セカンドオピニオンの重要性は受けるべきか迷う必要はなし
唯一1度だけドナーとなった私が考える、今後関わる医師との向き合い方や
セカンドオピニオンについての重要性について。
受けるべきか迷う必要もないと思う私のドナー目線での体験と見解をお伝えします。
ママの一大事
元々糖尿病だったママは、ある日突然の体調不良からの末期腎不全宣言。
母の体内では恐らく早くから、腎臓の異常はとうに出ていたのでしょう。
3年前の当時インスリンも打たない状態で、大量の薬のみで糖尿病をコントロール出来ていると思っていた母親と私ら家族。
その認識を大きく崩したのが、ある日の急激な倦怠感と、横になって寝る事さえ苦しむ程の異常事態。
眠れずまともに横にも慣れ程の状態でした。
長年の糖尿病ユーザーではありましたが薬でコントロール出来ているとのママの言葉をうのみにして、大丈夫なんだと信じていた私には晴天の霹靂状態でした。
それもそのはず既にママの身体は末期腎不全だったのですから。
イキなり過ぎる人工透析の異常事態
尋常ではない母親の体調不良に病院に行き診察の際に、担当医から言われたのが
「肺と心臓が水浸しです。すぐに人工透析をはじめましょう。」
インスリンさえ打ってない状況で、いきなりの人工透析と言う提案にとても驚いた記憶が今でも明確に残っています。
インスリン飛ばして人工透析?
意味が分からず、でも透析をしない事には、命の危険さえあるとの医師の緊急事態宣言に有無もいえず従うしかありません。
しかし、時間と共に浮上したのは医師への不信感。
体質的に糖尿病だったママは病院には定期的に、かかっていたにも関わらず、こんな急展開の人工透析って一体今までどんな診察してたの?
その後、ドナーとして腎移植をする事に、なるのですがそれまでの3年間糖糖尿病や透析について色々調べて明らかになった事。
糖尿病と言う病気に対しての現在の医師の解釈は、大半の医師が明らかに患者に対して適切な指導が出来ていないと言う事実。
セカンドオピニオンの重要性
振り返ると、タラレバではありますが、私ら患者の立場からするとセカンドオピニオンする必要があったのです。
1番の後悔です。
絶対に糖尿病治療をしている段階で、必ず糖尿病に詳しいクリニック(他の病気でも同じ)2~3件セカンドオピニオンするべきでした。
当時の糖尿の進行次第にもよりますが、早ければ早い程、人工透析を避けられる治療があったのです。
多くの糖尿病患者が知る事の無い、現場の医師でさえ認識していない治療法があったと言う事を後に知る事となります。
あくまで「タラレバ」ではありますが私がドナー
候補となる前に、父親が軽度の糖尿病で
ヘモグロビンの数値さえ(平均値5.5)下げられたらドナーに
慣れる、とのアドバイスを受け半年かけて、運動と
食事療法で数値を平常値に改善しています。
この古い病院で見てもらって安心しきっていた(医者が大丈夫だと言うのだから大丈夫)の見解が大きな間違いでした。
もっと別の病院でセカンドオピニオンとして、きちんとした診察を受けてしかるべきだったのです。
これきっとどんな病気でも同じだと思います。
継続して通わないとイケないレベルの病気に、かかった人は必ずセカンドオピニオンウケましょう。受けるべきだと思います。
多少の時間とお金を使っても必ず受ける重要なポイントだと思います。
急転直下の身体障害者1級認定
ただ当時は時既に遅し、既にまともに機能しない状態となった腎臓は
「ある日突然の急激な体調不良」
によって突然の末期腎不全の報告。
即座の「人工透析」を受け入れなければ、生きられない生命の危機状態となっていたのです。
定期的に診察を受けていたにも関わらず、です。
可笑しくないですか?何故これほど重篤な状態に急に陥る程の、悪化状態だったのに医師はインスリンの必要性をもっと真剣に勧めてくれなかったのか。
人工透析の患者は「身体障害者1級」の認定が
即座に降りる程の重症な患者です。
にも拘わらず、いきなりの前段階飛ばしての人工透析の導入。
医者の無知に驚愕!
緊急で透析をしざる得なかった母は、通常の段階を選べず頸動脈からの透析を開始します。
この段階で大変な事になってしまったと思い直ぐに、他の手段が治療として無いか調べた私が即行きついたのが生体腎移植でした。
移植しかない!
しかし生体腎移植の医師の認識に驚きました。
その後3年間人工透析でお世話になった現役医師に、今後の人工透析(シャント手術)も含めた話し合いの場で、いずれ移植を考えているとの意思を伝えました。
緊急透析の開始で首から透析をしているママに今後、腕のシャント手術の話を聞いていた私と父と担当医3人の席で質問をした時です。
当時、生体腎移植を調べ始めた私でさえ、この言葉はかなり不信感を感じる事になります。
腎臓内科が無い、田舎の農協系の医師とは言え、この3年とか4年の寿命をサラリと言い切った医師を、今でも私は信用する事ができません。
結論から言うと透析担当の内科医にはこの程度の認識しかないのです。
医師免許を持っている医師でもこのレベル。
私は自らドナーに立候補している訳なので、自分自身の予後も含めて移植をしている大学や、日本腎移植学会の過去から直近の統計を当たり前に調べています。
セカンドオピニオン迷う必要が無い訳
でも少し腎臓移植について検索すれば、腎臓学会や数々の腎移植を行う大学病院などのホームページで、移植後の生着率は誰もが確認できます。
現在日本国内で1位の腎移植を行っている、東京女子医大の生着率も見ていた私には俄かには信じられない気持ちで聞いていました。
日本移植学会の公式ホームページです。
対する人工透析に入ったら年代によっても個人差も、当然ありますが平均生存率は、5年60%で4割が5年以内に亡くなっています。
少し古いデータでもありますが、こちらのグラフでも透析に入った方の年代別生存率を見れば明らかに、透析患者の生存率が低いかが分かると思います。
透析生存率
データが一般人でも確認でき公表されているにも関わらず、ママの担当医は
腎移植しても生存率が3年か4年くらいしか生きられないよ。と言いきったのです。
知らないでしょ?という涼しい顔をして。
知らないのはお前なんだが!と突っ込みたかったです。
医者は絶対じゃない!
この経験から明らかになったこと。
ちなみに親子間(子供から親)の腎移植は10年以上の
生着率と言われています。
乳癌のセカンドオピニオンで助かったケース
昔の友人で10歳程年上の女性の話です。ノンフィクションで実話です。
市町村の1年に1度の検査で乳癌の疑いが浮上した友人。
当然慌てて、地元の大きな市民病院と大学病院で、セカンドオピニオンとして乳癌検査をします。
そこでも彼女は乳癌と診断。
そして市民病院と大学病院の出した結論は?
乳房全摘の即決!
彼女は私の見た中でも本当に珍しい
レベルの巨乳プラス鳩胸と言う言わば爆乳の持ち主でした。
本当に冗談みたいな大きさで、日本サイズでは到底合わずインポートで、更に取り寄せして購入するほど。
かの有名な叶姉妹レベルの天然巨乳です。
その爆乳とも巨乳とも言えるバストを全摘だと言い切った、大学病院と市民病院の医師らはあたかも当然だろ、と言い切り全摘だと判断。
あのバスト、全摘となると本当に大ごと。
彼女は実家が太く、恵まれたお金持ちのお嬢様だったので、慌てて更なるセカンドオピニオンを探します。
その一つが当時今は亡き女優の、樹木希林さんが全身癌の治療で入院していたと言う鹿児島県の個人病院でセカンドオピニオンしたのです。
これでダメなら仕方ない、との想いだったとか。
そこでの判断は、全摘は必要無し。
約5センチの傷は残ったものの一部の癌切除で、見事に乳癌切除手術を完了。
その後地元での抗がん剤治療を経て生還していました。
市民病院と大学病院での乳房全摘を間に受けていたら、今頃どうなって
いたでしょう。
諦めずにセカンドオピニオンした事で僅か5センチの傷で乳癌治療が完治。
爆乳である彼女にとって5㎝の傷など無いに等しいレベルの傷。
この事からしても、とにかく医者が絶対正しいとは言い難いと言う事実はこの彼女の乳癌のジャッジからも良く分かると思います。
小さなバストでも大ごとの乳房全摘を=当たり前だろとな如く
全摘だと言い放った医師ら。
そして私の母の透析担当医の生体腎移植への知識の薄さ。
これら全てを乳癌全摘や腎移植の余命3~4年を信じていたら?友人は無くす必要の無かった大きなバストを失い、ママは残り2年程が、余命の可能性もあるのです。
医者が絶対じゃない!
人生を左右する程の一大事の大病や、癌検査など、疑惑が残る場合は絶対に
多少の時間やお金がかかったとしてもセカンドオピニオンを受ける。
是非みなさんも今の現状がベストなのか?
その確認を誰より知り必要な治療を、調べる事が出来るのは自分自身でしかありません。
医者の全てを信用するのは、もはや危険なのかもしれません。
セカンドオピニオン迷う必要ありません是非取り入れて欲しいと思います。
コチラはドナーになって気が付いたリアルについて書いた記事第二弾です↓
コチラは移植前の記事第三弾です↓
無事生還してからのその後も~第四弾で完結してます↓
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