見出し画像

夏休み、家族旅行で高野山に行ってきた。〜宿坊体験乃すゝめ〜

いよいよ来週、2泊3日の狂犬ツアープレミア修行@高野山が開催されます。
普段の狂犬ツアーは1日もしくは、プレミアでも1泊2日ですが、今回は2泊3日。
テーマでも挙げられるいる通り、自分と地域の未来を展望する2泊3日にしたい。

ツアーに参加する前に、昨年の8月に家族旅行で一度高野山を訪れて、宿坊体験をしてきたので、振り返りたいと思います。
昨年の家族旅行を「宿坊体験」に決め手は木下斉さんのVoicyを聞いて。
以前から気になっていたので、放送を聴いてすぐに予約しました。

子連れで宿坊に泊まるなんて、思い切りましたが、行ってみて、子ども達の感想は「大満足!」でした。
特に思い出に残ったのは「大浴場」だったそうです。(詳しくは文面に続きます。)
まさに、1,000年続く「日常」が「非日常体験コンテンツ」として成り立つ経験ができたことは、すごく大きな経験値になりました。
そして、まさに高野山は海外から評価される地であることを実感した旅となりました。


1.まさに海外から目的地となる「高野山」

出発したのは、8月2日。
今回は、長男も交通系ICを購入し、EX予約で新大阪駅までの新幹線もスムーズに。南海も交通系ICが使えるので、楽ちんでした。
※ただ、8月時点では高野山駅でICチャージは窓口のみ。長蛇の列に並んでいたので、オートチャージにしておくとよいです。
難波駅から特急に乗って1時間、さらにロープウェイに乗っていきます。
どんどん人家が少なくなり、山の奥へ奥へと登っていきます。
今は鉄道とロープウェイがありますが、昔の人はどうして「高野山」まで向かっていたのかと思うと想像もできないほど山奥に「高野山」はあります。

南海難波駅からと特急高野。
極楽橋は観光列車「天空」が発着するので、駅も観光使用になってて華やか。
すでに多くの国内外からのお客様でいっぱい。
ケーブルカーに乗り込みます。
なんと土井善晴さんとご一緒に!
ケーブルカー内で少しお話させていただきました。
高野山駅に到着。

高野山駅からはバスで移動。
駅前は混雑緩和の為か2㎞ほどバス専用になっていました。乗用車もすれ違いができないほど細い道を走っていくと、急に整備された「まち」に出てきます。お寺がいくつも続いています。そして、まちを歩く人達は、ほとんど海外からのお客様ばかり。日本にいながら、海外に来た気分になりました。

15:00恵光院に到着。
山門をくぐるときれいに整えられた客殿が出迎えてくれます。 


2.スイートルーム「月輪の間」

今回は大奮発して、2022年3月に完成したスイートルーム「月輪の間」に宿泊しました!
広々リビングにベッドルーム、専用園庭とスケールも使用もラグジュアリーな空間に、子ども達も大人も気分が上がりました。
まさに非日常的な空間でした。

入り口から
赴きが変わります。
客室内の和室にデザインエンジニア・吉本英樹氏が手がける特大アート「月輪(がちりん)を常設。
広々としたリビング。最上級のラグに子どもたちは寝そべってゲーム。最高の贅沢✨
親子4人で寝ても広々なベットルーム。さらに和室6畳+4.5畳にも布団が敷けるので、最大6名様まで利用できます。
スイートルームには専用園庭が。
ここでのんびり精神を整えて、最高の時間でした。
半露天風呂浴室付き。これは助かりました。
食事も個室でいただきました。
目にも鮮やかな精進料理。
子ども用のお膳。

3. 宿坊体験〜阿字観瞑想と精進料理〜

◎館内利用について
14:00~ チェックイン
16:30~ 阿字観瞑想
17:30~ 夕食(精進料理)
19:00~ 奥之院ナイトツアー(別料金)
翌日
07:00~ 朝のお勤め
07:30~ 護摩祈祷
08:00~ 朝食(精進料理)
10:00~ チェックアウト
◎館内利用について
●朝のお勤めの詳細や楽しみ方はコチラ
●お荷物はチェックイン前 / チェックアウト後にお預かり可能です。
●大浴場は16:00〜22:00 / 06:00~09:00にご利用いただけます。
●写経はお部屋にてお好きな時間に体験いただけます。
●門限はございません。

恵光院ウェブサイト「宿坊の過ごし方」

宿坊では泊まるだけでなく、平安時代から受け継がれてきた瞑想法「阿字観瞑想」(坐禅)や護摩祈祷など、お寺でのお勤めを体験することができます。
本堂で禅の教えを学びながら、参加させていただく体験は、ここでしか経験できない価値ある体験でした。「坐禅」と聞くと、ちょっとでも動けば背中をピシッと叩かれるイメージがありましたが、「瞑想」は自分自身の心と向き合う時間でした。子どもたちも一緒にできました。


「阿」と描かれた文字を一点に見つめ、呼吸を整え、心も整えていきます。
「阿字観瞑想」とはすべての始まり、宇宙の万物の創生を意味し、根本大日如来の象徴でもある「阿(あ)」を観じ、心を調えます。晴れやかに創造的に力強く生きる事を目指していく究極の瞑想法
奥にまでずらりと並んだお位牌は圧巻。ここに座わるだけで、非日常空間を体感できます。
阿字観瞑想のあと、少し時間があったので、奥の院までの道を散策に出かけました。
数々のお墓や供養塔がならびます。
弘法大師空海像もありました。

4.国内外からのお客様に対応する有料コンテンツ〜奥の院ナイトツアー〜

ナイトツアー集合。
恵光院だけでなく周辺の宿坊の宿泊からも参加者が集まります。
日本語対応/英語対応にツアーが分かれていきます。
茜色の夕焼け空が美しい。
ツアーガイドは恵光院のお坊さんたち。
お墓の説明を聞きながら、奥の院まで歩いていきます。
【御廟橋】
弘法大師御廟へと向かう参道の最後の橋。御廟橋を渡ると大師御廟への霊域に入ります。ここを越えるといよいよ聖域に足を踏み入れることになるため、橋の前で手を清め、服装を正し、礼拝してから渡るのが参拝の作法です。
ここからは撮影禁止。
20:00過ぎに帰ってきました。

奥の院ナイトツアーは、弘法大師が今でも修行していると言われている「御廟」がある奥之院。まさに弘法大師信仰の聖地。一の橋から御廟橋までの約2キロメートル続くは奥之院参道には、樹齢数百年の杉木の中におよそ20万基の墓碑や供養塔が並びます。墓碑には、徳川家や豊臣家、上杉謙信、織田信長、石田三成といった誰もが知るような歴史上の人物のものが多数鎮座しています。また、墓碑以外にも、お地蔵さまや弘法大師が休憩したという腰かけ石、句碑や文学碑、企業の特徴的な供養塔などがあり、昼間に歩いた時とは全く違う表情を見ることができました。
また「御廟橋」からは撮影は禁止。御廟橋を渡り、その先にあるのが弘法大師御廟の拝殿にあたる【燈籠堂】。
燈籠堂は、高野山第二世真然大徳によって建立され、治安3年(1023年)に藤原道長によって、ほぼ現在に近い大きさのお堂が完成。1000年以上、人々の願いが込められて燈籠で埋め尽くされた光景は、息を飲む厳かさで、心に響きました。
燈籠堂の奥に弘高野山を開山した弘法大師が肉身をこの世にとどめ、今もなおわたしたちに救いの手を差し伸べていらっしゃるという信仰の続く弘法大師御廟があります。
そこでガイドのお坊さんがお経を唱え、皆で合掌と礼拝をします。
まさに、心の記憶でしか残せない体験できない価値を強く感じた経験になりました。
観光ガイドであっても「1,000年以上続く信仰の聖地」を守る。本当に特別な体験ができました。

また、帰宅後、子どもたちと主人と大浴場へ行くと、お坊さんや海外の他お客様と一緒になったそうです。そうした経験もここでしか体験できない、思い出に残る記憶になりました。

5.1,000年も続く祈りの場が魅力的なワケ。

翌朝は、7:00~ 朝のお勤め、7:30~ 護摩祈祷、
8:00~ 朝食(精進料理)と朝のお勤めに参加させていただきました。
まさに、お寺での日々のお勤めに参加させていただくことは、私たちにとっては非日常的な体験となるのです。
朝7:00〜の本堂での朝お勤めには、多くの海外の宿泊者も参列。
それぞれ文化も宗教も違えど、こうして同じ空間にいることがとても特別な経験でした。

朝7:00朝のお勤め
本堂には多くの宿泊者が参列。お焼香をあげる人がポツポツと前に出てきて手を合わせます。
朝のお勤めの後、護摩堂に移動。
近藤説秀住職がお勤めする護摩祈祷は圧巻。
護摩祈祷が終わるとお堂に朝日が入ってきました。
護摩祈祷の後、朝食。
大広間にはお膳がすでに並べてありました。
私達の朝のお膳も用意してありました。

宿坊での宿泊体験は、「泊まる」だけではなく、全てが非日常的な体験であり、宗教の捉え方、自分自身の生き方を考えるきっかけになりました。
そして、こうして海外からもお客様が来ることを知ると、日本人として、きちんと「宗教」や「信仰」について、子どもたちと話すことも大切だと思いました。
「親子で宿坊に泊まる」ことは、そうしたきっかけづくりにもなると思います。

帰る際に、近藤住職と記念写真。
山門前で家族写真。
帰りのロープウェイも沢山の海外観光客でいっぱい。
子どもたちに席を譲っていただきました🙏



おまけ。
帰りは大阪に寄って、大丸梅田店にあるポケモンセンターと任天堂ショップへ。なかなか普段できない体験ができた2日間でした!
夏休みにぜひご家族で高野山へ行ってみませんか?

任天堂ショップも多くのお客様で大人気!
これだけ揃っていたら欲しくなります笑
たくさんの海外のお客様にもポケモンは大人気。
タグがなくてもやりたくなります笑
阪急の食堂で遅めの昼食。どこもいっぱいでした💦

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?