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暴風雨の中を鳥たちはどう生き抜くのか?

ハリケーンや台風などの暴風が吹きすさぶ中、鳥たちはどう危険をしのいでいるのでしょうか?小さな鳥は飛ばされてしまうのではないかと思いますよね。人間のように逃げ切れない陸上生物は、できる限りの力で避難するしかありません。

しかし、驚くべきことに、鳥などの空を飛ぶ生物は、台風の目の中で危機を乗り切りるそうです。

この事実は、気象学者が電磁波のパルスで物体の大きさと形を2次元化する「二重偏波」と「二重偏波探知機」を利用することで判明しました。

台風の中に突っ込んで行くことは大胆不敵で、愚かな考えだと思われるかもしれませんが、台風の目の中の天候は穏やかです。
台風の目はものすごく低気圧で、目自体は比較的暴風が落ち着いています。また、台風そのものよりも5℃気温が高く、水分を固形化することがないので雲ですらありません。

以上の理由から、鳥にとっては台風の目は比較的安全と言えます。生きるために危険を避ける本能が備わっているのでしょう。

鳥の巣を嵐が直撃することもある

強い台風の場合やなかなか台風が過ぎ去らない場合、台風の目にいても安全だと言い切るのは難しいでしょう。台風の中に取り残された鳥たちは、飛び続けなければならず、睡眠も食事もできません。その結果、鳥たちは著しく疲弊し、時には命を落とすことさえあります。

さらに、嵐は鳥たちの巣を破壊してしまうため、安全な場所を失うことになります。渡り鳥の場合、何百キロも離れた場所に飛ばされてしまうことも珍しくありません。

2005年に西ヨーロッパで発生したハリケーン・ウィルマでは、北アメリカから飛来したエントツアマツバメの群れに台風が直撃しました。その結果、700を超えるエントツアマツバメが犠牲になり、鳥類学者たちは年間の生息数が半分に減少したと発表しました。

これらは、自然界の生き物たちが持つ驚くべき知恵の一端です。私たちが知らない多くの謎がまだまだ存在しますね。

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