ビリオバ

人生どん底のバツイチおばさんが 1年猛勉強して難関国家資格 中小企業診断士にストレート…

ビリオバ

人生どん底のバツイチおばさんが 1年猛勉強して難関国家資格 中小企業診断士にストレート合格した話  *「ビリオバ」は私の好きな「ビリギャル」に敬意を表してオマージュしております♡

マガジン

  • ビリオバ

    人生どん底のバツイチおばさんが 1年猛勉強して難関国家資格 中小企業診断士にストレート合格した話

記事一覧

#17 ズタボロの公開模試

2022年7月2日、3日、中小企業診断士資格試験のちょうど1ヶ月前。通っている学校で公開模試が行われた。公開模試は学校の生徒だけでなく、誰でも参加することができるため…

ビリオバ
1日前
7

#16 引越し手伝いと答練

2022年4月。実家の建替えのために仮住まい先に引っ越しする両親の手伝いで、週2〜3回実家と自宅を往復していた。ちなみに、自宅から実家まで片道約1時間半。 手術の後…

ビリオバ
4日前
8

#15 父の回復と笑顔

2022年3月。1次試験まであと半年を切っていた。 授業は「情報システム」から「法務」に進んでいる。 9月末にステージ4の喉頭がんで1年の余命宣告を受けた父は、10月に…

ビリオバ
8日前
4

#14 記憶が苦手な私の勉強法

2022年2月。学校ではこれまで、「企業経営理論」「財務・会計」「運営管理」「経済学・経済政策」を学んだ。 ここまでの、私の勉強の仕方を振り返ってみる。 そもそも私は…

ビリオバ
11日前
8

#13 まわる回るよ、目がまわる

2022年1月後半、学校の授業は「運営管理」が終わり、4科目目の「経済学」がスタートした。 喉頭癌のため声帯を切除して声が出せなくなった父の、病院やケアワーカーさん…

ビリオバ
2週間前
8

#12 急がば回れ 小学校からやり直し

受験生のお正月。 私はこれまで受験から逃げて生きてきたので、高校もまぁ普通なら受かるでしょ。という地元高校を選んだし、大学進学も早々に諦めて専門学校へ進んだ。そ…

ビリオバ
2週間前
10

#11 不動産騒動と年末年始

2021年11月末、3年弱働いたバイトを辞めた。 セールが始まる忙しい時期にとても迷惑だったと思う。けれど、学校に通っている事と、父の病気の事を店長に相談していたため、…

ビリオバ
3週間前
12

#10 父と病院と財務会計

2021年10月末。父の手術が無事に終わり、翌日、翌々日は母が、その翌日に私が会いに行った。 父の顔はまだ腫れていて、体じゅうたくさんの管で繋がれていたけれど、ヨタヨ…

ビリオバ
3週間前
20

#09 父の手術

2021年10月。突然の父のがんと余命宣告で、平凡な我が家は大騒動となる。 診察に付き添ってくれたお義姉さんの計らいのおかげで、かかりつけ医から国際がんセンターを紹介…

ビリオバ
4週間前
9

#08 父の余命宣告

受験予備校の授業が始まって1ヶ月経とうとした2021年9月末。 朝、いつものようにスマホのアラームが鳴って目が覚めた。 ぼやっとしたままベッドの中でスマホを見る。それ…

ビリオバ
1か月前
14

#07 ビリオバ誕生

2021年9月。そうこうしているうちに、いよいよ学校がはじまった。 ドキドキしながら教室へ。教室は5〜60人は入れるような広さだった。 私は、前から2列目の真ん中の席…

ビリオバ
1か月前
22

#06 私、国家資格に挑戦します

中小企業診断士という国家資格に挑戦することに決めた私は、家族と近い友人にだけ報告した。 「私、国家資格に挑戦することにしたよ!」 久しぶりに会った両親に、そう宣…

ビリオバ
1か月前
42

#05 受験勉強準備

中小企業診断士講座に申し込んだ私は、試験についていろいろと調べ始めた。普通、順序が逆だと思う。そういう、思い立ったらすぐ行動しちゃうところが、私の長所であり短所…

ビリオバ
1か月前
12

#04 本当にこの資格ですか?

さっそく「中小企業診断士講座」を開講している学校を探した。通信講座もいくつかあったけれど、昔から勉強が苦手で、しんどいことから逃げてきた私が、独学で続けられるは…

ビリオバ
1か月前
8

#03 そうだ資格を取ろう

2021年、バイトと事業を頑張って、返済もほぼ完済となっていた。 ただ仕事をしているだけではなくて、新しいWEBの知識を習得するため、知人のプログラマーさんの元で勉強も…

ビリオバ
1か月前
26

#02 将来の不安

さて、新しい生活が始まり1年ほどが経過。アルバイトにも少しずつ慣れ、借金を返しながら自営業も頑張っていた。 44歳になった私にとって立ち仕事は、楽しいけれど体がきつ…

ビリオバ
1か月前
11
#17 ズタボロの公開模試

#17 ズタボロの公開模試

2022年7月2日、3日、中小企業診断士資格試験のちょうど1ヶ月前。通っている学校で公開模試が行われた。公開模試は学校の生徒だけでなく、誰でも参加することができるため、全国で2000人を超える受験者数であった。

受験をほとんど経験したことのない私は、公開模試を本番と見立てて、それに向けて準備をしていた。
たとえば、解いたことのない過去問を試験当日の時間割通りに2日間かけて解いてみたり。無駄かもし

もっとみる
#16 引越し手伝いと答練

#16 引越し手伝いと答練

2022年4月。実家の建替えのために仮住まい先に引っ越しする両親の手伝いで、週2〜3回実家と自宅を往復していた。ちなみに、自宅から実家まで片道約1時間半。

手術の後遺症で重い荷物が持てなかった父の代わりに力仕事、難しい手続きが苦手な母の代わりに、引っ越しの手配、電気ガス水道の手配、家具の購入手配などなど、、とにかくしょっちゅう呼び出された。

兄はサラリーマンで忙しく、義姉は仕事と子供の世話とP

もっとみる
#15 父の回復と笑顔

#15 父の回復と笑顔

2022年3月。1次試験まであと半年を切っていた。
授業は「情報システム」から「法務」に進んでいる。

9月末にステージ4の喉頭がんで1年の余命宣告を受けた父は、10月に手術し、1ヶ月の入院を経て、11月末から自宅療養していた。
声帯を切除した父は声を出すこともできない上に、永久気管孔と言って、のどに穴を開け、そこから肺に直接空気を取り込むようになっていたため、鼻で息をすることもできなくなった。

もっとみる
#14 記憶が苦手な私の勉強法

#14 記憶が苦手な私の勉強法

2022年2月。学校ではこれまで、「企業経営理論」「財務・会計」「運営管理」「経済学・経済政策」を学んだ。
ここまでの、私の勉強の仕方を振り返ってみる。

そもそも私は「記憶する」というのが子供の頃から大の苦手だ。
女子は得意と言われていた歴史の試験も、友達は「こんなの年号覚えるだけで点数取れるやん」と言っていたが、「覚えるだけ」が無理なのである。
ゴロで覚えようとしても、忘れてしまうのだからどう

もっとみる
#13 まわる回るよ、目がまわる

#13 まわる回るよ、目がまわる

2022年1月後半、学校の授業は「運営管理」が終わり、4科目目の「経済学」がスタートした。

喉頭癌のため声帯を切除して声が出せなくなった父の、病院やケアワーカーさんたちの対応、会社関係の対応、父のわがままで引越しすると言い出した複数の不動産会社との対応、そんな自由奔放な父のそばにいる母のメンタルケア。そして、自分自身の仕事をこなしながら慣れない難しい勉強。知らず知らず、私の体も疲れがたまっていた

もっとみる
#12 急がば回れ 小学校からやり直し

#12 急がば回れ 小学校からやり直し

受験生のお正月。
私はこれまで受験から逃げて生きてきたので、高校もまぁ普通なら受かるでしょ。という地元高校を選んだし、大学進学も早々に諦めて専門学校へ進んだ。そんな訳で、いわゆる「受験生」というのをほとんど経験していない。
そんな私が、46歳にして”本気”の受験生となった。

秋からスタートした授業で、企業経営理論と財務・会計の2科目が終わっていた。“終わっていた”というのは、自分の理解とは裏腹に

もっとみる
#11 不動産騒動と年末年始

#11 不動産騒動と年末年始

2021年11月末、3年弱働いたバイトを辞めた。
セールが始まる忙しい時期にとても迷惑だったと思う。けれど、学校に通っている事と、父の病気の事を店長に相談していたため、急な家族からの呼び出しがあるかもしれないこと、そして勉強にも集中したいという私のわがままを、まだ20代半ばの若くて優しい店長は快く受け入れてくれた。
この店舗での仕事はとても楽しく有意義だった。仲間にもとても恵まれ、今でもお店に行け

もっとみる
#10 父と病院と財務会計

#10 父と病院と財務会計

2021年10月末。父の手術が無事に終わり、翌日、翌々日は母が、その翌日に私が会いに行った。
父の顔はまだ腫れていて、体じゅうたくさんの管で繋がれていたけれど、ヨタヨタと自分で歩けるくらいまで回復していた。

ここからが大変だった。

父は、真面目で少し神経質な性格だったから、以前にも心療内科へ通うことがあったけれど、今回もメンタルにかなり大きなダメージを負っていた。
体は動いても、声は出せない。

もっとみる
#09 父の手術

#09 父の手術

2021年10月。突然の父のがんと余命宣告で、平凡な我が家は大騒動となる。
診察に付き添ってくれたお義姉さんの計らいのおかげで、かかりつけ医から国際がんセンターを紹介してもらうことができた。がん治療では全国でもトップクラスだ。ここで診てもらえるだけで、ほっとした。

兄やお義姉さんは、仕事や子供達の世話で忙しいので、今後の父と母の世話は私がみることにした。私は子供も旦那もいないし、仕事もフリーラン

もっとみる
#08 父の余命宣告

#08 父の余命宣告

受験予備校の授業が始まって1ヶ月経とうとした2021年9月末。
朝、いつものようにスマホのアラームが鳴って目が覚めた。
ぼやっとしたままベッドの中でスマホを見る。それが毎朝の日課だった。

今日も晴れか

いつも天気予報を見て、今日は洗濯できるな。と考えながらベッドの中で2度寝する。それがいつものパターン。そして、その日は母の76歳の誕生日だった。

あ、お母さんの誕生日か。あとで電話しよ。

もっとみる
#07 ビリオバ誕生

#07 ビリオバ誕生

2021年9月。そうこうしているうちに、いよいよ学校がはじまった。
ドキドキしながら教室へ。教室は5〜60人は入れるような広さだった。
私は、前から2列目の真ん中の席に座り、今後この席を自分の席と決めた。(席は決まっていなかったので、時々先に取られることもあったけど)
私はすぐに集中力が切れて、ほかのことが目に入ると興味がそっちへ移ってしまうので、できるだけ前の席を選んだ。でも、一番前はちょっと緊

もっとみる
#06 私、国家資格に挑戦します

#06 私、国家資格に挑戦します

中小企業診断士という国家資格に挑戦することに決めた私は、家族と近い友人にだけ報告した。

「私、国家資格に挑戦することにしたよ!」

久しぶりに会った両親に、そう宣言すると、
「また何か言い出したわ」くらいの感じだったけれど、ほとんど私のやることに口出しをしてこなかった両親は軽く「うん。がんばれ」と言ってくれた。たぶん、一体なんの資格を取ろうとしているのか、理解していなかったと思う。

そういえば

もっとみる
#05 受験勉強準備

#05 受験勉強準備

中小企業診断士講座に申し込んだ私は、試験についていろいろと調べ始めた。普通、順序が逆だと思う。そういう、思い立ったらすぐ行動しちゃうところが、私の長所であり短所だ。
経営コンサルタントの資格なのだから、経営学とかをやるのは想像ついていたが、まさか「法務」まで勉強するとは思いもしなかった。これは、本気出さないとヤバそうだぞ。。。

講座は、9月から始まる。9月と10月は週1、11月からは週2になって

もっとみる
#04 本当にこの資格ですか?

#04 本当にこの資格ですか?

さっそく「中小企業診断士講座」を開講している学校を探した。通信講座もいくつかあったけれど、昔から勉強が苦手で、しんどいことから逃げてきた私が、独学で続けられるはずがない。そこで、通学コースがあり、家から通いやすく、経験値が高そうな学校を選んだ。しかも見つけた学校は、7月中に申し込むと割安になる早割キャンペーンをやっている。申し込み前提でギリギリの7月29日の面談を予約した。

学校は、駅から徒歩数

もっとみる
#03 そうだ資格を取ろう

#03 そうだ資格を取ろう

2021年、バイトと事業を頑張って、返済もほぼ完済となっていた。
ただ仕事をしているだけではなくて、新しいWEBの知識を習得するため、知人のプログラマーさんの元で勉強もした。インターネットの世界はすごいスピードで進化している。少し離れるとあっという間においていかれる。

私がホームページ制作を勉強しだしたのは、まだ20代だった2000年頃。世の中にホームページというものが広がりつつあった時代。「自

もっとみる
#02 将来の不安

#02 将来の不安

さて、新しい生活が始まり1年ほどが経過。アルバイトにも少しずつ慣れ、借金を返しながら自営業も頑張っていた。
44歳になった私にとって立ち仕事は、楽しいけれど体がきつい。足腰にいくつも湿布を貼る毎日。背中にも貼りたいのに、一人暮らしだと、どうやったってきれいに貼れない。剥がすにも剥がしづらい。あれは、何か開発したら、きっとバカ売れすると思う。

まぁ、そんなわけで、毎日忙しく楽しく働いていた2020

もっとみる