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浮ついた気持ちのままのシーツの上で、
「マジでびっくりしてる、男でも惚れるくらいカッコよかったからお前」
人生初めての恋は、こんな形で、たった一瞬で、崩れ去った。
そう言われた私の髪の毛は、彼よりも数センチ短かった。
この傷の深さを知った以上、私は今後恋愛から縁を切ろうと固く心に決めたのである。これは恋愛ではなかった。と。言葉の末尾を想像する。おそらく「女として見れなかった」や「女として見てすらいなかった」それどころか「お前は女では
I AM ALL YOURS
「何読んでんの」
「貸してくれたやつじゃんよ」
「はーい」
気の抜けた返事。興味がなさそうな返事。
「これ、全然分からんわ」
「ふーん」
はたまた気の抜けた返事。興味が絶対ない返事。
「英語だし、意味分かんない。でもやたらと日本が出てくんだよね」
「意味わかってんじゃん」
「いや、TOKYOくらいは分かるでしょ」
「これ原作者日本人だから。それを英訳したやつだから」
「へ〜」
「気の抜けた返事