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2024/05/11 正直の頭に神宿る

JR日暮里駅の南改札口を出て、谷中霊園へ向ってすこし歩くと、坂がある。

この日は気持ちよく晴れて緑がきれいだったが、名前からすると、かつて、この地は赤や黄色のモミジが美しかったのであろう。

坂を登った先には天王寺がある。
目に飛び込んできたのは、「正直の頭に神宿る」という格言。良い言葉だ。

しかし、この日は天王寺には立ち寄らず、ある人の墓を目指した。

お地蔵さんの祠の向かいにある通路を進んでいった。

大人の足で、およそ百歩。
牧野富太郎墓所入口と書かれた石柱がある。見落としやすいので、右側に注意しながら進むとよい。

結網学人、と刻まれている。
「淵に臨んで魚を羨むは、退いて網を結ぶに如かず」

他人の幸福を羨むよりは自分で幸福を得る工夫をするのがよいという戒めだそうだ。

今年の正月、七福神めぐりで天王寺に立ち寄った際に、牧野富太郎博士の墓があると聞いていたので探したが見つからなかった。機会があったらと思っていたので、この日、日暮里での用事を済ませた後で再び探してみることにしたというわけだ。

たまたまだが、1週間後、来週の日曜日に練馬区大泉学園にある牧野記念庭園のワークショップに参加することになっているので、その前に墓参りができたのは、なにかの縁かもしれない。

ちなみに、牧野博士の墓は谷中霊園ではなく、天王寺の墓所にある。



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