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【読書】一発で記憶に残る曲を作る9つのルール

作曲本をたまたま見つけたので買ってみました。それが一発で記憶に残る曲を作る9つのルールという本です。

この本はメロディの作り方について解説した本です。

作曲においてメロディは最も重要です。ヒット曲はお店で打ち込みの音源が流れていても、あの曲だと解ることがよくあります。

そんなわけでメロディ作りが上手くなるために、この本を読んでみることにしました。

著者が講師をやって気付いた9つのルール

著者は作曲家とディレクターという、作る側と発注する側、両方の立場を経験しているそうです。

また著者は作曲講座を何度もやっているそうです。色々な人たちが作った曲を聴いて、改善方法を提示するということをやっているそうです。

そこで気付いたことをまとめたのが本書というわけですね。

私も40曲以上作ってきましたが、この本に書かれているうちの1/3くらいはできていました。一方で残りは参考にしてみたいと言ったところです。

また本書では9つのルールが使われているヒット曲も挙げられています。今はYouTubeでメジャーアーティストの公式がMVを公開している時代ですので、参考までに聴いているのもいいです。

昔の作曲家はディレクターにダメ出しされて学んだ

昔はディレクターから直接ダメ出しされたから悪い点が解った

本書では著者が若い頃に、作曲家としてディレクターにダメ出しされた話が出てきます。

昔は今みたいに数MB~数十MBのデータをネットで送るなんてできませんでした。ブロードバンドのような高速なインターネット回線が普及したのは2000年代後半です。

それ以前は作曲家はディレクターの事務所までデモテープを持って行って、ディレクターの前で再生してレビューを受けたそうです。

そしてディレクターからダメ出しされまくって、直して再提出するということをしたそうです。そこまでしても採用されないことも勿論あるわけです。

これって一般的な会社でも同じですね。新人が上司からダメ出しされまくって何度も修正することはあるでしょう。まぁ私に言わせれば修正回数が多い時点で指示の出し方が下手だと思いますが。

今はディレクターからダメ出しされないので悪い点が解らない

しかし時代は変わって、楽曲のような数MB~数十MBのデータをネットで受け渡しできるようになりました。

そしたらディレクターに送っても、本人から直接ここがイケてないとか、ここ残念だねというダメ出しをもらえません。

これは精神的ダメージは小さいのですが、どこがダメで不採用になったのか、どこを直せば採用候補になるくらい品質が上がるのかが解りません。

あなたも作った成果物を上司に見せて、理由もなくOKまたはやり直しと言われたら困りますよね?でも今の作曲家たちはそういう状況らしいのです。

そこで著者は若い頃にディレクターたちにダメ出しされまくった経験と、ディレクターをやるようになって得た経験を活かそうと考えたそうです。

これらの経験を元に、今一採用されないとか、もっと上手く作れるようになりたいという作曲家たちに、改善案を出してあげる講座を開くようになったそうです。

ダメ出しのやり方は考える必要がありますが、仕事に対するフィードバックは上達のためにも必要ですよね。それがなく理由も解らず不採用になるって厳しい世界です。

終わりに

作曲本というと、音楽理論の話がとても多いです。

メロディの作り方を学びたいと思っても、超初心者向きの本くらいしかありません。

メロディは慣れれば作れるようになりますが、上手いメロディを作ることは難しいです。

そこで本書の出番です。著者が講座で色々な人の曲を改善して気付いたことが書かれているので、実践的な方法を学べます。

メロディの作り方で悩んでいる方は読んでみるといいと思います。また同時に、メロディ作りの本ですので、作詞やアレンジ、音楽理論、コード進行などについては書かれていません。そこは気を付けてください。


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