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日々是分岐─セガサターン名作「街」の総監督が語るサウンドノベル回顧録・第三回「サウンドノベルの物語ジャンル」 麻野一哉


セガサターンの名作「街」の総監督を務めた麻野一哉あさのかずや氏のロングインタビューに続き、麻野氏自らが当時の開発の裏話を回顧録として語っていく連載コラム日々是分岐ひび これ ぶんき

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今回は第三回目

開発現場のやりたいアイデアをぶつけあった「ドラシポ」と呼ばれた企画案とは別に、中村光一社長から提案された「テキストアドベンチャー」のアイデアは、後にサウンドノベルと呼ぶものの卵として育ち始める。そして企画会議の中でそのベースとなるルールが決まっていきました。今回は物語のジャンルの話です。

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洋館に迷い込む大学生カップル

次に決めないといけないのが、肝心の物語とゲーム・システムだ。どっちを先に話し始めたかは覚えてない。おそらく、並行して話が進んだのだと思う。まずは、なんで、ああいう話になったかを思い出したい。

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