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現代アートを「イエナガ」と「現代アートはわからない?」から学ぶ


「現代アートって何だろう?」
「みてもよくわからない。」
「わからなさすぎて興味を持つことができない。」

これが現代アートに対する私の印象です。

しかし、アート思考を学ぼうと考えている私にとっては、”できれば・・・現代アート”を学んでみたいという気持ちは正直ありましたが、なにから学べばいいのか分からず・・・

そんなか、私の好きな番組のひとつNHK番組『漫画家イエナガの複雑社会を超定義』にて、「価格高騰!現代アートに100億払える人いる?」というテーマのもと、現代アートについて教えてくれたんです!

この放送をきっかけに、「よしっ!現代アートを学んでみよう!」と思えました。そこで、良い機会なので現代アートについて学びを始めたいと思い、今回ボソッとさせていただきます。

現代アートを学んでみたいと思っている方、ご一緒に学んでみましょう!



漫画家イエナガが解説した現代アート


複雑な社会にある様々な事象について、私でもわかるようにいつも丁寧に解説してくれるNHK番組『漫画家イエナガの複雑社会を超定義』、この番組が”現代アート”について、このように解説してくれました・・・

現代アートの世界とは・・・

時代を切り取る「コンセプト」で勝負する、そういう世界!


つまり、現代アートを理解するためには作品に込められた”コンセプトを見抜く”ことが大事ということです。


番組ではある作品を使って、どんなコンセプトが読み取れるかを解説してくれましたので、ご紹介させていただきます。

高さ1メートルほどのステンレスでできた、風船ウサギの彫刻、ジェフ・クーンズ「ラビット」です。このウサギの彫刻は、なんと100億円の値が付いた作品です。

① ウサギは人々の欲望の象徴?
まずなぜウサギなのでしょうか。これは成人向け雑誌『プレイボーイ』のロゴを連想させて、人々の欲望を意味していると推測できます。

② 風船のような見た目は消費文化への批判?
さらによく見ると、バルーンアートみたいな形をしています。これは中身がなくて、長続きしない物の象徴なのでしょうか。

③ 鏡のような表面は鑑賞者や社会を映し出す?
ステンレスで作られたピカピカの表面は、見る人の姿が映り込むようになっています。これは自分自身や今の社会について考えさせる仕掛けとも考えられます。

これらを踏まえると、有名な美術史家カーク・ヴァーネドーによれば、この作品は人々の欲望が際限なく膨らむ社会を皮肉っていると言うのです。

NHK番組『漫画家イエナガの複雑社会を超定義』「価格高騰!現代アートに100億払える人いる?」


「現代アートはわからない?」から学ぶ

ステンレスでできた風船ウサギの彫刻には”欲望が膨らむ社会”を皮肉るコンセプトが込められているということ。

と、100億円も値が付いた作品のコンセプトを教えてもらったけど、正直、まだまだ理解できていないような・・・


そこで、他の現代アート作品に込められたコンセプトについてもっと触れてみたい、もっと勉強したいと思った私は、ふと思い出しました。
実は過去に「良い題材になるのでは?」と録画していた番組から、現代アートのコンセプトを学べると思い出したのです。

その番組とは、NHK番組『日曜美術館』です。この番組が「現代アートはわからない?」というタイトルをつけた放送回から、色々な現代アートのコンセプトを学ぼうと思います。

NHK番組『日曜美術館』「現代アートはわからない?」の番組紹介文
現代アートの楽しみ方って何?「コンセプチュアルアートの先駆者」ジョセフ・コス―スや「誰もがよりよい社会を作るための芸術家」であると語ったヨーゼフ・ボイスなど、現代アートのレジェンドの作品から、宮島達男や宮永愛子、そして今注目のアジアの若き作家の最新作まで。尾上右近と光宗薫がそれぞれの作品とじっくりと向かい合い、現代アートの面白さを体感します。

NHK番組『日曜美術館』「現代アートはわからない?」より


展覧会「ワールド・クラスルーム」の作品から学ぶ


この番組では森美術館で開催されていた展覧会「ワールド・クラスルーム」に出展された作品を通して、”ちょっと踏み込んで現代アートの世界の扉を開けてみよう!”という内容で放送されていました。


森美術館といえば、以前ボソッとさせていただきましたが、森美術館館長の片岡真実さんもこの番組に出演しており、先生として私たちに分かりやすく現代アートを教えてくれました。


森美術館で開催されていた展覧会「ワールド・クラスルーム」とは・・・
54組のアーティストによる現代アートの作品およそ150点を、「国語」「社会」「哲学」「算数」「理科」「音楽」「体育」「総合」の8教科に分けて紹介してました。

来館者からは「どういう意味なんだろう」「よく分からない」という反応もある現代アート。

謎めいた「世界を知る授業」を、尾上右近さん(歌舞伎役者)と光宗薫さん(俳優、アーティスト)、小野正嗣さん(作家、早稲田大学教授)、柴田祐規子(NHKアナウンサー)さんが受講しました。

森美術館館長の片岡真実さん
「展覧会『ワールド・クラスルーム』とは、美術館を世界を学ぶ教室という風に捉えて、現代アートも様々なテーマを扱っているので、例えば、学校で習う科目ごとに現代アートを見てみたらどうなるか? と思って作った展覧会なんです。」

NHK番組『日曜美術館』「現代アートはわからない?」


この番組では『ワールド・クラスルーム』を通して、大きく分けて下記にある①~③の3つのテーマで現代アートを紹介、それぞれのテーマをどの科目で展示されていた作品で捉えていたかをご紹介します。

①現代アートはなにか?
 ・国語

②現代アートで社会を変える
 ・社会

③現代アートで世界を映し出す
 ・数学、哲学、総合、理科

さて、実際に現代アートを観ながら、各作品に込められたコンセプトを分かりやすく教えてくれましたが、その詳細は次回のボソッとでご紹介します。

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