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【Spotify】配信手続きをしたのに、リリースがすぐ配信されない理由【Release Radar】

バンドが新譜をリリースしたときに、「Spotifyだけ反映が遅れてます」とかアナウンスしてるの、見たことありませんか?

(個人的には、インディーズのリリースでよく見かける印象)

今回はそんなSpotifyでの配信リリースに関して
以下3ポイント、解説します。

1. なぜ配信手続きがすぐ反映されないのか
2. 早く配信手続きをするメリット (Release Radar)
3. Release Radarって何?


1. なぜ配信手続きがすぐ反映されないのか

まずお使いの配信業者ページで、Spotifyへの流れを確認しましょう。

例えば自分が使っているTuneCoreの場合。
公式の案内ページ中段を確認すると、こう記載が。

スクリーンショット 2022-02-04 08.39.25

※ご希望の「販売開始日」がある場合、「Spotify」側の審査状況により10営業日程時間を要する場合がございますので、「販売開始日」の3週間前までに配信審査の依頼を行なって頂くことをお勧めします。

超ザックリいうなら、「最短2日間でいけるけど、指定日あるならリリース3週間前に審査出してね」という感じでしょうか。

だからリリース日ギリギリの手続きになってしまうと、間に合わない(遅れる)可能性がある。


▼以下引き続き、TuneCoreでの実体験に基づく内容です

リリース反映までの流れは
"①バンド→②TuneCore→③Spotify→④反映"

配信審査 (②) 完了=反映④ではありません。
Spotify側でも別途処理③があります。

③が終わると、Spotify for Artists (アーティストがアクセスできる管理画面) の「Upcoming」欄にリリースが表示されます。

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これまでの肌感覚では、配信審査完了から数日後に表示されます。

リリース日前に「Upcoming」欄で表示されていれば、反映が遅れることはないと思います。少なくとも経験上、遅れたことはありません。配信リリースに指定した日の0:00に、Spotifyに表示されます。

※日本と時差がある国(アメリカなど)では、現地時間が0:00にならないと、表示されません。つまり、日本時間側で0:00になっていても、アメリカのSpotifyユーザーはまだ聴けない(リリース日になってないから)。



2. 早く配信手続きをするメリット (Release Radar)

先の「Upcoming」欄を通じて、事前にSpotifyの公式プレイリストへサブミットできます。

メリットは2つ。
①公式プレイリストへのサブミット
②Release Radar入り

もちろんサブミットしたからといって、必ず取り上げてもらえるわけではありません。もしかしたら、サブミットしなくても取り上げてもらえるのかもしれません。基準は自分には全く分かりません。

ただ、スケジュール的余裕を持って手続きをしないと、反映が遅れる。反映が遅れると(処理が終わってないと)、そもそもリリース日にプレイリスト入りする可能性は0ではないでしょうか。


公式プレイリスト入りできた場合は、メールが届きます▼

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早めの配信手続きには、もう1つメリットがあり、②Release Radar入りです。これは公式プレイリストと違い、サブミットさえできれば誰でも確実に使える仕組みなので、利用しないと損です。



3. Release Radarって何?

簡単にいうと、毎週金曜に更新される「ユーザーごとに作られるプレイリスト」です。ユーザーの好みやフォローしているアーティストに応じて、パーソナライズされた構成。

公式ページの文言を引用すると、この3つが基準のようです。

・Artists they follow (フォローしてるアーティスト)
・Artists they listen to (聴いてるアーティスト)
・Other artists we think they’ll like (好みに応じたSpotifyからのオススメ)

場所▼
中段「メイド・フォー・ユー」へ

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下へスクロール、「あなたのNew Music」内右側。

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で、このプレイリストに、主に毎週の新曲が勝手にまとめられています(最高)。基本的には、いちいち「あのアーティスト新曲出してるかな?」と飛ばなくてOK。

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余裕を持って配信手続きを行えば、ここに入ります。あなたのバンドをフォローしてくれている人の、Release Radarに入るわけです。

具体的には、先の公式ページを参照すると、

Your followers get songs from your new release in their Release Radar. You don’t need to pitch a song to our playlist editors, but if you do we’ll include your pitched song in your followers’ Release Radar.
Note: Pitch at least 7 days before release day to pick the song for Release Radar.

「サブミットしてくれたら、Release Radarには加える」、ただし1週間前までにやってね、と。


だから早めに配信手続きした方が良いんです。公式プレイリストに入るかは分からないけど、Release Radarには入るんで。


え?

「それ、どれくらい意味あるの」?

こちらは、SBTWが新曲出してから5日目くらいにチェックした再生回数データ。Release Radar経由で、300人くらい聴いてくれています。

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多いか少ないかは主観によると思いますが、僕は、ギリギリに配信してRelease Radar経由0人になるより、こちらを取りたいです。

てかそもそも、Release Radarに入れなければ、フォローしてもらう意味が薄れる。「フォロー中のアーティストの新曲」がRelease Radarに入るので。

公式いわく、"We’ll include a song for up to 4 weeks if a listener hasn't heard it"です。リリース初週に入れて終わり、じゃなくて。リスナーが聴かなかった場合、マックス4週まで入れてくれる可能性あります。


というわけで、
配信手続きを早めに行うと、
・反映が遅れない
・公式プレイリストにサブミットできる
・Release Radarに入る

別にサブミットで追加料金は発生しないので、やらないのはもったいないです。少しでも音源を広めたい方は、ぜひお早めに。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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