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【創業者対談】年の差起業!?~大企業での経験を持つ 2 人が語る創業者目線のスタートアップの魅力とは~

こんにちは!Beatrust でインターンをしている Reina Tsunokami です。今回は、Beatrust の共同創業者兼 CEO の Kunio Hara / 原 邦雄 さん、共同創業者 Masato Kume / 久米 雅人 さんにお話をおうかがいしました。お二人の関係性や大企業に勤めていた経験から、大企業とスタートアップの違いなどを対談式のインタビューをさせて頂きました。最後にお二人の求める人材についてもお聞きしましたので、是非ご一読ください。

📍以下、お二人の過去のインタビュー記事

Kunio Hara

Masato Kume


お二人の出会いを教えてください。


◽Hara さん:
前職の Google Japan のスタートアップ支援チームの立ち上げの時期に関わったのが出会いのきっかけです。 2 人ともビートルズファンという共通点もあり、よく話すようになったと思います。あるタイミングで「グローバルに展開するスタートアップを自分たちで立ち上げないか」という話になり、Google に勤めながらも起業を決意、準備を進めていき、2020 年に創業を実現させたという流れです。

◾Kume さん:私は昔からスタートアップに興味があり、20 代の頃には会社に勤めながら外部の起業プログラムなどにも参加していました。Google には 9 年ほど在籍していたのですが、起業したい想いもあったので、そのことを 原さんに相談させて頂いたのをきっかけとして一緒にやろうとなり、現在に至ります。


お二人は共同創業者として年の差も感じられますが、実際お二人の関係性は創業する前と現在、それぞれどのようなものでしたか?


◾Kume さん:
出会った頃から現在まで関係性は特に変わっていません。前職でご一緒していた Google Japan の時から 原さんは上司にあたるわけですが、当時から人とのコミュニケーションや対応の仕方が一貫されている方であり、人の強みや得意な部分を把握されていて、マイクロマネジメントをせずに人に任せるところは任せるリーダーシップを取る方でもあります。私も自由に動き、発信していくことができますし、各々が会社のためにするべき・行うべきと思う意見のすり合わせや、方向性の決定もスムーズに出来ています。それぞれが持つ強みがあることを理解していることから、互いのスキルや強みに頼り、支え合うことができている良きパートナーになれていると思います。今 Beatrust にいる社員も主体的で一人一人しっかり意見を持つ人が集まっているのは、前述したように CEO の意見や判断基準が全てにおいて絶対というスタンスとは異なる 原 さんのリーダーシップの取り方や人柄にあると思っています。

◽Hara さん:共同創業者は 2 人それぞれの役割分担がしっかり行えているから成り立つもので、その役割が最初から明確に決められていれば、その後もブレることなくお互いに認め合いながら事業を進められると考えています。この役割を決定する上では、それぞれの強みを理解する必要があります。そこで、2 人の “年の差” がキーポイントになっており、年が離れているからこそお互いの強みがはっきり見えてきます。反対に、同じ年代の人が共同で創業すると、それぞれ活かせる強みが被りやすいということが発生しやすいのです。例えば、シニア同士だと斬新なアイデアが生まれにくかったり、若手同士だと勢いはあるけれど、経験の少なさから事業が行き詰りやすかったりします。一方で世代の異なるもの同士がタッグを組むと、最初からある程度の強みやお互いの存在が活きる場面の違いを年齢の差からも理解できますし、お互い補完し合える関係を築けるという点から、年の差パートナーシップのメリットは大きいと思います。

◾Kume さん:強みの違いを具体的に言えば、原さんのご経歴、海外在住経験からの人脈の広さ、資金集め、ビジョンの打ち立て、大企業への営業に長けているのが 原 さん。一方で私は、トレンドのキャッチ、最先端の方法を取り入れて組織戦略に反映すること、オペレーショナルな業務や資料作りなどを得意としています。共通している強みに関しては、状況を見て適切に分担するようにしています。スキルセットの面は異なるところが多いですが、共通の知り合いと話していると、空気感がよく似ていると言われることもあります。考え方や空気感の一致があってこそ、私たち 2 人を信頼してくれる人が Beatrust に集まってきてくれていると思っています。


Beatrust 創業時からの 3 年間で感じた、大企業で経験できること、スタートアップで経験出来ることの違いをおうかがいしたいです。


◽Hara さん:スタートアップでは “出来ることは何でもやる” という環境の中で新鮮な経験ができる
と思います。実際、自分の持つスキルとは遠い業務にも関わることになり、マニュアルも無い中で経験のない業務をこなす毎日でした。例えば、社員の給与の振込や税金の支払いなど、大企業にして勤めていたらあまり経験しないけれど誰かがやらなきゃいけないことって実は沢山あります。大変なことだと言ってしまえばそれまでですが、実際に業務にあたり、大企業に勤めている時には出来ない良い経験になっていると感じました。また、0 から 1 を創り出す経験はスタートアップでしかできない最大の醍醐味と言えます。自分たちが 0 から考え出したサービスを世の中に提供できる喜びは勿論、組織作りにおいても同様に、自分たちの仲間探しを直に行えることも魅力だと思います。一人一人こだわって選考することでより最適で強いチームを作れますし、本当の意味でのチームビルディングを経験できると思います。

◾Kume さん:大企業だからできることは、与えられた仕事にフォーカスして取り組めるという環境下での経験だと思います。個々が持っているスキルや強みに特化して成長していくことは大企業に勤めることで経験できることだと考えています。企業として環境が整っているところで固定の役割を担い、それを全うするという働き方ができます。具体的には、目的を達成するための色々なメソッドやフレーム、資料のトンマナなども既に完成されているというところはすぐさま業務に仕掛かる良い点があると思う一方、スタートアップでは 0 から自分がすべてを作り上げていかなければいけない要素が多分に存在しているところが両者の異なるところだと思っています。既存の強いチームで営業成績をガンガン上げていきたい人や、強い影響力を持つ商材を取り扱った仕事をしたいという人は大企業に向いていると思いますね。大企業とスタートアップどちらが良い悪いということは一切ありませんが、大企業であれば整った環境の中で固定の役割を全うできる人、スタートアップでは時にはやったことのない業務も掛け持ちしながら、成長真っ最中のカオスを楽しめる人という違いがある中で、人生のニーズやパーソナリティといった観点や、何よりどちらを経験したいかということを自覚して選択することが重要だと思います


大企業でのご経験でスタートアップに役立ったことは何ですか?


◽Hara さん:
やはり大企業の社内のシステムの大部分を把握できていたことは、大きく Beatrust に影響しています。Beatrust は BtoB SaaS 事業を展開しており、法人向けサービス且つ大企業を顧客としています。そのため、大企業の意思決定の仕組みやコンプライアンスチェック方法、社内の政治事情を理解していたことは、ビジネスをスムーズに進める上で大きく役に立ちました。お客様にも私が同じような社内事情や環境を経験し、理解している人として見てもらえたからこそ、信頼していただけたのだと思っています。また、大企業において培った知識やスキル、広い人脈を持っていることは、やはりビジネスを展開していく上で役に立っています。

◾Kume さん:スタートアップの組織を作り上げる上で、大企業では当たり前に存在した制度の知識や培ったスキルがとても役に立っていると思います。前述したように、マニュアルの無いスタートアップでは 1 から作り上げなければならない制度や資料などがありますが、それらを過去に勤めた企業の制度を参考にしながら進めることができます。経験の点からも制度のベースを作る工程で利用できる知識は多く、時間の短縮にもなります。Beatrust では大企業の経験者が多く集まっていることもあり、新しいことを始める時にまず必要なことを各々が理解していて、スムーズにコミュニケーションが進みます。このように前提知識となることを得られているのは、大企業での経験があってこそだと思います。


スタートアップは大企業に相手にされないと思われている人も多いと思いますが、お二人はどうお考えですか?


◽Hara さん:
相手にされないという問題ではなく、それ以前に大企業とのコンタクトの有無がとても影響していると思います。大企業の意思決定をされている方はやはり年長の方が多い中、そういった人たちにリーチ出来るかどうかが重要だと思っています。例えば若手の人の集まっているスタートアップだとしたら、大企業の意思決定者と接点を持つことは容易ではないでしょう。ですが、プロダクトの良さと志の高さがしっかりあれば、年齢や人脈の問題などあまり関係無いというのが本音です。優秀なプロダクトを持ち、マッチする企業を探し出すことが出来さえすれば、スタートアップだからという理由で相手にされないということは起きないのです。さらに、ビジネスを展開するためのサポーターとしてシニアな方にもコンタクトの取れる外部の顧問を頼るという工夫も出来ると思います。

◾Kume さん:スタートアップだから大企業に相手にされないということはではなく、重要なのは顧客としている企業のことを徹底リサーチし、企業の持つ課題を理解・想像できるかということだと思います。自分たちのやりたいことを押し付けるのではなく、当事者視点に立ちながらプロダクトを作り、相手に臆せず提案を仕掛けていくことが大切なのです。今の時代、多くの大企業がスタートアップの話に興味を持ってくれています。その機会を十分に活用して、且つ説得力のある提案ができればチャンスは十二分にあると思っています。一方で、原さんのおっしゃるように、+α で大企業と繋がるための人脈はあるに越したことはないので、その点は工夫を凝らす余地はあるとは思います。


今後、Beatrust が計画していること、目指していることはありますか?


◽Hara さん:目指すはグローバル化
ですが、まずは日本の市場で確立するために、タレントコラボレーションという新しい市場のスタンダードを作ることに尽力していきたいです。そのために今は様々な大企業に Beatrust を提供し、各企業においてイノベーションを興し、社員の自己実現を叶えるツールとして利用して頂けるようなプロダクトとして認知の拡大に努めています。その段階を経て海外へと展開していき、日本の企業からはまだ見ぬ世界中心のクラウド化を実現させたいと思っています。そして、海外でも日本と同様に自己実現を叶えたいというニーズを持つ沢山の社員、個人らをサポートしていきたいです。

◾Kume さん:世の中には有名ではないけれど素晴らしいスキルや経験、考えを持った人で溢れていると思います。Beatrust に出来ることは限られているかもしれませんが、まずは組織の中において個々がより自分本来の働き方やコラボレーションができるような環境作りを目指していきたいと思っています。 その先には、企業という枠を超えて、それぞれの人が与えられた持ち場で頑張ってきたことや、出会った人々、培った経験を基に次のステージや新しいミッションに取り組みやすくなるような世界を目指していきたいと考えています。


Beatrust でこれから一緒に働きたい人はどんな人ですか?


◽Hara さん:
最も大切にしたいのは、プロダクトへの共感とカルチャーフィットです。やはり Beatrust の掲げるビジョンやミッション、バリューに共感して一緒に目指してくれる人がいいですし、一緒にやっていく上では企業文化の合う人でなければ上手くやっていけないと思います。ですので、この 2 つは重要視していて、最後にスキルマッチだと思っています。国籍や宗教などは関係なく、上記の 2 つの点を満たしているならばどんなバックグラウンドを持つ人とも一緒に働きたいと思っています。

◾Kume さん:これは以前の note でもお答えしたのですが、自分が存在している社会を “与えられたもの” だと思って過ごしていくのではなく、 “変えていくもの” だと思って生きている人と働きたいです。周りにいる人たちの小さな成功を支援したり、少しだけ環境を良くしていったり、自分が所属している小さいコミュニティに対して貢献をしていくことで少しの変化を起こすことであったり、そういうことに意識を向けていけるような人がいいなと思っています。


いかがでしたでしょうか? 今回は共同創業者のお二人に、スタートアップの魅力や大企業での経験の活かされ方について詳しくお話をうかがいました。Beatrust は、原、久米を始めとして、グローバル企業やスタートアップなどで経験を積んだメンバーが続々と参画しています。お互いの強みを理解し、刺激し合いながら、共に目指している目標に向かって日々励んでいます。詳しい事例紹介の方は Beatrust HP にて紹介しておりますので、是非ご覧ください。note では、今後も企業風土や社員の紹介記事を更新していきます。次回の投稿もお楽しみに!

ご興味をもった方は、ぜひほかのメディアや、Beatrust に関するニュースリリースもご覧ください!また、取材依頼やそのほか本記事に関するお問い合わせは marketing@beatrust.com までお願い申し上げます(現在取材などのご依頼が非常に多いため、ご回答までお時間をいただく場合がございます。)


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