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どんな会社がB Corpに向いているか

どんな会社でも向いています。どんな会社でも。

ええ本当です。営業トークでもなんでもなく、ありとあらゆる企業がB Corpを目指しています。
業種も、企業規模も、国・地域も関係なく、ただしゴールは1つ、
包括的で、公平で、地球環境の再生に寄与できる経済社会システムの構築をビジネスの力を生かして実行していくこと。

コンサル仲間の間で、私が勝手に名付けている「第3ウェーブ」。
日本の取得企業の傾向として、超アーリーアダプターでもあり「これは面白そうだ」と先駆的にB Corpを取得された尊敬すべき先輩たちを第1ウェーブに始まり、第2ウェーブは「あ、B Corpってウチの会社がやりたいことなんじゃないか」と思い、取得支援するこちら側も「あー御社B Corpですねぇ」「その行動、既にB Corpですよ」と言いながらアセスメントを解き進める会社さんたちです。第3ウェーブでは、こうした企業たちに憧れて、真のトランスフォーメーションにチャレンジする会社です。今、そんな会社が出始めています。これまで当たり前、むしろ長年かけて効率化して最適化してきたことが、地球環境や社会を蝕んでしまっていることに気付いて、しかし気付いたけど変えるなんてちょっと無理だよ・・ということに挑戦しなくてはならないので本当に大変なことです。単に認証を取得するということ以上に、業界・常識を変える行動が必要です。ある種、Bのマークがあるからこそ「B Corp目指しているんだ。パタゴニアみたいな会社になるんだ。彼らが目指す社会を自分たちも作りたいんだ。だから一緒にやっていけないか。」とお守りみたいに使うことはできるかもしれません。いや・・言うは易しですね。この会社のチャレンジはまた別編で・・

さて、今日お邪魔した会社さんは、そうした業界や常識を変えてきた会社さんでした。すごい。何事も10年早く取り組んでいます。
経済合理性から言うと、中間業者は省いて直で取引することで売り手買い手はwin-winになる、みたいなところに疑問を持ち、自分たちは卸売業者として、小売業者が存在することで高まる付加価値をその会社と一緒に考え、一緒に伝えていくことをしながら業界全体を盛り上げてきたのだそうです。
更には、この人口減・需要減の将来に向けても価値を出し続けていくために、それも補助金に頼ったり一過性のものに一喜一憂するのではなく、長期的に存続するにはどうしたらいいか、これも業界全体のことを考えて、実際にたくさんの行動を起こされていました。

いやいや、御社、もうB Corpじゃないですか。

元々は、どちらかというと経営課題の側面からちょっと助言もらえないかといった相談だったので私には何もできないと思っていたのですが、いやはや、B Corpって相当万能ですね。B Corpのアセスメントというツールを使って、会社の状況を把握させていただき、もっと向上できるところを洗い出したり、第三者に自社の活動(ベストプラクティス)を伝える作戦を考えたり、自社はできているかもしれないけど業界全体を変えるためにはどうしたらいいか議論したり、B Corp認証のまた新たな可能性を発見できました。

B Corpは「売上・利益以外の環境・社会的側面の話」、ではありません。
経営そのもののあり方を問うものなのです。

B Corpを目指すきっかけも動機も道のりも、十社十色。
B Corp、使い倒していきましょう。