社員A 個人ヘッジファンド編♯83: 「ロールダウン効果」

今回は「ロールダウン効果」について見て行きます。

「ロールダウン効果」: 債券市場において広く活用される概念であり、仮にイールドカーブが不変であった場合、時間が経過するとともに金利が低下することにより得られるキャピタル・ゲインを指します。

具体的には、債券の償還までの「期間」が金利リスク量に直結する概念であるデュレーションを考慮します。長い年限の国債に投資するほど、将来のキャッシュフローを固定する「期間」が長くなり、金利の変化による影響が大きくなります。しかし、時間の経過とともに債券の償還までの「期間」は短くなり、リスク量そのものが低下していくことになります。

例えば、10年国債を1年保有した場合、保有する国債は10年債から9年債になります。このように、債券は保有しているだけで自動的に金利リスク量が低下していく特性を持っています。この効果をロールダウン効果またはローリング効果と呼びます。

ロールダウン効果は、金利リスクに対するクッションとして解釈されることもあります。

ま、一般人の私としては現実的にはいちいち考えていらせませんけどね~(笑)。

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