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家族

※写真はお友達が母のために折ってくれた千羽鶴です


私の母は末期の胃がんでした。
(初めて私のnoteを読んで下さっている方は、マガジン「母の記録」にて、これまでに母と私達家族に起こった出来事を記していますので、よかったらそちらの方も読んでみて下さい。)



2024.1.22
14時に個室へ移動。
面会時間は14時からと決まっていたけど、30分前に面会の許可がおりていたので13時30分に母の居る病室へ。14時ちょっと前に荷物をまとめ終え、母と一緒に個室へ移動。


個室はあまり広くはなかったけどトイレもシャワーも付いていて、父が寝泊まり出来るようにソファーが運び込まれた。


部屋への移動が済むと、看護師長さんから今日から父が寝泊まりするのかと聞かれ、車の移動をお願いされる。一時帰宅する際に駐車場のカードが必要みたいで、受付でその手続きをするよう言われる。その際に、10日分の駐車料金で大丈夫です…と。父と一緒に話を聞く私の顔を見て看護師長さんが、長い日数買っていても途中で退院される患者さんもいて、その時に払戻しがきかないのでもったいないんですよ…と説明をしてくれた。


個室への移動、人数制限なしの面会時間自由。


母がもう長くはないだろうと分かっていても、もしかしたら元気になるのではないだろうか…と思っている父と私。10日分の駐車料金で大丈夫ですよ、と親切で言ってくれたかもしれないけど、私の不安が一瞬にして顔に出てしまったから、そう言うふうに説明してくれたのだと思いました。


私『今日からもうお父さん泊まるらしいけん、よかったやん。何か用があったら何でもお父さんに言ったらよかたい。』

母『今日からお父さん、泊まってくれらすげな。』

父『もう今日は家に帰らんちゃ、そのまま泊まるばい。』


父の言葉に、ふーん…って感じの顔をした母でしたが、母の顔は嬉しそうに見えました。


父『おい、〇〇さんに千羽鶴ば頼んどったろ。今朝千羽鶴ば持ってこらしたたい、手紙も書いてやっとらす。』

私『千羽鶴って言うけん、病室に飾るとこがあるか心配しとったけど、えらい細かく折っとらすとね、びっくりした。』

母『あの人は手先の器用かもん、お母さんも何個か折ったけど目のチカチカしていかんかった。』


家族でする、久しぶりの会話らしい会話でした。
お喋りして疲れたのか、それとも今日から父が側に居てくれる安心感からなのか、母は少しの間眠りにつきました。




また明日、母に会いに行きます。2024.1.22



#母 #胃がん #末期がん

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