【散文】確定の未来
じゃあね、バイバイ
また明日
ガススタンドの光が照らす交差点で、彼女は僕に手を振った
彼女に手を振り返した僕の口から、白く言葉が漏れる
僕から離れていく
霧のような、魂の一欠片
それを取り戻そうと、僕は思わず手を伸ばした
確実に近づいてくるこの日常の終わりを
僕は為す術もなく迎えるのだろう
冷たい空を掴んだ手を下ろし
僕はまた、変わらない朝を迎えるために
息を詰めて、家へと向かうのだ
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もっと吐く息が白くなる時期にアップしようと思っていたのに、あっという間に春が来ました。時が経つのは早い。そして青春も一瞬。
最近ルビがつけられることを知りました。これは面白いことができそうですね。なんか思いつかないかなぁ。
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