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エッセイ467.自分の足で歩かないと・・

食品の7割は多分、生協で賄っています。服は、2011年春に日本語学校を引越しによって退職してから、居職になったため、ほとんど買いません。
文具や電子機器周辺の物品は、アマゾンで注文、即入手に慣れてしまい、本当に外に探しに行かなくなりました。
もともと、うわ、喪服がない、だとか、もうすぐ誰それの誕生日だとか、緊急度の高いものだけ外に探しに行き、流行にも何にも全くついていけていませんので、たまに買い物に行くと、なかなか買いたいものに出会えずにいます。

それが最近、遠来の友人と会いまして、久しぶりに新宿の東急ハンズに行きました。
おお、あの「手の形」のロゴが、にょろにょろ〜、としたものに変わっていますね。しかも、2022年、一昨年の10月26日に変わっていたそうです。私が東京に戻ってきたその日ですね。どんだけ、何にも気づかないかということです。


うちの夫は買い物が大嫌い。
一緒に買い物に行っても、「ちょっとここで買い物をするので、一旦解散!」と言っても、それは嫌なのだそうです。ついてきてくれます。
しかし、「何分かかる?」と聞いてくるので、気がせいて、目的のものが見つかるまでさまよう、ということができません。
夫と一緒の時は、買い物の楽しみはほぼ諦めています。

この日は違いました!
東急ハンズの各階を、友達とスマホで連絡をとりながら、離れたりくっついたりしながら何時間も歩き回ったのです。
収穫もすごかった。
やはりネットに依存せず、自分の足で歩かないと、と思った数時間でした。

この一回の買い物で、どれだけ買ってしまったか。

スキンケアコーナーで、上品なおばさまに引っかか・・じゃなくて説明を受け、気に入ったローションを即買いしました。

歯ブラシコーナーで、ずっと探していた「ぽぽたん」という、360度植毛?してある歯ブラシを。

今年はウォーキング元年で、UVケアを気にしていたのですが、帽子は被ってみないと決められないので悩んでいたところへ、ここにはいろんな帽子が売っていたので、かぶってみて気に入ったものを買うことができました。

ストール、ボレロ、ポンチョの3wayである、極薄での羽織もの。
さらっとしていて、よく伸びて、ちょっとだけ肌トーンがアップするUVローションを見つけて、買いました。

店舗が広いとはいえど、こんなに一つのものに種類があるなら、もうハンズに来るかこれからはっ、と思うほど、探していたものが見つかって、満足です。



一番嬉しかったのは、こちらです。

ガラスペンを探していたら、隣に売っていました。
中身を全部お目にかけられなのが残念ですが、想像の世界の中のレトロな商店街のお店などの紹介を、57の違う字体で薄く印刷してあり、それを好きなインク、筆記具でなぞるというもの。
万年筆に入れたインクがなくなるまで待ちきれない、短気な自分は、今日はガラスペンか、付けペンを探していたのですが、紙の種類も7つもあるというこの本。悩まずに買いました。

さっき早速最初のページをなぞってみましたら、すぐ思いました。
これ、写経だ。
私は写経は一回だけやったことがあり、とても気持ちが落ちついたことがあります。でも、観光地のお寺で見つけても、人と一緒であったり、じっくり書けそうもないので諦めていましたが、これはとても良いです。
塗り絵と並び、頭を空にして書けるのがわかり、気に入りました。


今日の日付と、インクの名前も書いてみました。

字体というものは、普通に小説を読んでいて、たまに書体が変わったりして面白いものだと思っていましたが、実際に忠実になぞってみると、その字体独特のお約束ごと、ハネかた、留めかた、どことどこがくっつくかという決め事。
・・そういうのがあって、少しでも自分の書き方が出てくると、たちまち、下書き用の薄い色の字から外れてしまいます。
心頭滅却して、素直になぞっていくのがまた、快感になっていきます。

インクだけは夫がたくさん持っていますから、ページごとに変えて楽しもうと思います。

「ツキアカリ商店街」のほかに、ガラスペンでなぞるシリーズはあと4冊もあるそうです。仕事では常に、相手の頭の中を透かしてみて、先回りして教えていくという作業の連続ですし、仕事以外でも、別に考えなくて良いことを常に考えてしまう因果な性格。

そんな私にぴったりのこの本。
塗り絵や、このなぞり書きで、なかなか手の伸びないでいた文房具と、また仲良くなりたいと思い始めました。



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