あなたにとってのスピッツは

何かと忙しない日々の中１つのポストが流れてきた。

「優しいスピッツ」再上映。終演後松居大悟監督による舞台挨拶。

行くしかない。
迷わずチケットを取った。

劇場版 優しいスピッツ a secret session in Obihiroは今年6月に公開されたオリジナルライブ番組に特別アフタートーク&メイキングが加わり〈劇場版〉としてスクリーン化された作品だ。

スピッツのライブを映画館で見ることができるということだけでなく、松居大悟監督によってただのライブ映像で終わらず、映像作品として見ることができてとても感動した。
感動する中でも、映像の切り抜き方であったり、光の入り具合、ワンカットワンカットがどこか日常の中に潜むスピッツを覗き見ているかのような気分になれる作品であった。

トークショーでは簡単に挨拶した後すぐに来場者との質疑応答に入った。
全く質問が頭に浮かばず、悶々としている間に色々質問が飛び交ったが、聞いているとみなさま質問のレベルが高い。
松井大吾愛、スピッツ愛、優しいスピッツ愛がとても感じられた。
印象的だったのが、「好きなスピッツの曲は？」という質問に対して、「好きの細分化をするとどの好きか？」という返しだった。
確かに、簡単に好きと言ってしまえばそれまでだが、突き詰めていくと、歌詞が好き、曲が好き、安心するから好き、こう言ったエピソードがあるから好き、今好きなのか、昔好きなのかとたくさん思いつく。当たり前のことだが、忘れていたことだった。

なんて、頭の中ぐちゃぐちゃにして遅延した電車に揺られながらスピッツを聞いて書いていると、自分にとっての好きなスピッツはなんだろうとふと思う。すぐに答えを出すのはなんか勿体無い気がして、一晩浸りながら考えたいと思う。

あなたの好きなスピッツは？
今年の忘年会で聞こう。足取りが重かった飲み会も少し楽しみになった。