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雨がすきに。

4日目ですでに投稿が空いてしまい「三日坊主」になりそうでした💦
4日目書き終えて投稿しようとしたらまさかのフリーズ💦また書き直しに時間がかかり、あっという間に3日がすぎてしまいました💦💦
でも、そのまま雨について今日は書きます。

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2021.01.27

こんにちは。
今日は久しぶりの雨ふりです。
わさび農家に嫁に来て変わったことは
「雨が好き」になったことです。

わさび農家に嫁にくる前は雨が嫌いでした。
雨が降ると、出かける時は傘を持っていかなくてはならないし、よくお店に忘れてしまうことがあってガッカリしたり。どんよりした空、ジメジメとした湿度も嫌いでした。

しかし、わさび農家に嫁に来て、雨の大事さがわかりました。わさびにとって欠かすことができない湧き水。
湧き水は雨が山に降り、山の地層をゆっくりと通り地下に溜まり、地層と地層の割れ目から湧き出る。

湧水(ゆうすい)とは、地下水が地表に自然に出てきたもののことである。湧き水(わきみず)や泉(いずみ)湧泉(ゆうせん)ともいう。大規模な祐輔はそのまます川の源流になることもある。
〜ウィキペディアより〜

わさび栽培のうえで雨はとても大切で、雨が少なくなるとわさび田に流れる湧き水も減ります。夏場だけでなく、実は、冬場も雨が少なく水不足は深刻で、わさび田に流れる湧き水が減ってくると心配になり、まとまった雨が降ると嬉しくなります。
雨が降るとわさびは元気に生き生きとした表情を見せてくれ、葉っぱがピンっとして、緑色がより鮮やかに輝き出します。
雨が降るわさび田に足を運んでみるのがワクワクします。

嫁に来たばかりの時は、そのことも気付きませんでした。
そのことに気づかせてくれたのが、ママ友達がわさび田に遊びに来てくれたことがきっかけでした。


私は、わさび農家に嫁に来ながら、つい2〜3年前まではほとんどわさび田に足を運んだことがありませんでした。
わさび農家さんそれぞれお嫁さんの立場、仕事は異なります。バリバリわさび田で働く女性もいます。
しかし、我が家は「家事と育児をやってくれればいい」と言われていたので、主に家事と育児、義母が作るわさび漬けなどのわさび加工品を製造するお手伝いをするのが仕事で、わさび田に足を運無事は滅多にありませんでした。

“山の仕事(わさび田)の仕事は男性の仕事

そんな感覚を嫁に来てからずっと抱いていました。

そんな中、私は家事や育児では物足りず、家事や家の仕事の合間を見ながら、ママ友達にワサビやわさび味噌を持っては出かけ、名刺代わりにワサビを渡したり、お土産にとわさび味噌を渡したり、コソコソと営業をしていました(笑)

そんなことをしていると、わさびに興味を持ってくれるママ友達が現れ、「わさび田をぜひ見せてほしい」と言ってくれることがありました。
わさび田見学を約束した当日、土砂降りの雨。
見学中止も考えましたが、友人に確認すると「行くよ」と即答が返ってきました。
雨の日のわさび田は、
雨で足元が滑りやすく、視界も良くない。
雨と川の音で声も聞き取りにくい。
カッパも着なくてはならない。
そんな心配をよそに、来てくれたママ友達はすごく喜んでくれ、わさび田見学を楽しんでくれました。
※わさび田の道は人が一人やっと歩ける幅で狭く手すり等はないため、わさび田見学は事前申し込みが必要です。

私自身もその経験がすごく楽しく、それ以来、雨が降るといそいそと長靴を履いてわさび田へ出かけるようになりました笑

しかしながら、6月〜7月、梅雨や豪雨の時は気持ちが一変します。
特に昨年は、約1ヶ月ほど雨が続き、集中した雨によって川の水かさを増し、濁流となり表情を変えます。台風も同様に、木々の葉を落とし湧き水の流れを堰き止めてしまったり、倒木によって、わさび田を荒らすこともしばしばあります。
また、上流のわさび田は、川から一部ポンプアップしている場所があるので、川の水かさが増す状況になったら、ポンプを止めにいかなくてはなりません。
主人たちは雨が降る中、わさび田に向かいます。
水が詰まっている場所はないか、配管に問題はないか見回りに出かけます。
その時は祈る気持ちで帰りを待ちます。

そんな状況でも、わさびたちは、堤防で守られ、ひっそりとただただそこに身を置いています。逃げ惑うこともなく、ただただ身を預けるかのように、ひっそりと身を置き、静かに事が過ぎ去るのを待っているかのように。

そして、濁流する川とはまったく関係なく、わさび田には清らかに澄んだ湧き水が絶え間なく流れ続いています。

わさびは、苗を植えてから肥料などはあげません。わさびは常に流れる湧き水から栄養をもらい、ほんの僅かな木洩れ日からお日様の光を葉が吸収し成長していきます。

水の大切さ、山の怖さを知った上で、美しさを知りました。

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春にはモンシロチョウが飛び交います。
葉っぱには無数の穴があきます。
それでも我が家は、農薬は使わずに見守ります。

わさびはその環境の中で
2年かけてゆっくりゆっくり成長します。

わさび田には、人が最低限しか手を加えないからこそ保たれている自然の営みがあります。

聖なる場所であり、いつも新しい発見と学びを与えてくれる場所でもあります。

私はいつもわさび田に一歩踏み入れる前と帰る際に手を合わせ一礼します。
自然への敬意を忘れずに。

今日はここまで。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

感謝🙏✨

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