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おひとりグルメ|「洋食 みやもと」のハンバーグオムライス

みなさん、洋食の王様って何だと思いますか?
私の勝手な想像なのですが、洋食の王様はハンバーグだと思います。じゃあ女王はというと、ビフカツという設定になっています。
そこで、今日は「洋食の王様」味わいに出かけましょう。神戸、新長田に佇む「洋食 みやもと」をご紹介します。





お店の外観はこんな感じ。お店に入る前から、美味しそうな雰囲気が漂っています。サインのデザインも愛らしく、お店へのアプローチがとても自然です。期待が高まりますね。

開店の11時半よりも前に到着しました。土曜日のお昼前でしたが、待っているお客さんは私の前に2組しかいませんでした。最近、近隣の「洋食の朝日」や「グリル一平」が大人気なので、行列を覚悟していたのですが、予想外の空き具合でした。
しばらく待っていると、2階から店員が降りてきて、順番に案内してくれました。


店内はこじんまりとしています。カウンター席が6つ、そしてテーブル席が12席ほどあります。ここは小さながら居心地の良い雰囲気です。ぼっちの私はカウンターの端に座ることにしました。

そして、目に飛び込んできたのはメニューが黒板に書かれている光景。なんだか心が躍りますね。
数量限定のヒレカツも気になりましたが、ここはグッと我慢して、目的であるハンバーグオムライスを注文しました。


注文してしばらくすると、最初にサラダとスープが運ばれてきました。サラダは程よいサイズ感で、ドレッシングが絶妙な味付けです。
そして、目を引くのはその可愛らしいオニオンスープ。フライドオニオンがスープに浸されてふやけていて、ほどよい甘みと香りを添えています。
厨房からは、ハンバーグが焼かれている音が聞こえてきます。その香りがお腹を刺激し、待ち遠しい気持ちにさせます。でも、焼き上がるまでは、もうしばらくかかりそう。

その間に、このお店がある新長田についてお話しましょう。
新長田駅前には、鉄人28号の大きなモニュメントがあります。

これは、漫画家横山光輝氏の出身地であるためです。横山光輝氏は「鉄人28号」や「巨人の星」など、多くの人気漫画作品を手がけたことで知られています。
長田区は、阪神大震災で特に大きな被害を受け、地震による火災や倒壊などの被害が大きかった場所です。ですので、震災復興と地域活性化のシンボルとして、このモニュメントは作られました。
今回のお店からも、通りを渡って徒歩1,2分のところにあります。帰り際にでも、立ち寄ってみてはいかがでしょうか?




閑話休題。フライパンの音が静まります。これは、準備ができた合図。
そして、待ちに待った瞬間がやってきました!
今日の主役、ハンバーグオムライスが登場です!


ハンバーグオムライス 1,380円

まずはオムライスから。薄焼きの卵は程よく半熟で、デミグラスソースが絶妙に絡んでいます。中はケチャップライスになっていて、具材は玉ねぎ、ピーマン、マッシュルームです。とてもあっさりした味わい。

では、なぜオムライスがそんなにあっさりしているのでしょうか?
その答えは、今日の主役がはハンバーグだからです。

ふっくら柔らかで、大ぶりなサイズ感。表面はこんがりと焼き上がっていますが、箸がスッと通り、口に入れると驚くほど軽い食感。それでいて、奥深い旨みがギュッと詰まっています

最近は、濃厚で肉々しいハンバーグが人気ですよね?
しかし、このハンバーグはその真逆の味わいです。ワイルドさを抑え、手間暇をかけて焼き上げ、デミグラスソースやオムライスとのバランスを考慮した結果がこの味。

ひとことで言えば、余白のある味。
その余白は、デミグラスソースが入ってもいいし、オムライスが入ってもいいし、何も入らなくてもいい。この落ち着き、この安定感、この優しさ。そして、みんなから愛されて止まない味。
やはり、ハンバーグこそ、洋食の王様と呼ぶのに相応しいのではないでしょうか?
ごちそうさまでした!

今回のお店「洋食 みやもと」は、JR神戸線や地下鉄西神山手線・海岸線の新長田駅から歩いて3分です。三宮や大阪方面からお越しの場合は、神戸駅で普通電車にお乗り換えください。
お店はこちらのサインが目印です。


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