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瑞峯院(大徳寺)とヒッチレース

昨年5月の京都旅行記の9回目。大徳寺の塔頭寺院の訪問記としては4回目となりました。

紫野にある大徳寺。実に24もの塔頭寺院がありますが、その中の瑞峯院を訪れました。

このお寺は通年で公開しています。
この日の行程で一番楽しみにしていた寺院です。

ここ瑞峯院は、室町時代にキリシタン大名として知られる大友宗麟公が、徹岫宗九(てっしゅうそうきゅう)禅師を開祖として創建したお寺です。

方丈は天文4 年(1535年)に創建。
表門、唐門とともに創建当時のものが現存しており、重要文化財に指定されています。

※創建時期については諸説あるようです。

境内には、昭和を代表する作庭家である藤森三玲氏が手掛けた枯山水庭園「独坐庭」(どくざてい)と「閑眠庭」(かんみんてい)があります。

「独坐庭」は方丈南にあります。

寺名の瑞峯を主題に据えた蓬莱山式庭園。
白砂で荒々しい大海を表しています。
深さもあって、躍動感たっぷり。

荒々しいだけではありません。
茶席の前の方(西側)は、入り海になるそうで、静かな風景を表しています。

このお庭を眺めながら、前日、両足院(建仁寺の塔頭寺院)で習った座禅をしてみました。通りがかったご住職(と思しき方)から「腰を真っすぐに。そうすれば鼻から酸素が沢山はいるからね」と声をかけていただきました。ありがとうございました。

そして方丈北には「閑眠庭」があります。

開基である大友宗麟公がキリシタン大名であることに触発されて作庭されたものだそう。
白砂の上に石を配した石で十字を表していることから、「十字架の庭」とも呼ばれています。


この「閑眠庭」を前にして、若い方が瞑想(坐禅かも)をされていました。

その若い方は特徴ある出で立ち。知人から聞いた京都大学の学生さんと一致していたので、話しかけようか迷ったのですが、流石にそんな偶然ないよな、と思い直して声はかけませんでした。

話が逸れるのですが、知人から聞いた学生さんの話が面白かったので少し触れてみます。

その知人は、高速道路の某サービスエリアでヒッチハイクをしている若者を見かけたそうです。
直感的に、「この子を載せてあげなければ」と思ったとか。

車に乗せて話を聞いたところ、その若者、京都大学の吉田寮のお祭りとして毎年開催されている「ヒッチレース」の参加者だったそう。

参加者は何も持たず、目隠しをされて車で遠方に連れていかれ、降ろされた所から京都に帰るといったルール。そしてレースの順位は早く帰った順ではなく、いかにおもしろい経験をしたかで決まるそう。

ネットで検索すると、レース参加者が情報発信をしており、その内容を知ることができます。
様々なエピソードがあるようです。
興味があれば検索してみるのも一興です。

ヒッチレースについてはも正確ではない説明をしたかもしれません。ご容赦ください。

・・・・と、だいぶ話が逸れてしまいました。

瑞峯院で瞑想していた若者が、知人に聞いたとおりの特徴ある出で立ちだったので、つい思い出してしまいました。

楽しみにしていた瑞峯院。
特に「独座庭」は期待通りでした。
後ろ髪を引かれる思いで後にしました。
必ず再訪します。

この後、すぐ近くにある今宮神社へ向かいました。

今回で5月の京都旅行記を終わらせるつもりでしたが、ヒッチレースで長くなってしまったので、あと1回書かせていただきます。

お読みいただきありがとうございました。

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