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FGO『奏章Ⅱ 不可逆廃棄孔 イド』クリア後感想など。【ネタバレあり】

『Fate/Grand Order』(以下『FGO』)に2024年3月20日20時に追加された新ストーリー『奏章Ⅱ 不可逆廃棄孔 イド』をフリークエストを含めてオールクリアしたのでその感想を含めて色々書き連ねたい。

開始前の事前放送で告知映像が流れた。
と、そこにあったのはまさかの「学園FGO」
「東京」ってそういうことだったんかーい!
『月姫 歌月十夜』からのユーザーとしては、プレイしていて昔のTYPE-MOONが帰って来た感があった。

公開された制服サーヴァント立ち絵一覧には、ロリンチ、アマデウス、ジャンヌ・オルタ、マシュ、刑部姫、マンドリカルド、マリー・アントワネット、平景清がズラリと並んでいた。

公式学パロ始まったな!

なにやら名前も変わり、ジャンヌ・オルタは「折田」、マシュが「キリエ」、刑部姫が「刑部姫子」、マンドリカルドが「安藤リカルド」に。
ジャンヌ・オルタはオルタ系サーヴァントを代表してその苗字となったのだろうか。
まさかオルタ系全員が親戚設定ではないだろうし。
ついぞファーストネームが明らかにされなかったのは意図的か。
マシュの「キリエ」はギリシア語で「主よ」を意味する言葉であり、ジャンヌ・オルタと対比関係にあるジャンヌ・ダルクにあるいはかけたのかもしれない。
マンドリカルドはやけにラテン系の名前になったもののハーフ設定などの披露は一切なかった。
アマデウスは正直恥ずかしながら初見では誰か分かりませんでした。
「景清おまえミニスカにもほどがあるやろ!」って思ったら今回は男性扱いですか。
そういえばこの人性別不詳だった。
まさにぺぇの付いたイケメン。

ロリンチは「妹」で、ダ・ヴィンチが「母」
ついぞ二人の名前は最期まで明かされることはなかった。
この二人に関してはポジションこそが大事だったからだろうか。
言動も終始テンプレートなものが意識されていような印象で、まるでプログラムされていたかのようだった。
キャラの塗りがAIイラストっぽいと感じたのはさすがに穿ち過ぎか。
「大」「小」の関係性だけなら他にも候補はいただろうが、ダ・ヴィンチは過去にああして殺害されたことがあるというのが非常に大事であり、マスターの「トリガー」という意味でも彼女こそが適任だった。

刑部姫とマンドリカルドは徹頭徹尾友人ポジションで、モブに剛毛が生えたぐらいの存在感。
私はずっと「きっとこいつらも酷い目に……」とよく教育されたTYPE-MOONユーザーならではの心配をしていたのだが、そんなことはなかったぜ。
刑部姫は恋愛対象にはならない(なれない)異性の親友感が良かったし、マンドリカルドは『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の比企谷八幡がもし主人公ではなく友人ポジだったならこんなんなんだろうな、を体現していた。

でもまあ、なんだかんだ言いつつも。

『奏章Ⅱ』はジャンヌ・オルタに尽きる。

なんというメインヒロインオーラか。
新宿霊衣もめちゃくちゃ良かったけど……

学生服霊衣の実装早く!

でも……あー……あんなことになっちゃったし。
いやいや復刻ピックアップ召喚開催したんだしワンチャン!
表情の新規差分はあるわ、ラストに一枚絵はあるわ、その力の入りようたるや。
運営もまさかここまでの人気キャラに育つとは当初は予想していなかったのでは。
姉(?)とともに待望のモーション改修&強化クエストももらい、まさに今が我が世の春。
NP50%アップももらい、私も宝具レベルを上げたい衝動と日々戦っております。
実はウチのジャンヌ・オルタ、宝具1で金フォウ両方MAXなんていう歪な育ち方しちゃってるんですよね。
昔今ほどFGOに入れ込むつもりがなかった時に衝動的に余っていた金フォウをぶっ込んだもので。
これは宝具レベルを上げろというお告げでしょうか。

「待望の」、といえば「黒マリー」ことマリー・アントワネット・オルタ
『Fate/Requiem 盤上遊戯黙示録』から実に約4年、ここで来るかー!
……だったんですけどね。
この扱い。
地味。
なんとも小粒。
見た目はあんなにゴージャスなのに。
予想の範疇を1ミリも出ない言動の末に利用されて一度は退場。
意趣返しを果たすも溜飲を下げるには至らず。
プレイアブルの性能としてもバレンタイン2024のアンドロメダみたく周回性能はありつつも耐久寄りのどっちつかず。
一部サーヴァントがあまりにも強過ぎて「○○でいいじゃん」ばかりのゲームではあれど、愛で引くにしても痒い所に手が届いていない。
せめて再臨1状態のままで宝具が撃てたらなァ!
ああ色々もったいない。

今回のイベントのラスボスはカリオストロ伯爵
まさかのプリテンダー、まさかの★4。
二面性の体現こそ「オルタ」の存在意義だったように思うが、素の状態で内々に二面性を抱えるのがプリテンダーという位置付けなのだろうか。
このカリオストロ伯爵、実際には二面性というよりはただの二枚舌だったが。
まー小者
徹頭徹尾、どうあがいても小者
何度復活しようが強者感はついぞ芽生えず。
★4なのは別にいいんですわ。
これまでも蘭陵王とかアシュヴァッターマンとかも★4でもボス格だったし。
そうじゃないんだよなあ。
最期の最期までリンボのモノマネには心底呆れて萎えた。
これまで何人もの「どの面提げて」サーヴァントがカルデアへとやって来ましたが、こいつこそどの面提げてやって来るのか。
現時点ではピックアップ召喚2が開催されていないが、バトルグラフィックもあそこまで作り込まれていたし、来るんだろうなあ。
どれだけ渾身の嫌がらせをしているつもりでも、巌窟王も蘆屋道満もノーダメージ。
ダッサ……。
蘆屋道満のようにユーザーに愛される未来はあるのか。

そしてもうひとり(?)のキーパーソンであった巌窟王
今回はとにかく空回りが目立った印象。
どの巌窟王も。
説明不足なのは説明できない事情があったのでやむなしとはいえ。
全てはマスターのことを思っての行動だったのは分かる。
分かるよ?
でもさあ。

ぶっちゃけあの「試練」必要だった!?

マスターの傷口抉って広げて塩塗り込んだだけでは?
あのマスターなら普通に話し合いするだけでもあの境地に辿り着くよ?
第一マスターが日本出身なのは名言されていたけど、妹と母とお隣さんのあの子がいたかどうかまでは分からないんだし、実際に殺して見せる必要は全くなかった。
それこそそういう「夢」でも見せて、「おまえ下手するとこうなるぞ?」って諭すだけで十分だった。
後味悪くなっただけなんだよなあ。

で。
モンテ・クリスト伯はクイック単体攻撃宝具アヴェンジャーですか。
なんか退化してるような。
マイナー過ぎるマイナーチェンジ感。
『奏章Ⅱ』の新規サーヴァントたち小粒過ぎん?
少なくともあらゆる面で『奏章Ⅰ』のサーヴァントたちに及ばない印象。
事前に「あのケルヌンノス並み」と噂されていてビビり散らかしていた第22節進行度7の巌窟王モンテ・クリスト戦もウチの完全体エウリュアレの前ではカード運が悪くてもノーコンティニューノー令呪どころか退場者ゼロ。

やはりエウリュアレしか勝たん。

まずあのままの性能で実装されることはないだろうが、かと言ってあれより強くなることもまた考えられないわけで、『奏章Ⅱ』の売上が私心配です。
ジャンヌ・オルタの復刻召喚が一番回るんだろうなあ……。
あ、燿星のハサンくんは新たなわんこ系男子サーヴァントとしてキャラはとてもイイと思います!

『奏章Ⅱ』が終わり、ここに登場したアヴェンジャーたちとは会えなくなってしまいました。
巌窟王、ジャンヌ・オルタ、サリエリ、景清、ニトクリス・オルタ、ヘシアン・ロボ、ゴルゴーン。
ひとまず「リンク切れ」的な扱いらしく、データロストしたままの武蔵ちゃんよりはほんの少しだけマシではないかと。
でもまあきっと『奏章』の最後の最後にはみんな駆け付けて来てくれてマスターを助けてくれるだろうから、今からその時に味わうカタルシスが楽しみ(気が早い)。
ラストバトルにしれっと加勢してたアンリマユなんかはまだそのままいるし、アヴェンジャーが全員いなくなったわけではないので。
我が愛しの水着エリセをはじめ、水着クロエ、蘭丸X、スペース・イシュタル、水着カーマ、魔王信長、丑御前もいてくれるし!
……ん?

残ったアヴェンジャー色物ばっかじゃね?(禁句)


『奏章Ⅱ』はストーリーが激重だった分、バトルとしてはこれまでに比べてかなり楽だったように感じた。
たまたま今回は私が育てていたサーヴァントが上手くハマった感はあれど。
ほとんどのバトルがスペース・イシュタルのシステムで、アヴェンジャーが規制されてからはククルカンのシステムで難なく突破できた。
「バトルでまで陰鬱とさせてしまっては」との運営の配慮だったのかまでは知る由もない。
あ、いえいえ!
私はゲームに歯応えなど求めておりませんのでこれで結構です!
今後も楽にストーリー読ませてください!

最大の救いは『appendix』の存在。
クリアした翌日、寝て起きて起動したら追加されていたそれ。
「良かったけどもう一押し欲しかった」を見事に叶えてくれた。
そうそうこれ。
これが読みたかったんだよ。
ひとまずさよなら我らがアヴェンジャーズ。
また逢う日まで。
大事な大事なあなたたちを失った復讐をしてやるからな!(いいのかそれで)
その味はさぞや甘かろうて。

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