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【7】思ってたのと違う…『怪獣の花唄』の歌詞を分析してみた

おはようございます、こんにちは、こんばんは。
おかゆです。

すごい人気ですよね、Vaundyさんの『怪獣の花唄』
他人事みたいに書きましたが、私も大好きで、昨日もカラオケで気持ちよく歌ってきました。

今日も何気なく聞いてたんですけど、今さら気づいたんですが、「鼻歌」じゃなくて「花唄」なんですね。

それで興味を持ちまして、歌詞とMV中心に色々と考えてみました。


1.登場人物について


歌詞の中で出てくるのは一人称の「」と、二人称の「」の二人です。

ボクっ子かもしれませんが、男性を想起するのが自然ですね。
歌詞の中では「君」の性別は言及されません。

今まで私は勝手に「僕」=男性、「君」=女性と決めつけてこの曲を聴いていましたが、MVでは幼い友人と主人公が2人とも男性として描かれています。

古い友人を思い返す、というのがこの歌の趣旨なんでしょう。
思い返す行為がポジティブなのかネガティブなのかはわかりませんが。



2.怪獣について


歌詞の中で出てくる「歌」は3種類あります。

1.「怪獣の歌」
2.「君の歌」
3.「夢の歌」

雰囲気としては全てが「怪獣の歌」の事を指しているように見え(聞こえ)ますが、これらは区別されるべきと考えます。

私の見解としては、
「怪獣の歌」=「僕」が抱く「君」への罪悪感

「君の歌」=仲の良かった頃に聞かせてくれていた、「君」の好きな歌

「夢の歌」=僕の思い出の中にいる「君」が歌っている「君の歌」

をそれぞれ表しているのではないでしょうか。

一応そう思った理由を書きますね。

MVの中で、「僕」と「君」と一緒に卵がいっぱいに入ったバスケットを抱えてあぜ道を笑顔で駆け上がるシーンがあります。

何がそんなに嬉しいんだろう、と思っていたんですが、後半でそれが判明します。

「君」が大人にバスケットを取り上げられる姿を、「僕」が少し離れた草むらの中から眺めているシーンです。

ここで先ほどの疑問、「何がそんなに嬉しいんだろう」が解消されます。
「僕」と「君」は大人に咎められるような手段で卵を大量に手に入れ、高揚感から笑顔が生まれた、ということですね。

しかし離れた場所で咎められる「君」を見ている「僕」。
その手には卵が入ったバスケット。
シーンの終わりは地面に落ちて割れた卵。
2人の決別を表しているんでしょうか。

なので私の解釈としては、サビの「騒げ 怪獣の歌」という歌詞は、「もっと反省しろ、後悔しろこの野郎」みたいな意味として捉えています。


3.花について


「花」という言葉は歌詞の中には出てきません。
「口ずさんでしまうよ」などの歌詞から想起される「鼻歌」のイメージが、曲名である「怪獣の花唄」と相まって強まっているだけです。

MVの中では、大人になった「僕」が苦し気な表情でギターを地面に振り下ろすと、砕け散るギターの代わりに花束を手に持っているシーンがあります。

「僕」はこの花束を振り回したり、一部口にするなど激情とともに花が描かれており、強い感情と結び付けられています。

私にはこのシーンで用いられている花が、献花のように見えました。


4.唄について


私はiTunesで曲を聴いており、歌詞表示でこの歌の歌詞を読みましたが、そこでは「唄」という漢字は一度も使われていませんでした。

「唄」と「歌」の違いを調べたところ、
「唄」…仏(仏教を開いた釈迦)が行ったよい行いをほめたたえる歌。また、その歌をうたう事
「歌」…リズムをつけて声を出すこと全般

という意味だそうです。

5.まとめ


結論として、私はこの歌を
亡き友人を罪悪感とともに思い返す歌
と捉えました。

キーワードは「罪悪感」「献花」「仏」ですかね。

とはいえ、なんだかもやもやするものが残っているのも確かです。
読んでくれた方もそうでしょう。

最後にVaundyさんご自身の意味深ツイートを載せて終わりたいと思います。

ん~、どういう事なんでしょうね。

でもワンピースの考察みたいで面白いですね。
機会があればまたやってみます。


ではまた!

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