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「5回弾いたらご褒美」について考える

こんにちは。Mayumiです。

今日はピアノの練習についてちょっと考えてみたいと思います。
お子様の「練習嫌い」

これは多くの親御様からご相談頂いていて、私の子供時代を振り返ってみてもピアノの練習が嫌いでピアノに向かうまでにかなり時間がかかっていました。
あまりにも練習をしないので、母親に楽譜を投げ捨てられたこともありました笑

タイトルの「5回弾いたらご褒美」作戦についてですが、お子様の躾において賛否両論あるのがこの「ご褒美作戦」ですね。

私自身はご褒美作戦は否定的に捉えていて、今まで口に出して伝えてきませんでした。
なぜならご褒美がないとやらなくなり、どんどんエスカレートしてしまうからです。
ご褒美がなくても頑張ること、努力すること。それができた先に得られる成長と喜びを味わって欲しいからです。
それはみんなが出来ると信じています。

ところが先日、ある方からこんなご意見を伺いました。

「私たち大人もお給料があり、休日に旅行に行けたり、美味しいものを食べたり、コンサートに行けたり、自分に対するご褒美があるから仕事を頑張れるんですよね。」
当たり前のことすぎて全く考えたこともなかったのですが、、、

これ本当ですね笑

仕事においては自己欲求・意欲があり、ある程度までは進めても必ずどこかで壁がやってきますね。
一生懸命やるからこそ壁が訪れるわけですが、そんな時、自分に対するご褒美がないと頑張れなくないですか。
少なくとも私はそうだなとすんなり納得しまして、これは実践してみよう!と、「5回弾いたら○○」をレッスンに取り入れました。

例えば電車好きなお子様が集中力がなくなってきたとき
「3回弾いたら電車が1両やってくるよ」と、拙い絵ですが電車の絵を書いてあげます。
すると「もっと電車を増やしたい」と言い出します。
「じゃぁ3回弾いたらもう1両電車がやってくるよ」
と続け、結局3両の電車が繋がり、もう弾きたくないと駄々をこねていた子供が、あっさり9回練習することができたと同時に「電車がいっぱいで楽しかった!!」とニコニコしながらママのところに帰って行き、彼の達成感と満足感も満たしてくれていたのでした。

講師として子供のレッスンに何を求めるのか考えると、ピアノに触れて楽しい時間を過ごしてほしいということです。

曲が弾けるようになったり、精神的に何か成長できたりと学びを得てほしいというのは、どうでもいいとまでは言いませんが、二の次三の次です。
いつしか、その思いが辛い努力を強いる事になりつつあった事に気づきました。

今回は電車が好きな子供の例を挙げましたが、実は他のお子様でも「○回弾いたらご褒美」作戦は敵面で、私が一番の目標とする「レッスンの時間を楽しんでもらうこと」は十分にクリアし、さらには思っていた以上にピアノを弾く時間が長くなるという大きなおまけまで付いて来るのでした。

子供達は「今日、たくさんピアノ弾いたよ!」とパパやママに自慢げにお話しができ、実技面においてもしっかり技術が定着し、誰もが求める素晴らしいレッスンになっています。

ご褒美に頼るのはよくないという考え方は、その多くの割合は教育者側の精神的な課題に過ぎないのではないのでしょうか。

自分のやり方が間違っているのかもしれない、子供のわがままに根負けした気がする等様々な感情が渦巻いて出てきますが、本来自分は子供たちに何を提供したいのかと考えたときに、自分が構築してきたセオリーに変なプライドが乗っかっていたのかなと思いました。

もちろん親御様の教育方針が、ご褒美なしに努力する事を求めるのであれば寄り添ったレッスンをする事も理解はできますが、その場合も講師と親御様で今何が必要なのかよく話合う必要があると思います。

これからはご褒美作戦をバンバン使って、そして頑張っている自分にもバンバンご褒美をあげます!!

さて。3/20の発表会に向けてご褒美作戦で頑張りましょう!
音楽発表会 3/20(水)午後(時間調整中)担当:MAYUMI

個人ピアノレッスン
毎週日曜日午後@武蔵小杉スタジオ
オンラインレッスン随時
連絡先:pathetique2016@gmail.com


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