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経血量が教えてくれる、私たちのカラダ

私の経血量は多い?少ない?

生理は、周期も経血量も、生理痛などの症状も個人差が大きいもの。人と比べることができないため、感じている悩みや困りごとが自分だけに起こっていることなのか、よくあることなのかの判断はとても難しいものです。

中でも、自分の経血量が多いか少ないか。それを正確に知っている人はいないかもしれません。
「ナプキンが1時間ごとに交換しなければならない場合は“多い”」ともいわれますが、この基準もまた曖昧なもの。ナプキンから漏れ出る寸前まで吸収している状態を交換のタイミングと捉えている人もいれば、ナプキンのベタつきが気になってトイレに行くたびに交換する人もいます。さらには、ナプキンも多種多様。そんな中で、“1時間ごとの交換”という指標では、経血量を正確に把握することは困難です。

また、同じ人であっても毎回同じ量が出るとも限りません。月によって生理痛があったりなかったり周期もズレがあるように、食事やストレス、ホルモンバランスやその他の体調などさまざまな要因と関連しあって、経血量は増えたり減ったりと変化していくものなのです。

疲れやだるさ、いつものことと見過ごさないで

正常な1周期の生理の経血量は20ml〜140mlとされています。それを踏まえ、1周期あたりの経血量が140mlより多い場合を「過多月経」、20mlより少ない場合を「過少月経」といいます。この具体的な数値を見ても、果たして自分の経血量が、その数値より多いのか少ないのかがわからない人がほとんどではないでしょうか。

「生理が来ない!」…そんな時は「何か異常があるかも!?」と婦人科に駆け込む人も少なくないでしょう。でも、毎月スケジュール通りに生理がくると、経血量の多い少ないがあったとしてもその状態に慣れてしまって体の異常に気がつかないことも。

「過多月経」にフォーカスしてみましょう。例えば、子宮筋腫(子宮の壁にできる良性の腫瘍)がある場合。必ずとは言い切れないものの、高い確率で経血量の増加が見られます。痛みなどの自覚症状が伴わないケースでは、筋腫に気がつかないまま長年放置してしまうこともあり、不妊や流産の原因になることも。また、経血量が増えることで「鉄欠乏性貧血」を引き起こすこともあります。すると、全身に十分な酸素が行き届かないことで倦怠感やめまい、動悸や耳鳴りなどの症状が現れます。

だるかったり、すぐに息が上がって動悸があるとき「疲れてるかな?」とやり過ごさず、直近の経血量がどうだったかも思い出してみましょう。
「いつもと比べて経血量が増えているかも」という気づきが大事。自分のカラダの変化には敏感でいたいものです。また、年に一度の婦人科検診も必須にしておきましょう。

経血量がわかれば人生が変わる

なんらかの原因で経血量が多くなる「過多月経」。この“なんらかの原因“を早期に発見・治療することは、その後の人生を大きく変えることになるでしょう。

少しでも不安がある場合は、まずは婦人科に相談を。子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症などのいわゆる良性疾患や、卵巣の機能不全やホルモンバランスの乱れが経血量の多さにつながっている可能性が高いです。

経血量の多さには、婦人科疾患だけでなく、血液疾患や内科系疾患が潜んでいる可能性も。例えば、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)。血小板が減少して血が止まりにくくなる血液疾患です。肝炎などで肝機能が低下する場合も同じく、血が止まりにくくなることによって過多月経につながるケースもあります。出血しやすくなる白血病も、無関係ではありません。

妊娠・出産の希望によっても治療方法は変わるでしょう。卵子凍結なども視野に入れた治療も検討できるかもしれません。なんにせよ「早期」の治療が不可欠。
経血量の多さを“単なる体質”とあなどらず、その原因をきちんと調べておくことが重要です。

テクノロジーの発展により、近い将来には、もっと正確に経血量を測ることができるでしょう。すると、感覚値での「多い・普通・少ない」ではない確かな指標によって問題解決への距離はぐっと短く。経血量を知ることで人生を前に進める、そんな時代は間近かもしれません。


医療監修 宗田聡医師(医学博士・産婦人科医・産業医)

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