見出し画像

バイシンク・クラウドをお引越した話

バイシンクの強みの一つは「インフラ構築」です。

AWS、GCP、IBM Cloudといった各種パブリック・クラウド、
お客様のオンプレミス環境と案件に応じて対応してきましたが、
リーズナブルに運用したいお客様にオススメなのは、
2016年から提供してきた「バイシンク・クラウド」です。

これは以前受託したゲーム案件で、
バックエンド開発に付随してサーバ構築の相談を頂いた際に、
せっかくだからB2Bの自社サービスにしようとスタートしました。
(この経緯もいずれ書きたいです)

この「バイシンク・クラウド」は、

・都心のデータセンター
・サーバ管理は外部委託

とリッチな状態で、アプリやWebサービス用として
クライアント企業様にお使い頂いていました。

しかし新型コロナウイルスが猛威を振るい始めた2020年の1月、
より低価格に、より安全に、よりスピーディーにサービスするため、

・データセンターの脱・東京!
・管理も自社で!

を決意して、調査と計画を始めました。

しかしデータセンター(以下、DC)を新規に利用するための情報なら世の中にゴマンとあるものの、「移設の受入先」を探すのはなかなか厄介です。

まずは、担当者会議で1~4をザックリと計画しました。

  • 1.移転先DC探し(まずは地域の選定から)

  • 2.引越計画の策定(サーバが稼働しているので、それを止めないこと)

  • 3.発送業者さん探し(サーバの運搬に実績のある所をみつけたい)

  • 4.引越後の新DCで完全移行完了までの作業スケジュール策定


まずは、1.移転先DC探し

北海道~沖縄まで目ぼしいDCにWeb相談や電話しまくって受け入れ可能な所をリストアップ、地域毎にメリット/デメリットを整理していきました。
(要2週間)
結果的にあまり遠すぎるといざという時にサーバラックにさわれないのは良くないと考え、電車で3時間、深夜でも車で5時間かければ行ける場所という基準を設け、これまで管理をお願いしていたA社さんも「いいDCですよ」とお墨付きをくれたDCに決定、担当者さんにご来社頂き具体的な相談を始めました。


2.引越計画の策定

既存のサーバには今稼働しているアプリやWebがあるわけで、これを動かし続けないといけません。

A.一時的に他のクラウドを借りる=データ移行を2回する=2回寸断は起きる
B.バイシンク・クラウド内でコピーしてA/Bの2環境作り、A環境を残してB環境を新DCに送ってスイッチする==寸断は1回

という2つの選択肢を考え、お客様とも相談してBプランにしました。
また発送までの準備も前出のA社さんが快く協力して頂けたことは、本当にありがたかったです。


3.発送業者さん探し

精密機器移送に特化した会社さんは数が少なく、それに伴ってスケジュールもかなり限られる状況でした。比較的小規模な2回目はレンタカーで自力搬送も覚悟していたので、希望日程で2回の搬送を受けてくれる業者さんに出会えたのは相当ラッキーでした。


4.新DCで完全移行完了までの作業

社長が精鋭を率いて現地入りして、新DCの担当チームのご協力のもと、
1回目のB環境の移設~スイッチ時に問題がなく引越しは9割方成功。
翌週2回目のA環境の移設も問題なく無事に完了したのは2020年6月末でした。


まとめ

計画から完了まで半年の「バイシンク・クラウド移転プロジェクト」
コロナ禍の混乱の中もあり手探りでかなり大変でしたが、
お客様・バイシンク双方にメリットの大きい業務でした。

また(たくさんのご協力を頂いたものの)自分たちでこの移転を完了したことは、今後のクライアント案件に向けていい経験になりました。


バイシンクでは「オンプレ環境からクラウド環境への移行」など、インフラに関するご相談を承っております。

お気軽にWebsiteの問合せフォームからご連絡ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?