今日もできないことだらけだった

最近流行っている編み物に手を出した。
ダイソーに行って針や糸を揃え、「編み物作家になる!(訳:就活やめてやる!)」と母に堂々と宣言した。
早速、巾着ポーチを作ろうとした。さつまいもみたいな形の何かになった。
初心者に巾着ポーチは早かったか…と反省し、正方形のアクリルたわしを作ろうとした。台形のアクリルたわしになった。
センスもなければ継続力もない私は、毛糸をそっと片付けた。

大好きなヒコロヒーの真似をして、人生で初めてタバコを吸ってみようと思った。
まずはタバコを知ることからと思い、ネットで調べたら「タバコ1本吸うことで、レモン1個分のビタミンCが破壊される」と出てきた。
レモン1個分のビタミンCを?破壊?
こっちは毎日必死にメラノCCでビタミンCを補給しているのに、破壊されるなんてたまったもんじゃない。
タバコデビューは白紙になった。

髪を切りに美容院に行った。
ここ1年ぐらい指名させてもらっているお姉さんに今回も担当してもらった。
お姉さんは私の髪を触ると「傷みすぎじゃない?笑」と笑った。
「こんだけひどくなるまでよく我慢できたね笑」、「カットだけでいいの?ケチってる?笑」、「自分の髪に興味ない感じ?笑」と、お姉さんはずっと笑っていた。(自分で言うのもあれだけど)別にそこまで傷んではないので、恐らくお姉さんは私が「じゃあトリートメントもお願いします」と言うのを待っているようだった。
お会計の後も、お姉さんは「カットでなんとか生き返ったね笑」と笑った。
何も言い返せない自分が憎い。夜、お風呂で泣いてしまった。

企業に提出したエントリーシートがパソコンのどこを探してもないことに気がついたのは、一次面接の前日だった。あまりにも信じ難い大やらかし。
もちろん面接はエントリーシートに記入したことを元に進められるため、私は終始テンパっていた。
心優しき面接官様は、最後の最後に「言い残したことがあれば」とチャンスをくれた。
なのに私は自己PRもアピールもせず、こんなダメ人間に面接の機会を与えてくれたことに対する感謝だけを丁寧に丁寧に伝え、一次面接を終わらせてしまった。
選考を放棄したかったわけではない。テンパリすぎた人間の末路である。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?