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☘️セラピスト

S先生の整骨院に週2〜3回通い始めて2ヶ月目に入り、今では、週一回の通院を続けている。

             👨‍⚕️

干渉波で15分ほど筋肉をほぐした後の施術は、時にハードだけれど、確実に回復を自覚できているので、とても心地良い。

前回からの家での足の様子を確認して開始。改善した点と残る問題点の指摘。終わると立って足の痛みの有無を確認。通路で歩き方を確認。違和感があれば、さらに微調整が加わる。

5回通った頃から、右足がガクッと抜けることがなくなり、家で杖が要らなくなった。

3週間が過ぎると、2時間ほどの外出が、杖なしで出来るようになった。通院の難所だった、モノレールから電車への長い連絡通路も、今は5分でスタスタ歩いている。

用心のために折りたたんで携帯はしているけれど、杖に頼らずに歩くことは第一の目標だった。

家では、指示された筋トレに加えて、姿勢を正しながら、腕をしっかり振って歩く練習をしている。外は暑いので、室内をぐるぐると10分歩く。それを1日数セット。運動はラジオ体操で〆る。

次の目標は、QOLを高めるためのトレーニング。早朝には暑さもいくらか治まってきたので、散歩も再開しよう。

S先生の一生懸命に応えなければ、と運動嫌いのズボラも、自ら治す気になっている。

体に不具合が生じた時は、気分も落ち込む。S先生は問題を指摘する時でも、ネガティブな言い方は決してなさらない。前回より進歩した点を必ず付け加える。

施術のプロは、セラピストでもある。

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かつて2回だけ施術を受けた、マッサージのK先生も、素晴らしいセラピストだった。

カーテン越しの風が通る部屋での1時間の施術は、背の高いがっしりした体躯でも、ご高齢の先生にとって、かなりハードではないかと思われたけれど、患者には本当に心地良いものだった。半身を凝らせてヨロヨロとやってきた初めての患者を、30分も時間を伸ばして手当てして下さった。

体を硬直させていた大元の感情に寄り添っていただき、ぽつりぽつりと言葉にしたことで、数週間苛んできたものを吐き出すことが出来た。それがなければ、マッサージもあれほど劇的に効かなかったろう。

先生は全て心得ておられた。

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病院で、救われたこともある。

12年前、放射線治療に通った、K病院の主治医と放射線技師達の対応は不安に身を竦ませてやって来る患者への配慮に溢れ、仕事終わりの毎日の通院がまったく苦ではなかった。治療終了まで2回あった放射線科重鎮医師の問診で掛けられた、知的で含蓄ある言葉は今でも忘れない。

7年前の夏手術を受けた、J医大の脳外科チームの若き執刀医は、超辛口の主治医に替わり、辛抱強く耳を傾け、質問に丁寧に答えて、不安に寄り添って下さった。異動されるまで担当していただいた、半年に一度のMRI検査も楽しみに通うくらいだった。

医療従事者がセラピストの資質を備えることは、寧ろ必須ではないかと思う。そうでない医療従事者に出会ったあと、とりわけそう願う。

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右足大腿部には、まだ時折痛みが走る。数十年かけて歪みを生じた股関節を整え、筋肉を付けるには、それなりの時間がかかるだろうと、覚悟している。

これを機に、薬や手術に委ねない体のケアについて、もっと知りたいと思っている。

今回は最初に通った整形外科の無責任な対応で、少し遠回りをしたけれど、信頼できるプロに出会えて幸運だった。

タイミング良く情報を伝えてくれた友人にも感謝しきれない。

何はともあれ、筋肉を鍛えること。頑張る!





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