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B Corpに泣いた日

最近、本当に本当に遅ればせながら3月に開催した、たくさんのB Corpが一堂に会したイベント「Meet the B」のまとめを作っています。完成したら内容はこのnoteでも紹介したいなと思いつつ、B Corp関係者の皆様には作業が遅れておりごめんなさいの土下座の嵐です。本当にすみません。

執筆中のまとめ資料

でも、スラスラかけるんですよね。つまり昨日のことのように。3時間で↑ここまでできました。
あれから半年が経ち、その間にもいろんなことがあったので遠い昔のようでもあるのですが、感じたことは昨日のことのように思い出します。

そういえば、この日私は泣きました。

私は認証取得をプロとして支援する立場なので、取得へ導いて当たり前、そして認証取得した企業にとっても取得は一つのマイルストーンに過ぎず、ずっとB Corpの旅は続くと思うと、後にも先にもB Corpで泣く瞬間はここしかないでしょう。

しかも泣いたのは最後の挨拶じゃなくて、開会する前です。自然とできた光景に感動し、独りよがりながら「これがやりたかったの私!」という達成感でいっぱいでした。


撮影:西田香織(Kaori Nishida)

私がB Corpのことを知ってすぐに「B Corp Month(月間)」というキャンペーンが3月に世界中で繰り広げられることを知りました。「えーこれめっちゃ日本でやりたーい」と思いながらも流石にその年にはできませんでした。その翌年、鳥居さん矢代さんにお声がけいただいて、企画に携わらせていただきました。

ちなみにイベントを運営してくださり、且つすぐに執筆くださったパブリックグッドさんの記事もぜひお読みください。


さて、このイベントの目的は3つ。

  • B Corp企業で集まり、お互いを知り、学び合う土壌をつくる

  • ムーブメントの更なる加速の象徴とする

  • 「いい会社」のあり方に関心のある消費者/クライアント、いち従業員/経営者、社会活動を担う人たちとでB Corpに関する理解を深める

このイベントを開催した2023年3月の前年2022年は、B Corp取得企業の数は倍増し、B Corpの本が2冊も出て、大手新聞メディアにB Corpの文字が踊った画期的な年でした。

このイベントにおける私の勝手なる裏アジェンダとしては、B Corp企業がほぼ全部集まること。
B Corpの最大の特徴はビジネスの力を使って世の中をガチで変えること。その変革に勇気を持って立ち向かう素晴らしい企業がたくさんあることはもちろん、それが束となって経済の仕組みを変えようと行動を起こしています。その初めの一歩はまずB Corp企業同士が集まること。
なのでいろんなところに繋がりまくらせていただき、本当に認証企業のほぼ全部集まりました。
日本の特徴は、グローバルレベルで認証を受けている会社の日本支社がたくさんあること。日本の認証企業数だと少ないイメージを持たれるかもしれませんが、実はB Corpマインドを持って仕事をしている仲間はもっといるのです。そうした企業も含めて文字通り一堂に会することになりました。

イベントの始まりは12時半からでしたが、当日10時から搬入作業を行い急ピッチで準備します。ここにも本当にありがたいことにたくさんのボランティアの方々が集まってくださって、とてもスムーズに準備が進みました。

ランチはすぐにつまめるように近くのケバブ屋さん(当時はトルコ大震災の直後。少しでもご家族や友人の力になれたらと応援の気持ちで鳥居さんがチョイスしてくださいました。)で注文して会場に持ち込んでいたのですが、気付いたら、今日「はじめまして」のB Corp企業のみなさんやB Corpに関心あってお手伝いに来てくださったみなさんが、なんの境もなく「同じ釜の飯を食う」状態になっていたのです。

2016年に既にいち早くB Corpになった会社の社長さんも、今年に入って取得発表に至った会社のB Corp担当の方も、今や取得支援をするようになった方も、みんなごっちゃまぜ。
それが嬉しくって、「じゃぁこれから開会前の気合い入れのお言葉をどうぞ」で、言葉に詰まりました。

あ、この時はみんな前向いてますが、食べている時は小さな輪がいくつもできてました


B Corpという共通言語を通じて、企業が繋がり、そこからムーブメントが始まる。このイベントでそう感じた方も多かったのではないでしょうか。
本当に実際に、ここからビジネス関係が始まっている例もいくつかあります。

撮影:西田香織(Kaori Nishida)

ま、でも、
泣いている場合じゃないです。
ここからインパクトを出していかないと。
日々精進です。私はB Corp企業がもっと活躍できるようにお手伝いしたい。