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言葉は控えめに、しかし執拗に、

2024.5.17 (金) Pass on…


明け方のカラスの鳴き声というのは、嫌だわね。
昼間だったらそうでもないのに、なんかこう...訴えてくるのよ。
何を訴えてるかと言われると皆目見当もつかないのだけど、
嫌な気分になることは確かで、今朝も空は晴れているけど嫌な予感がした。

結果から言うと、今朝の嫌な予感はまるっきり当たらず、
いたって平凡な1日であった。
そういえば何かの啓発本に、
『嫌な予感というのはだいたいは当たりません』と、書いてあった。
だいたいだから少しは当たるということだと思うが、それは超能力的な予感ではなく、何か突拍子もないことが起きないかなという願望が含まれているのかもしれないと思う。
人間は、普通の生活に飽きている。
そのせいで、嫌なことでも起こりはしないかと探したりして…違う?

お昼に500円でカップに詰め放題のテイクアウトのサラダバーに行ったら、張り紙がしてあった。
『トマトはおひとり様10個までとさせていただきます。それ以上お取りになっている方を見かけたら、お声をかけさせていただきます』
というふうなこと。
こんな張り紙があるということは、トマトばっかりパックにいれる人がいるからだろうなぁ。
トマトばっかり入れたらいくつぐらい入るだろうと想像した。
ざっと50〜60個は入るだろう。
そう思うと張り紙したくなる気もちもわかる。
と言いながら、私はいつもブロッコリーを多めに取る。
でもブロッコリーは、まだ張り紙されてないからいいのだ。
あとはパプリカ、きゅうり、トマト、サラダチキン、サラダビーンズの順。
まっとうなタイプだ。

お昼はそのサラダと福建焼きビーフンをテイクアウトして、劇団の片隅で食べる。ちょっとホコリ臭いがするが、その片隅が妙に落ち着く。
誰かが置いていったのか台本が机の上に置いてある。
付箋の数がすごい。
中をペラペラとめくってみると、ひとつの台詞に対しての注意書きがすごいことになっている。
私は嬉しくなってくる。
最近は言葉もコスパを意識して意味が通じればそれで良いという人が増えてきた中、たったひと言にこれだけの意味とこれだけの話し方を模索しているということに感謝する。
感謝って変かもしれないが、ありがとうと言いたくなる。

佳境に入る。
来月には幕が開く。
言葉の模索はまだまだ続く。

今日のあなたの予感は当たりましたか?





読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。