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文章を書いて食べている2人のお話 2024/4/23


起きて身支度してクライアント訪問。東京にいると移動が大変と感じる。乗り換えばかりだし、結構歩くし、人が多いし。でも電車移動が増えると本を読むスピードが格段に上がる。


やっと着いて、お昼は駅構内の立ち食い蕎麦屋さんでやまいもコロッケと国産あおさそば(温)。ここ、一度食べてみたかったんだよなー。

のりがとっても美味しかった

クライアントのオフィスは大学の真ん中にある。撮影などするためキャンパス内をうろうろ歩くと、各サークルの勧誘立て看板を見かけて、春だ、春!

そのまま取材も済ませて、オフィスで色々な人とおしゃべり。時間が迫ってきたので青山へ移動し、プロントに入りダダダとタスク処理。ひと息ついてそのまま原稿にも着手する。

17時を過ぎ、夜の営業形態に変更になったよう。卓上のメニューを酒とつまみの載ったものへ交換される。うーん。と2秒くらい悩みビールを注文した。19時からはトークイベントに参加する。それまでに軽くごはんも食べたいしね。途中でお腹が減らないよう備えだ。

本当は近隣の立ち飲み屋にでも行きたかったのだが、仕事終わらずで断念。しかし、充電もできて、香るエール置いてくれてて、なすの煮浸し食べられて、青山のど真ん中でも全国と同じ価格で。チェーン店ありがたやだ、ほんとに。

青山ブックセンターに移動して19時からのトークイベントに参加。トイアンナさんとpatoさんのW刊行記念で、文章を書くことについての話だ。

お2人とも、書かれている文章の濃密さのとおりものすごくパワフルな方だ。1時間30分みっしりとしたお話が聞けた。
お2人のフォロワーやイベントテーマ的に、会場にはライターや書くことに関心が高い人がほとんどのようで、文章を書いて食べていけるというのはどういうことなのか、何を考えているのか、が特に注目を集めていたトピックのよう。メモを取っている人が多かった。結局仕事は人づてにもらうことが一番多い。リスク分散が大切、打ち手を多く持とう。

質疑応答の時間では、書いた文章をお2人に見せて公開フィードバックをもらっている人がいた。すごい。お2人が超短時間で目を通しコメントしていて、その質の高さから、読み続け書き続けた人の底力を感じた。

以下、メモ。意訳と省略あり。

  • やってみた系はオチが分かってから走り出す。そしてできるだけ書き手が苦しむ様を読者に見せないと面白くない

  • 小説では設定が複雑でも初っ端で説明してはいけない

印象的だったのは文フリの話。
文フリにはかなりの数の編集者がやって来ていて、そこでは作品を見ているというよりも著者が変な人じゃないか確かめている、という話。
編集者はまともな人と仕事がしたい。しかし、ライター予備軍には社会性に欠けた人が多いため、ということだった。(憶測かつ偏見だがわたしもほぼ同意。ライターになりたい人が多いのに、どの編集者も書き手が足りないと言っているのはこういう要因もあるよね)

イベント後には著書にサインをいただき、売り場でいくつか本を買った。僕のマリさんのいかれた慕情。
昼間の電車移動中に、百万年書房の北尾さん著書、調子悪くて当たり前日記を読了したのだった。この日記、百万年書房の本を読んでみたくなるんだよな。それでつい、暮らしレーベルの僕のマリさんを手に取った。

調子悪くて当たり前日記は、前作の病気からの逃亡日記がしっかり闘病日記になっていた。前作ではご家族間のつながりがあっさりとしているように見られたのだが、しっかりと互いと思い合っていることが読み取れる描写が多く、ところどころでグッと来る。

そして、わたしはどうしても食生活に注目してしまう。北尾さんは健啖家で呑兵衛、「ごはん」のことを「ごはん」と表記する。わたしは「ご飯」と表記してあるのがどうしても苦手で、そうしてあるだけでノイズになり集中して文章を読みにくくなることすらあるのだけど、「ごはん」派で安心して読めた。


電車を乗り継ぎ実家に帰り着く。クッキーを食べながら原稿の続きをやるが、2時ほどに限界を迎えたのか寝落ちしていた。


今日の嘆き

実家の最寄り駅のからはバスじゃないと厳しい。しかし終バスは22時台である。東京都23区とは思えないぜ。

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