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シンプルで明快な海外広告特集!

みなさまこんにちは。
GWではリフレッシュできましたでしょうか。
さて、今月は最近話題になったシンプルで明快だった広告やキャンペーンをご紹介します!


シンプルでただただ美しい・・・
Coca-Cola 「Recycle Me」

Ogilvy NYより

コカコーラはグローバルキャンペーンの「Recyle me」で缶が潰れていく過程を写した音楽と映像だけのシンプルな動画を公開。
缶が潰れ、ぐにゃりと変形したロゴはアルゼンチン、ブラジル、メキシコなどのラテンアメリカで公共の広告やデジタル広告としても登場しました。

LBB Onlineより

通常ロゴは、ブランドを象徴する重要な役割を担っている為、いじることができませんが、「Recyle Me」以外にも今年の3月から「Every Coca-Cola is Welcome」というグローバルキャンペーンを開始しています。
「Every Coca-Cola is Welcome」では、世界各地のコカコラーを販売する店舗によって(勝手に)描かれたコカコーラのロゴを、コカコーラの缶やOOH広告にも採用しました。
実際にコカコーラの缶や広告に取り入れられた様子はこちらのページよりご確認いただけます。

HEINEKEN 「退屈な携帯電話」

Heinekenのインスタグラムより

4月18日のミラノデザインウィークで、ハイネケンとファッションブランドのBodegaとコラボレーションした最小限の機能しか持たないダムフォン(ガラケー)「The Boring Phone(退屈な携帯電話)」をHuman Mobile Devicesが発表。
透明でレトロな折りたたみ式携帯で、持ち合わせた機能は通話とメールとアプリはレトロゲーム「Snake」のみ。インカメラはなく、外側のカメラのみ低画質な画像が撮影可能になっており、名前の通り、携帯で楽しめる機能がかなり限定されています。

インスタグラムで投稿された写真には「あなたが携帯を使用する頻度が減ればもっと人との交流を増やすことができる」というメッセージが書かれており、スマホから解放され、リアルでの人との交流に繋げることを目的としています。

また、コンサート会場で観客のほとんどがスマホをかざしている姿を取り入れたキャンペーンビデオは、リアルとデジタルが混ざった空間にいる現代の姿を象徴しています。(私もイベント会場に行くと、ついスマホをかざしてしまうので、良くないなと反省。。。)
そして肝心なThe Boring Phoneのデザインですが、1980~90年代に流行したガジェットを現代風にアレンジ。
Z世代に人気の「ニュートロ(ニュー+レトロ)」を意識したデザインになっており、ガジェット系からハイファッション系やストリート系のメディアでも取り上げられ、話題になっていました。
ただ、こちらは残念ながら非売品。
今後スポーツ競技やさまざまな消費者向けのイベントを通じて限定5000台を配布される予定です。

IKEA "Don't worry, you can afford it"

昨年のカンヌでFILM、OUTDOOR、PRINT& PUBLISHINGで賞を受賞したIKEAの「Proudly the Second Best」に続編のような、シンプルでほっこりしたCMの「 Don't worry, you can afford it」。
動物がうっかり破損してしまってもIKEAの商品であれば、心のダメージは少ないことを表現しています。
こちらの広告はエジプト、オマーン、カタール、アラブ首長国連邦向けに制作され、ペットケア部門が急成長していることから着想を得たと言われています。

以上になります。
どの広告も今年のカンヌに受賞しそうな気がしましたが、いかがでしたでしょうか。
引き続き気になった海外での広告やマーケティングキャンペーンをブログでご紹介していきたいと思います!

執筆:高嶋くらら