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「名付け」のことで、頭の中がいっぱいの件。

こんにちは。
焼菓子の店 Bitteという店で焼いている人です。
時には店主にもなります。

今日は店主としての悩みを暴露します。
お付き合いください。

時間の無駄と仰る方は、スルーして下さい。
どなたにとっても、時間は有限ですから。

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商品名についても、遡れば店名についても、いつも悩みが付き纏うもの。

生み出した商品は「焼菓子」と言うだけで、とにかく地味なうえ、多くの人から歓迎されていない。
「見た目が華やかでさえあれば、何でも売れるのに…」とさえ、お客様から言われる。

仕方ない。
これが地場なのだ。

そのお客様は旧友と会うに際し手土産を。と、寄って下さった。
それは有り難いのだが…こんなことも「1年に1度あれば良いほう」と言う。
きっと、次回があるなら3年後くらいだろう。

そんな遠い先のことなど、想像すらつかない。

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焼菓子と言うだけでスルーされているばかりでなく、名前がねぇ…。

Bitteと言う店名も、また然り。
先ず、読んでは貰えない。

ドイツ語ですが、普通に英語読みで良いんですよ。

きっと、よほど聞き馴染みのない単語なのだろう。
ドイツと聞いただけで思考停止なのだろうか?
だいたいのお客様は暗い表情になる。
こちらは沈黙する。

・・・・・・・

以前、働いていた菓子店でのエピソード。
珈琲というものが、まだ高級な頃の話である。

その店には「モカ」というケーキがあった。
お客様は「何だか得体の知れない名前だな…」と、思ったに違いない。
が、勇気をふり絞って「カモを一つ下さい」と言ったそうな。

時の販売担当者は店主の奥さんだった。
しかし、その奥方は人間が出来ていた。
「はい、カモをお一つですね」

このエピソードを聞いている側から笑いが止まらなかった私だが、
お客様に恥をかかせないよう、立てて対応する姿勢を学んだ。

その私は…と言うと、Bitteという店名についても、商品名についても、今は馴染んで貰えないと言うだけで、大きな悩みの下敷きになっている。

「カモ」のレベルではない、とさえ感じる。

・・・・・・・

このBitteという店は、ドイツ菓子を意識している。
しかし最近、「マカロンやってよ!」と、二人の知人から別シーンで言われた。
「マカロンはフランス菓子だよ〜。
フランス菓子を承知で、マカロンダミアンは焼いていたけどねぇ。」と、言い返すにとどまった。

何故にマカロンなのだろう?
何故にフランス菓子なのだ?
名前が耳心地良いからであろうか?
美味しいマカロンに出会ったことがないからだろうか?
私だって「美味しいマカロン」など…知らない。

フランス菓子は美味いという人は多く居るが、それは本当だろうか?
美味いと言えばイタリアでしょ?
全て美食の源泉はイタリアですから。
(私が勝手に、このように位置付けているだけです)

こんなことを書きたいのではなかった筈だ。

・・・・・・・

名前が奇妙なだけで、受け入れて貰えないのなら、変えれば良い。
店名は流石にねぇ…そう簡単ではないが。

見た目が地味で、お世辞にも美味しそうに見えないなら、ちょっとは変えても良い。
日本にだって古くから「売り物は毛をむしれ」と言う言葉があるじゃないか。
あぁ「売り物には花を飾れ」のほうが上品ですね😆 

と、まぁ…日々、商品と向き会っては、命名に悩んでいる今日この頃。

どうせなら、番号でも付けておこうか。
全ての手間が省けるわ❗️

・・・・・・・

内容の無い文を最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。

文章力もネーミングセンスも、日々、磨きをかけて参ります。

最後に、本日のphotoは shimatune さんのイラストを拝借しました。
ありがとうございました🙇 

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