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シンガポール珍道中

2017年12月29日、シンガポールへ旅に出た。1日1日の細かなことはもう忘れてしまったので印象深いことだけを書いていこうと思う。


・前泊した話

地方に住んでいるため朝早い航空便は間に合わない。前泊する必要があるのだ。
天空橋駅近くのホテルに宿泊した。オープンしたばかりということで、ピカピカでゴージャスなホテルであったと記憶している。

きれいな部屋でした
お風呂場も広々

私はまだ小学生で、自宅以外の布団で寝ることができない体質だった。この日も寝ることができず、やっと寝ることができたと思ったら悪夢を見た。その悪夢が、シンガポールの大通りで母が倒れ大変なことになるというものだった。妙にリアルな夢だったので正夢になってしまうのではないか、という不安がよぎった。それから寝付くことはできず、その晩は悶々とそのことを考え続けた。倒れたらどうすればいいのか?救急車はどうなるのか?医療は進んでいるのか?最悪の場合遺体はどうやって運べばいいのか・・・など本当に不吉なことばかりを考えた晩だった。

朝の散歩から

そしてついに出国の朝を迎えた。もうシンガポールに行きたくなかったし、早く家に帰りたかった。が、今さらそんなことを言い出すこともできず、まったく浮かない顔をして空港に向かった。

羽田空港にて


・飛行機内にて

初めてANAを使うことになった。かねてよりANAは、さわやかな青色のラインと白色の機体で格好良いと憧れを持っていた。
機内はとても狭く窮屈だった。7時間45分のフライトだった。

機内から
機内食


・「シンガポール=清潔」が覆された話

夕飯は目の前にあるホーカーズ(安い屋台や店舗を集めた場所のこと。日本でいうフードコートが屋外で営業しているようなもの。それが街の至る所にある。)で食べたのだが、台湾と同じようなニオイを感じた。ゴミは散乱しており、ボロボロの扇風機が回っている。「なんだ、清潔の国で日本みたいと聞いていたけど、そんなことはないんだ。」と思った。

ホーカーズにて
ホーカーズの様子

ただ、料理の味は別格だった。熱気が漂う中食べた鶏のうま味が染み込んだ米は美味しかった。

シンガポールの夜


・冷汗が止まらなくなった話

災難は母ではなく私に降りかかった。街を歩いているとき突然トイレに行きたくなった。が、当時はトイレに行きたいなど言い出すことが出来なかった。(今なら、「便所、便所。早く探して!!急いで!!!」と大胆に言い振舞えるようになったので、その時から随分成長したのだと思う。)
その時、手拭いを持参していたが汗で使い物にならなくなってしまった。しばらくしてやっと、地下鉄の駅に入り事なきを得た。まったく、危ないところであった。

シンガポールの街


・セントーサ島に行った話

セントーサ島といえばユニバーサル・スタジオ・シンガポールや水族館、マリンビーチなどが広がるレジャー開発の島だ。しかし、驚くほどレジャー施設に興味のない我々一向。ユニバーサルスタジオジャパンにもディズニー施設にも行ったことのない一家が一体何の用事でここへ来たかというと、旅行した当時私は魚にドはまりしていた。それで水族館に来たというわけである。

水族館にて
水族館にて


・朝飯にビックリした話①

タクシーの運転手に教えてもらったオススメの朝飯屋に行った。出てきたのがコレ。

朝飯屋にて

おいおい、わざわざ赤道付近まではるばる来て卵トーストかよ・・・と思ったが、これが有名らしい。私はこの時の味をはっきりと覚えていない。

・朝飯にビックリした話②

こちらは豪勢な朝飯。

三角のがサモサ(揚げ餃子のようなもの)、ミルクティー(テタリという)、ご飯に小魚や豆のふりかけがかかっているもの(バナナの葉にのせてある)

ここの朝飯は絶品だった。ちょっぴり甘めな小魚と無味な豆、さっぱりとしたご飯が良かった。甘いミルクティーも良かった。この店にはもう一回行きたい。

・有名観光地の話

シンガポールといえば、マーライオンと有名ホテルであるマリーナベイサンズだろう。
早速私たちもマリーナベイサンズを見に行ったが、入館には金がかかるらしい。まあ、そこまでして見なくてもいいか、ということで近くまで見て帰ってきた。

マリーナベイサンズ
ホテル内の一角から(無料ゾーンにて)

宿泊するわけでもないホテルに何の興味があるんだ!ということでさっさと別の場所へ行った。
ちなみに、この旅行でマーライオンを見に行くことはなかった。シンガポールまで行って、有名なマーライオンを見てこないとは・・・本当に変な旅である。

マリーナベイサンズ近くの植物園にて
マリーナベイサンズ近くの植物園にて(写真がひどい)


・ホテルのプールで泳いだ話

今回宿泊したのは、外見だけ一丁前で中身が残念なホテルだった。そのため、一応プール付き。泳いだが、プールはほぼ真水で帰国してから風邪をひくことになる。
今なら絶対にやらないことだと思う。
※私の裸体を晒したところで意味がないので写真なし。

・帰りの飛行機が凄まじかった話

帰国の時がやってきた。よかった、前泊の時に見た夢が正夢にならなかった。

チャンギ国際空港にて

深夜便。NH844便。
私は中央列に座っていたが、通路を挟んで左側に座っている人が「体調が悪いので薬をください」と言っていて少し怖くなったのを覚えている。
離陸してしばらくするとポテトチップスが配られた。お夜食らしい。普通に食べていたのだが、途中で喉に詰まる感覚を覚えた。変なところに入ったのだなと思い、咳ばらいを何回もしたのだが取れない。後で気が付いたが、どうやら風邪のひき始めでのどが痛かったらしい。寒い中プールで泳いだのがいけなかった。

機内画面に星野源の音楽あるよ、と母におすすめされたので羽田につくまで聴いていた。ウトウトしていると、何だか凄く揺れる。ずっと激しく揺れている。しかも、変に寝たり起きたりしていたので余計に気分が悪かった。
母によると、実際に小さな子供1~2名があまりの揺れによる酔いで「やってしまっていた」らしい。
不快な中、星野源の声が永遠に聴こえてくる。最近、そのアルバムを買ったがあの時の気分が蘇ってくる。いまでは懐かしい思い出だが。

午前3時ごろ「皆様、おはようございます。」と起こされ、朝飯。機内食は飛行機で楽しみの一つだ。が、これが、とんでもなく太いウィンナーで食べらるものではない。朝食に太いウィンナーを提供するとは、企画部もなかなか酷なことをするではないか。

結局、一口も食べる事ができず下げてもらった。後にも先にも機内食を食べなかったのはこのときだけである。胃腸炎で苦しんだ台北の帰りでさえ食べたのに。。。

星野源のアルバム「YELLOW DANCER」。これはブックオフで購入した。思い出のアルバムです。

朝6:00頃、羽田空港に到着し無事帰国した。

東京モノレールから

これ以降、JALをよく使うようになった。
↓参考記事


・旅の総括

今回の旅は、前泊から大変であった。夢は正夢にならなくて本当に良かった。シンガポールは私の記憶の中では薄い。あまり興味を持たず観光したからだと思う。もう一度行くか、と言われれば迷う。ただ、食事は美味しい。遊園地好きな人には大いに進める。

夜景
ホーカーズにて





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