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④隔離生活(2022年2月)~その他

ここでは、隔離生活のその他もろもろについて。

・健康管理と現在地報告
隔離中は2つの健康報告と、現在地報告をアプリでしなければならない。
朝8時に体温を測り、2つの健康報告に記入報告する。
現在地報告は、携帯に「現在地報告をしてください」というメッセージがはいるので、該当のボタンを押すだけ。これが1日に2回ほどある。
また、顔と背景をいれたビデオをとることを要求される。
これも不定期に電話がかかってくる形式なので、時差ぼけで昼寝をしている最中でも否応なしだ。
私は普段、携帯の最低限の機能しか使っていないし、アプリのインストールもほとんどしたことがない。だから最初は電話がかかってきてももたもたしてしまい、ちゃんと対応することができなかった。
そうしたら、「従わないと名前を公表する」という強迫めいたメッセージが送られてきた、、、。もやっとした。

・一日4回の放送
部屋には一日4回、否応なしに放送がはいる。
1.朝7時前 PCRテスト
2.8時半 朝ご飯
3.12時半 昼ご飯
4.18時 夜ご飯
それぞれ同じ内容の放送が日本語と英語で2回ずつ。
仕方がないとはいえ、やはりちょっとストレスである。
うちの子は、2回目の繰り返しのときには「やめてー」と何度も叫んでいた。

・子どもの変化
隔離生活4日目:子どもの心因性頻尿が再発
ストレスからだろう。朝からトイレの頻度が半端ではない。
外に出られないことを何度も説明したから、頭ではわかっていると思う。それでも毎日、「あと何回寝たら、でられる?」と聞いてくる。
普段からインドア派であること&任天堂Switchを買い与えたことで、なんとかぐずらずにもすんでいる。けれど、小さな頭と心は悲鳴をあげているのだと思う。
せめて窓があいて、外気を吸えたら、気分も違うのに、と思う。

・日本の世論から理解が得られない
たまたま今日、この記事を読んだ:「いま海外から帰国した日本人が食べさせられる弁当」
私にとっては、そうそう、というかんじである。
お弁当の内容に関しては、この方のほうが、ジュースや生野菜、デザートがついていることや、時々でもパンや麺類が出ることから、私たちよりも人間らしい気がする。でもそれはきっと、隣の芝生は青いというやつなのだろう。
また、この記者は、多くの人に読んでもらう&(いい意味でも悪い意味でも)反響を得るために、被害者的な立場を強くだした文章を書いているのだろうなと思うから、そのへんの語気が私とは異なる。が、隔離生活の実態としてはまさにここにかかれた通りだ。

ところがこうした記事に対する、人々の批判がすごい。特に多くの人が、「感謝すべき」と言っている。
不思議でたまらない:
感謝できる人は感謝すればいい。感謝できない人はできなくていい。どうして感謝を強要しなければ/されなければならないのだろう。自然に湧き上がってくる感情までをも、どこかの基準に合わせないといけないのだろうか。

確かに無料で提供してもらえることはありがたい。けれど、これだって、政府の決定であって、帰国者が声をあげ、文句をいってそうなった、というわけではない。とにかく帰国者は従うしかないのだから。それに対して感謝しろ、というのはなんだかおかしい気がする。これがいわゆる「同調圧力」というやつだろうか。


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