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ハイコンテキスト&ローコンテンツ文化の日本人

ハイコンテキスト&ローコンテンツ文化の日本人

中国人と日本人の違いを考えていたら、コンテキストとコンテンツのニ面も考えないといけないようだ。

ということで、コンテキストとコンテンツのお話。

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アジアの文化は乾燥アジアの大陸文化と湿潤アジアの大陸辺縁・島国文化に分けられ、前者は対立型、攻撃型の凸型文化(動物支配型文化)で、中国や韓国等の内陸アジアの国々がこれに属し、後者は協調型、受身型の凹型文化(植物性文化)で、日本や東南アジアモンスーン地帯の国々、西・南太平洋の島々が含まれるとされています。

そして、その文化の特徴としては、凸型文化では原理原則が重視され、欧米流の二者択一の選びの文化、愛と憎しみの文化であるのに対し、凹型文化では、曖昧さを尊ぶ合わせの文化、心情主義的でしつこさのない、過去のことは忘れやすい文化だといいます。

中国人と言っても性格は色々。地域ごとの特徴を理解しましょう。

中国人の方と親しい関係になると、会話の中で「北京人英明、上海人精明、広東人聡明」といった表現に出会う事があるかもしれません。

この「英明」「精明」「聡明」はいずれも「賢明さ」を表しますが、それぞれニュアンスが少しずつ異なります。

「英明」は、視点が高く英知にあふれた賢明さ、「精明」は機を見るに敏な賢明さ=適応力の高さを示し、「聡明」は発想が鋭い、戦略的な賢明さといった意味を含んでおり、中国を代表する三地域の中国人気質をよく表しているのです。

ハイコンテキスト&ローコンテンツ文化の日本人と、
ローコンテキスト&ハイコンテンツ文化の欧米人

ハイコンテキスト&ローコンテンツ文化の日本人

【空気を読む文化】
前提となる文脈(言語や価値観、考え方など)が非常に近い状態のこと。コミュニケーションの際に互いに相手の意図を察し合うことで、「以心伝心」でなんとなく通じ合ってしまう環境や状況のこと。

コンテンツとは、内容という意味があり、コンテクストというと文脈、状況、背景という意味があります。

コンテンツとコンテキスト

ハイコンテクスト文化とは「空気を読む文化」と言い換えることができる。前提となるお互いの文脈(言語や価値観、考え方など)が非常に近い状態のことで、コミュニケーションの際に互いに相手の意図を察し合うことで、「以心伝心」でなんとなく通じてしまう環境や状況のことだ。このような文化では、伝える努力やスキルがなくても、お互いに相手の意図を察しあうことで、なんとなく通じてしまう。

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一方、ローコンテクスト文化とは、「言葉で伝え合う文化」と言い換えることができるだろう。前提となる文脈や共通の価値観が少ない状態のことで、コミュニケーションの際に、言語で表現された内容が高い価値を持ち、思考力や表現力、論理的な説明能力やディベート力といった能力が重視される。
日本は、典型的な「ハイコンテクスト文化」であり、欧米は「ローコンテクスト文化」であると、彼は指摘している。

日本人が「黙って忖度」ばかりする根本原因
ハイコンテクスト文化には落とし穴がある

国際的によく知られているのは、日本人は「きわめてハイコンテクスト」のコミュニケーションスタイルである、ということだ。コンテクストとは文脈という意味だが、話し手と聞き手との間の文化的背景・文脈の共通性が高いのがハイコンテクストの文化、低いのがローコンテクストの文化ということになる。
この概念は1976年にアメリカの人類学者エドワード・ホールによって提唱された。島国であり、人種・文化的な多様性があまりない日本の場合、話し手と聞き手との間に共通項が多く、言葉を尽くさずとも何となくわかりあえる、暗黙知がある、という考え方だ。
一方、ローコンテクストの文化では、共通項が少ないので、きっちりと言語化し、クリアでシンプルでわかりやすいメッセージを伝え、あいまいさを排除しなければならない。ハイコンテクスト文化とローコンテクスト文化はまったく対極のスタイルだが、その中でも人種のるつぼであるアメリカが最も、ローコンテクストな国であり、日本は反対に最もハイコンテクストな国と位置づけられている。

コミュニケーションスタイルの違い

異なる文化、人種、背景を持つ人同士がわかりあうたった1つの手段はコミュニケーションである。だから、アメリカでは徹底して、言語化し、メッセージ化し、口頭で伝える教育が行われる。アメリカと日本とのコミュニケーションスタイルの違いは宣教師と禅僧のようなものだ。アメリカの宣教師は声に抑揚をつけ、大げさなジェスチャーで感情をこめて演じる、まさにパフォーマー。聖書という言語化されたクリアなメッセージを伝えていく一方で、禅僧は感情を極力抑え、内省的な問答によって、悟りを開く。

フランク・ロイドのエッセイ集



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