見出し画像

エッセイ493.引越しー3. 要らない物よごめん

引越した翌日の5月11日をDay1とすると、
今日5月17日はDay7、ちょうど1週間です。
荷物を開封し続けていると、頭の中が 下手な人がやっているルービックキューブのようにごちゃごちゃになってきて、全て投げ出したくなってきます。
でも、いつまでもぐれているわけにもいきません。
そういえば、愛読書の片付け本のキャッチフレーズも
「一日ひきだし一つから」
でした。
千里の道も一歩からと言いますから、頑張らないと。

今日は、文房具の入っている箱を開け、
要る・要らないと、よく考えながら整理してみることにしました。

始めてみると、PCもタブレットもスマホもなかった時代にタイムスリップしない限りは、なかなか使わなそうなものがたくさん出てきます。

シャープペンの芯。
滅多にシャープペンは使わなくて、芯なんて年に何回新しいを使うのだろう。
買った覚えもないのに、5ケースぐらいあるのは、娘たちにもらったのだと思います。

色鉛筆、クレヨン、パステル、クレパス、水彩絵の具。
ボールペンの芯、箱入りのトンボえんぴつ。
ホチキスの針、ゼムクリップ、ダブルクリップ、虫ピン。
両面テープ、スコッチテープ、マスキングテープ。

まだ名古屋の住民であったときに、娘たちが達が時間差で巣立ちました。
それぞれ名古屋→東京、京都→シドニー という長距離引越しでした。
あまり物も持って行けませんでしたので、カラーボックス、本棚、机、ベッドなどは残して行きました。
まだまだ名古屋に住むと思っていて、次女が4月、長女が8月に引っ越していった時も、余裕で荷物を預かりました。長女のときは、京都のアパートにあった物も持ち込んできたため、子供部屋の一つが二人の残していった物でぎっしりになりました。まあそのうちになんとかと思っていたら、自分たちも10月には引っ越しが決まり、不用品処理はものすごく大変でした。
東京へ戻る前に、家具類はジモティーでだいぶもらっていただきましたが、それでも不用品処理トラックは都合3回利用しました。

その時に、人にはあげられないが、そこそこ新しい文房具二人分が手元に残って、以来、悩みながら持ち歩くことになっていたのです。

娘たちが少しだけ使って私にくれていったノートも箱いっぱいです。
使えるものを捨てるというのは難しいものですね。
ノートは授業中にメモを取るのに使っていますが、なかなか使い切ることはできません。

ホチキスの針やゼムクリップが増えたのは、2022年に亡くなった両親の仕事手続きが1年ぐらい続いていたからもあります。人が亡くなると、びっくりするぐらいの事務手続きが始まります。年金、健康保険、さまざまなものを解約、停止などし、そのあとには遺産相続手続きが始まります。
役所からひっきりなしに大量に届く封書を分類しておいたり、行政書士さんにしょっちゅういろいろな書類を送るのに、ごちゃまぜにならないようにしようとすると、やはりホチキスやゼムクリップが必要でした。
そういうことが終わると、書類に記入する、まとめてホチキスやゼムクリップで止める、厚みのある紙類はダブルクリップで留めるということもほぼなくなります。ボールペンは、保険会社がくれたりして常に少しずつ増えていきますが、1本を使い切るほどに使う機会もありません。もともと手書きをするときは万年筆です。

良いことをしたら夜中に家にやってきて、
使いきれない文房具を一切合切持って帰ってくれる妖精
みたいなのはいないものでしょうか。

続きますね。

サポートしていただけたら、踊りながら喜びます。どうぞよろしくお願いいたします。