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より魅力的なコンテンツにつながるインタビューのステップ

インタビューはコンテンツ制作において重要なプロセスの一つですが、インタビューの質がコンテンツの質に直結するため、準備段階でしっかりと取り組むことが不可欠です。良質なインタビューを行うためにはどんなことに気を付けたらよいのでしょうか。


インタビューの目的を明確にする

インタビューには必ず明確な目的が存在します。インタビュー対象者(インタビュイー)には、「新しい製品やサービスを6カ月以上利用しているお客様に、よかった点と改善を望みたい点をお聞きして、今後に生かしていきたい」など、はっきりと伝えることで、協力が得られやすくなります。目的が決まったら、インタビューを経て制作するコンテンツの大まかな骨子を定め、それをもとに、インタビュー時に投げかける質問を用意します。また、質問項目は、事前にインタビュー対象者にも共有しておくとよいでしょう。

質問項目は文章構成に直結した項目ばかりでなく、最初は背景や直近の印象に残るエピソードなどを交えることで、インタビューを和やかにすることができます。

インタビュー対象者の背景を調査する

社内外を問わず、インタビュー対象者が専門的な知識を持つ方で、こちらがインプットすべき情報が多い場合は、インタビュー対象者の背景や専門知識に関する情報を事前に調査し、十分に理解を深めた上でインタビューに臨みましょう。インタビュー当日、基礎的な情報を理解することで精いっぱいになってしまうと、その奥にあるより深いインサイトにたどりつけないままインタビューが終わってしまうことを防ぐためです。

また、インタビュアーが事前に知識をインプットして取材に臨めば、インタビュー対象者との間に信頼関係が生まれ、協力が得やすくなります。

インタビューの実施とフィードバック

準備が整ったらインタビューを実施します。インタビューの過程で、質問リストに忠実であると同時に、ある程度柔軟性を持って質問を差しはさみ、本来意図していなかったインサイトなど、発見につながることもあります。時間の制約もありますが、インタビュー対象者が持論を展開しているときは、極力さえぎらないようにしましょう。

一連の質問が終わったら、インタビュー途中で理解が完全ではない部分について角度を変えて質問したり、より深い理解を得るために予定していた質問の深度をもう一段深めて尋ねたりするなどの時間に費やしましょう。

コンテンツ制作に向けて

ここまでインタビュー取材の概要を見てきましたが、インタビューが終了したら、ライティングのプロセスへと移っていきますが、社内のリソースでライティングするのか、社外に委託するのかに関わらず、事前に用意していた骨子をもとに、現実にインタビューで得た情報を加味してブラッシュアップします。この時、インタビュー対象者が言っていることだけにとらわれず、読者(顧客)の課題や悩みといったニーズを意識して、読後にそれに対する解決の糸口がつかめるようなストーリーを心がけましょう。読者に価値ある情報を提供すること、それが最終目標です。

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