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日本人の休み方は特徴的!? 有給休暇取得傾向を知り、収益アップ

GWが終わったら次の山場は夏休みシーズン…とお考えの民泊オーナーのみなさん。有給休暇の取得傾向はご存じですか。

国ごとの特徴に合わせて、値付けをすれば、さらなる収益アップが見込めるかも!

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日本の有給休暇の取得日数は12日

エクスペディアが実施した有給休暇の比較調査によると、働く日本人平均有給休暇取得日数は12日でした。支給日は20日なので、消化率は60%。これは調査が行われた16ヶ国中、ワースト2位です。

出典:エクスペディア「世界16カ国 有給休暇・比較調査調査 2022

このグラフを見ると、台湾・シンガポール・韓国などアジア諸国は支給される有給休暇がおおむね15日前後なのに対し、ドイツ30日・イギリス27日・フランス28日と、ヨーロッパでは支給日そのものが多い傾向にあることがわかります。

実際の取得日数という点でも、例えばドイツは27日(取得率90%)と、ヨーロッパ勢はとても多いです。

毎月休暇を取りがちな日本人

次に有給休暇の取得の仕方についてです。

同調査によると、日本人の39%は毎月休暇を取っていると回答しました。一方、欧米のほとんどの国で、その数字は3%以下。これは日本の特徴的な傾向といえそうです。

出典:エクスペディア「世界16地域 有給休暇・国際比較調査 2022発表

以上のことから、日本人は平均12日の有給休暇÷12ヶ月=月に1日、追加で休みを取り、そしてその1日を週末にくっつけて3連休を作り旅行しようと考える人口が、比較的多いと推測できます。

逆にヨーロッパの人は、15〜27日≒2週間〜1ヶ月の有給休暇をまとめて使おう=年に一度、長期で旅行しよう、と考える人が多いと考えられます。

休暇の傾向を値付けに反映

民泊の価格・割引設定の際には、この傾向を意識しましょう。収益アップのチャンスが上がります。

例えば……

①祝日も何もない、ただの土日

あえてその週末前後に有給休暇をとる日本人向けに、金曜・月曜も週末と同じ高めの価格設定に。さらに休暇の前の夜から入り3泊した人には割引を設ける、などの作戦が考えられます。

②GW明け〜夏休みシーズン前の閑散期

日が長く暖かい初夏に長期の休暇を取ろうと目論むヨーロッパからの旅行者向け2週間以上の利用やマンスリー滞在で大幅割引をおこなう、といったプランを組めば、長期利用者を獲得できるかもしれません。

なお、世界の休暇情報については下記も参照ください。
世界の祝日・休日・連休 まとめカレンダー 〜2024年 前半〜

効果的な値付けで収益を最大化

若者を取り込む付加価値

ちなみにエクスペディアの同調査では、日本人の間では、若年層(18〜34歳)の有給取得率が他の年齢層と比べて高いこともわかりました。

ミレニアル世代は民泊のコアの利用者層であり、またZ世代も民泊の利用意欲が高い層です(「ホテルをしのぐ需要! Z世代を取り込もう」参照)。これは民泊にとっては良い傾向といえそうです。

とするならば、日本人向けの作戦として、若者の利用を想定した付加価値をつけることも考えられます。例えば連泊・4人以上での利用で、BBQセットの無料貸し出しなど。割引の代わりに、Z世代のニーズがある特典を設けてみる、なんてプランも面白いかもしれません。

ユニークな特典で差別化も◎

最後に

今回は、エクスペディアの有給休暇の調査データから、民泊の価格・割引設定について考えてみました。

ポイントは、

  • 日本人の有給休暇取得日数は平均12日。ヨーロッパでは20日超えも

  • 日本では毎月分散させて休暇を取っている人が多く、欧米と対照的

  • 自主3連休を見越した値付けや特典、外国人観光客向けの長期滞在割引プランなど、休暇の傾向に合わせた価格設定で収益アップを狙おう

以上3点です。

大型連休以外でも、民泊のニーズはあるはずです!

文=町田紗季子

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