既存の単語を芸名に使う芸人

はじめに(筆者はどのような人か)
私はランジャタイ、ぱーてぃーちゃん、ホテイソン、きしたかの、ななまがりとか最近の芸人さんはけっこう好きだったりします。
みんなのyoutubeチャンネルも見てるし、

今のお笑い最前線だと思う水ダウ、チャンスの時間、脱力、壁、向上委員会、マルコポロリとかもそれなりに見てます。千鳥の番組も、たぶんほとんど見てます。 千鳥の大漫才もFanyでチケット買って見ました。

佐久間さん(ノブロックTV)、藤井さん(大脱出)、加地さんなどのスゴ腕P達のコンテツも見逃せない時代だし、

GERAのラジオも毎週聞いてます。
(絆ナイ、ミュジサウ、声溜め、情熱スリー、超絶バイーンなど)

そんな感じで、それなりのお笑いファンだということはわかってもらえたと思います。なので決して芸人嫌いとか、アンチ吉本とかっていう感じではありません。

ここから本題

以前にツイッターで指摘している人がいましたが、
日本の(特に最近の)芸人は、既に有る言葉を用いがちです。
いま売れっ子の「千鳥」「かまいたち」「ニューヨーク」なんかも
既にある物事の名前を用いていますね

まず一例としてGoogleで「ニューヨーク」と検索してみよう

一番上に来るのは芸人。次に実際の都市、都市、芸人

ここでは、先に名前を持っている都市のニューヨークを「本物」とします
本物のニューヨークを知りたい人にとって、これは迷惑でしかない。

芸人の「ニューヨーク」は、都市の「ニューヨーク」が有ることを知ったうえで、芸名にしているのですから、これは芸人の方が100:0で悪いです

”芸人のニューヨークが、都市のニューヨークに迷惑をかけている”

とも言えます。 芸人が売れることによって、本物の方にもメリットがあれば、win-win(相乗効果)もあると思いますが、そういったケースはレアのように思います。

何かを調べるとき、現代人はインターネットで調べるが、
このとき、同じ名前を持つ複数のものが混在してしまう現象が起こる。
(これは「サジェスト汚染」という現象に近い)


芸人の名前はいつからこうなった?

ちょっと調べてみると、
60年代(お笑い第一世代) および
70年代(お笑い第二世代)に活躍していた芸人は
「ドリフターズ」「コント55号」「ツービート」などがあり、
今いくよ・くるよ」「海原はるか・かなた」「オール阪神・巨人」「ラサール石井」「おぼん・こぼん」などが既に居たけれど、既存の名前や言葉からの一部引用はあるが、完全なコピーの名称を持つ芸人は居ないように見えた。

80年代(お笑い第三世代)に入って、吉本のNSC一期生を見ると
ダウンタウン」「ハイヒール」が居て、完全な名詞のコピーが確認できる
わたしが確認できた範囲だと、ここが元祖だった。

その後、吉本NSCの10期生ぐらいになると
「2丁拳銃」「メッセンジャー」「チュートリアル」など、
コピー名称芸人がどんどんと増えていくのがわかる。
誰が悪いとかいう話ではないけれど、
80年代以降、そういう名前が増えてきた」という事実がわかる。

現在の”コピー名称芸人”達

既にある物事の名称をそのまま用いた芸人さんを、
ここでは「コピー名称芸人」と呼び、
以下に主だった事務所と、所属芸人の例を記述していく。

吉本興業
「EXIT」「レインボー」「コットン」「紅しょうが」「オズワルド」「バビロン」「ゆにばーす」「ニューヨーク」「金属バット」「スパイク」「ピスタチオ」「パンサー」「はんにゃ」「インポッシブル」「ハリセンボン」「ライス」「囲碁将棋」「ピース」「インパルス」「ロバート」「エルフ」「コウテイ」「隣人」「見取り図」「和牛」「かまいたち」「アインシュタイン」「銀シャリ」「ギャロップ」「ダイアン」「キングコング」「レギュラー」「天津」「麒麟」「チュートリアル」「 2 丁拳銃」「メッセンジャー」「千鳥」など

松竹芸能
居ない???

人力舎
「北陽」「アンタッチャブル」「鬼ヶ島」「じぐざぐ」「なかよし」など

ワタナベエンターテインメント
「ネプチューン」「ザブングル」「我が家」「クマムシ」「ハナコ」

太田プロ
「アイデンティティ」「火災報知器」「36号線」「センチネル」「デンジャラス」「パンタグラフ」「本日は晴天なり」「モシモシ」

タイタン ←事務所名も該当。
「ウエストランド」

ホリプロコム
「号泣」「スピードワゴン」「たんぽぽ」「きつね」「磁石」「オキシジェン」「さんだる」「トップガン」「真鍮」「牛鬼」

マセキ芸能社
「ナイツ」「パーパー」「ニッチェ」

サンミュージック
「カンニング」「飛石連休」「三拍子」「ぽんぽこ」など

グレープカンパニー
「ロケット団」「カミナリ」「ランジャタイ」「デパルマ」

独立・フリー
「さらば青春の光」

どんな名前が良くないのか

上記の中では、意外にも太田プロがヤバい
火災報知器」なんて、実際に火災報知器の設置や購入、法律や自治体のルール調査などに悪影響が出そうであるが、実際の芸人の方が全く無名なので幸いなことに実害が出ていない。
これは芸人さんの方に申し訳ないが、一生売れるべきではない。
売れると社会に混乱を来すまである。
むしろ、この名前のせいで芸人さんを調べることが難しいのではないか
即刻改名すべき。

国道の名称である「36号線」も芸人の方が無名なため、実害は出ていなそう。道路の交通事情とかを調べたい人にとっては、良くないノイズであろう。

映画のタイトルである「アンタッチャブル」「さらば青春の光」「バビロン」「キングコング」「トップガン」なども検索性で相当の実害が出ているはず。
とくに「さらば~」の方は、いま芸人が売れていて、映画は昔の作品ということもあって、Googleで検索しても映画の情報はほとんど出てこない状況。
芸人が本物(映画)の名前を奪ってしまったという悲劇が起こっている

何が起こっているのか?

シンプルに
「"それ"について調べたい人」が多ければ多いほど、実害が出ています。

冒頭の例でいうと芸人の「ニューヨーク」のファン、
都市の「ニューヨーク」を調べたい人、
両者得をしない
誰も幸福にならない現象が起こっています。

前述しましたが、
これらの芸人が売れたことで、本物の方にメリットはあったのでしょうか?

キングコングの影響で、映画を見た人はいた?
見取り図の影響で、見取り図に興味を持った人はいた?
囲碁将棋の影響で囲碁・将棋を初めた人はいた?
ロケット団の影響でポケモンやった人はいた?

ほとんどの場合、本物に迷惑しかかけていません。

数少ない例として、ジョジョのファンを公言している
スピードワゴン
の影響でジョジョを読んだ人はいたかもしれません

結論

ありものの名前を使うのはやめろ。ほとんどの場合、誰の得にならない。




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