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人生どん底のバツイチおばさんが 1年猛勉強して難関国家資格 中小企業診断士にストレート…

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人生どん底のバツイチおばさんが 1年猛勉強して難関国家資格 中小企業診断士にストレート合格した話  *「ビリオバ」は私の好きな「ビリギャル」に敬意を表してオマージュしております♡

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    人生どん底のバツイチおばさんが 1年猛勉強して難関国家資格 中小企業診断士にストレート合格した話

最近の記事

#13 まわる回るよ、目がまわる

2022年1月後半、学校の授業は「運営管理」が終わり、4科目目の「経済学」がスタートした。 喉頭癌のため声帯を切除して声が出せなくなった父の、病院やケアワーカーさんたちの対応、会社関係の対応、父のわがままで引越しすると言い出した複数の不動産会社との対応、そんな自由奔放な父のそばにいる母のメンタルケア。そして、自分自身の仕事をこなしながら慣れない難しい勉強。知らず知らず、私の体も疲れがたまっていたようだ。 経済学の最初の授業を終えた金曜日の夜、ああ、また難しい科目だなーと思

    • #12 急がば回れ 小学校からやり直し

      受験生のお正月。 私はこれまで受験から逃げて生きてきたので、高校もまぁ普通なら受かるでしょ。という地元高校を選んだし、大学進学も早々に諦めて専門学校へ進んだ。そんな訳で、いわゆる「受験生」というのをほとんど経験していない。 そんな私が、46歳にして”本気”の受験生となった。 秋からスタートした授業で、企業経営理論と財務・会計の2科目が終わっていた。“終わっていた”というのは、自分の理解とは裏腹に、“淡々と授業は進み終わっていた”ということだ。そして、ここで自分の致命的な問題

      • #11 不動産騒動と年末年始

        2021年11月末、3年弱働いたバイトを辞めた。 セールが始まる忙しい時期にとても迷惑だったと思う。けれど、学校に通っている事と、父の病気の事を店長に相談していたため、急な家族からの呼び出しがあるかもしれないこと、そして勉強にも集中したいという私のわがままを、まだ20代半ばの若くて優しい店長は快く受け入れてくれた。 この店舗での仕事はとても楽しく有意義だった。仲間にもとても恵まれ、今でもお店に行けば顔見知りのスタッフが居て、楽しい時間を過ごすことができる。 そんなわけで、仕

        • #10 父と病院と財務会計

          2021年10月末。父の手術が無事に終わり、翌日、翌々日は母が、その翌日に私が会いに行った。 父の顔はまだ腫れていて、体じゅうたくさんの管で繋がれていたけれど、ヨタヨタと自分で歩けるくらいまで回復していた。 ここからが大変だった。 父は、真面目で少し神経質な性格だったから、以前にも心療内科へ通うことがあったけれど、今回もメンタルにかなり大きなダメージを負っていた。 体は動いても、声は出せない。それがどれほどのストレスだろうか。 1週間は鼻から栄養を入れる。のどを切っている

        #13 まわる回るよ、目がまわる

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          14本

        記事

          #09 父の手術

          2021年10月。突然の父のがんと余命宣告で、平凡な我が家は大騒動となる。 診察に付き添ってくれたお義姉さんの計らいのおかげで、かかりつけ医から国際がんセンターを紹介してもらうことができた。がん治療では全国でもトップクラスだ。ここで診てもらえるだけで、ほっとした。 兄やお義姉さんは、仕事や子供達の世話で忙しいので、今後の父と母の世話は私がみることにした。私は子供も旦那もいないし、仕事もフリーランスだし、時間に自由がきく。この使命のために、自分は離婚したのだろうか?と錯覚する

          #09 父の手術

          #08 父の余命宣告

          受験予備校の授業が始まって1ヶ月経とうとした2021年9月末。 朝、いつものようにスマホのアラームが鳴って目が覚めた。 ぼやっとしたままベッドの中でスマホを見る。それが毎朝の日課だった。 今日も晴れか いつも天気予報を見て、今日は洗濯できるな。と考えながらベッドの中で2度寝する。それがいつものパターン。そして、その日は母の76歳の誕生日だった。 あ、お母さんの誕生日か。あとで電話しよ。 そう思いながら、2度寝しようとウトウトしていた時、突然手に持っていたスマホが鳴って

          #08 父の余命宣告

          #07 ビリオバ誕生

          2021年9月。そうこうしているうちに、いよいよ学校がはじまった。 ドキドキしながら教室へ。教室は5〜60人は入れるような広さだった。 私は、前から2列目の真ん中の席に座り、今後この席を自分の席と決めた。(席は決まっていなかったので、時々先に取られることもあったけど) 私はすぐに集中力が切れて、ほかのことが目に入ると興味がそっちへ移ってしまうので、できるだけ前の席を選んだ。でも、一番前はちょっと緊張するという小心者がゆえの、前から2列目。 20人くらいの人数が居たと思う。この

          #07 ビリオバ誕生

          #06 私、国家資格に挑戦します

          中小企業診断士という国家資格に挑戦することに決めた私は、家族と近い友人にだけ報告した。 「私、国家資格に挑戦することにしたよ!」 久しぶりに会った両親に、そう宣言すると、 「また何か言い出したわ」くらいの感じだったけれど、ほとんど私のやることに口出しをしてこなかった両親は軽く「うん。がんばれ」と言ってくれた。たぶん、一体なんの資格を取ろうとしているのか、理解していなかったと思う。 そういえば父も、私が大人になってから一級建築士の資格を取っていた。それを思い出して、 「そ

          #06 私、国家資格に挑戦します

          #05 受験勉強準備

          中小企業診断士講座に申し込んだ私は、試験についていろいろと調べ始めた。普通、順序が逆だと思う。そういう、思い立ったらすぐ行動しちゃうところが、私の長所であり短所だ。 経営コンサルタントの資格なのだから、経営学とかをやるのは想像ついていたが、まさか「法務」まで勉強するとは思いもしなかった。これは、本気出さないとヤバそうだぞ。。。 講座は、9月から始まる。9月と10月は週1、11月からは週2になって、夏に1次試験がある。ということがわかった。 講座が始まるまで1ヶ月ある。その間

          #05 受験勉強準備

          #04 本当にこの資格ですか?

          さっそく「中小企業診断士講座」を開講している学校を探した。通信講座もいくつかあったけれど、昔から勉強が苦手で、しんどいことから逃げてきた私が、独学で続けられるはずがない。そこで、通学コースがあり、家から通いやすく、経験値が高そうな学校を選んだ。しかも見つけた学校は、7月中に申し込むと割安になる早割キャンペーンをやっている。申し込み前提でギリギリの7月29日の面談を予約した。 学校は、駅から徒歩数分のオフィス街にある高層ビルの中にあった。高層階と低層階のエレベーターが分かれて

          #04 本当にこの資格ですか?

          #03 そうだ資格を取ろう

          2021年、バイトと事業を頑張って、返済もほぼ完済となっていた。 ただ仕事をしているだけではなくて、新しいWEBの知識を習得するため、知人のプログラマーさんの元で勉強もした。インターネットの世界はすごいスピードで進化している。少し離れるとあっという間においていかれる。 私がホームページ制作を勉強しだしたのは、まだ20代だった2000年頃。世の中にホームページというものが広がりつつあった時代。「自分でつくりたい」と思ったことがきっかけだった。そして、この技術を習得すれば、いつ

          #03 そうだ資格を取ろう

          #02 将来の不安

          さて、新しい生活が始まり1年ほどが経過。アルバイトにも少しずつ慣れ、借金を返しながら自営業も頑張っていた。 44歳になった私にとって立ち仕事は、楽しいけれど体がきつい。足腰にいくつも湿布を貼る毎日。背中にも貼りたいのに、一人暮らしだと、どうやったってきれいに貼れない。剥がすにも剥がしづらい。あれは、何か開発したら、きっとバカ売れすると思う。 まぁ、そんなわけで、毎日忙しく楽しく働いていた2020年、コロナの流行がはじまった。 事業の方は、引き続き仕事をもらえていたけれど、

          #02 将来の不安

          #01 新しい人生のはじまり

          2019年1月、夫と一緒に離婚届を出した。 周りからは、婚姻届を出した夫婦のように見えていたかもしれないほどに、2人でケラケラと笑いながら市役所を出た。 「今までありがとう。これからお互いがんばろうな!」 「うん。応援してる。」 私たちには子供が居なかった。というか、子供を産んで育てる余裕がなかった。だから、これからの人生はお互い自分のやりたいように生きよう。という思いで10年間の結婚生活に終止符を打った。 43歳。2人で育てていた5歳のウサギは私が引き取った。父は母

          #01 新しい人生のはじまり

          はじめに

          あなたには 「自分にはゼッタイ無理」って いつしかあきらめてしまった 夢がありませんか? はじめまして。駆け出し中小企業診断士のビリオバです。 この物語は、これまで頑張ることから逃げて生きていた私が、人生を変えようと思い立って、国家資格である「中小企業診断士」に挑戦してストレート合格した実話です。 冒頭に書いた言葉は、「ビリギャル」でおなじみの坪田信貴先生が書かれた著書「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話」の最初のページに書かれている言葉で