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2024年セリーグの得点増加貢献度ベスト9

2024年4月26日までの成績から、セリーグの得点増加貢献度を調べて各打者の成績を見ていこうと思う。

今回はwOBAという数値を使い、これのベスト9をピックアップして彼らの成績を見ていきたいと思う。これは打者の攻撃力(1打席当たりのチームへの得点増加貢献度)を表す指標のことである。wOBA={0.692×(四球-故意四球)+0.73×死球+0.966×失策出塁+単打+1.334×二塁打+1.725×三塁打+2.065×本塁打}÷(打数+四球-故意四球+死球+犠飛)の計算式で求められる。


1位 村上宗隆 wOBA.421

打率.284 試合23 打席102 打数81 得点12 安打23 二塁打2 三塁打0 本塁打4 塁打37 打点7 三振32 四球20 死球1 犠打0 犠飛0 盗塁2 盗塁成功率50.0% 併殺打2 長打率.457 出塁率.431 BR5.6 HR/FB20.0% PA/K3.38

圧倒的な出塁率が大きな要因であると思う。高い長打率も得点に絡んでいる要因になる。三振は決して少なくないが、四球も多く選ぶことができている。一時期、4番から離れ、2番を打っている時期があった。個人的には長打率がリーグトップのオスナ選手もいるため、村上選手は2番でもいいのではないかと思っている。


2位 オスナ wOBA.389

打率.292 試合23 打席103 打数96 得点12 安打28 二塁打7 三塁打0 本塁打5 塁打50 打点17 三振21 四球6 死球1 犠打0 犠飛0 盗塁0 盗塁成功率-% 併殺打6 長打率.521 出塁率.340 BR4.1 HR/FB15.6% PA/K5.21

圧倒的長打率が高順位のポイントであると思う。長打率、打点数はリーグトップである。塁打数もリーグトップである。今シーズンすでにグランドスラムを2本打っていることも大きな評価につながっていると思う。スワローズの1・2番が打率、出塁率を上げてくるとチームの勝率もそれに比例して㋐上昇してくるかもしれない。


3位 宮﨑敏郎 wOBA.385

打率.316 試合23 打席88 打数76 得点9 安打24 二塁打3 三塁打0 本塁打2 塁打33 打点9 三振1 四球11 死球1 犠打0 犠飛0 盗塁0 盗塁成功率0.0% 併殺打0 長打率.434 出塁率.409 BR1.3 HR/FB2.9% PA/K84.00

昨シーズンの首位打者は今年も健在、コンスタントに安打を記録し続けている。特に88打席立っていまだに三振数が1という驚異的な数字を残している。走塁能力にかかわる数字こそ高くはないものの、打撃成績にかかわる数字は多くがトップ10にかかわっている。現在35歳のベテランが好成績を残すことに期待したい。


4位 サンタナ wOBA.380

打率.321 試合23 打席92 打数81 得点12 安打26 二塁打4 三塁打0 本塁打2 塁打36 打点11 三振15 四球10 死球0 犠打0 犠飛1 盗塁1 盗塁成功率100.0% 併殺打1 長打率.444 出塁率.391 BR2.8 HR/FB6.1% PA/K5.87

上位4名のうち、3人がヤクルトの中軸を担う選手となった。村上選手、お砂選手と並び、高い長打率と出塁率を誇る。昨シーズンは打率がリーグ3位で3人しかいない3割バッターのうちの1人に食い込んだ。今年も最初の一か月でしっかりと成績を残している。昨シーズン打率2位の西川選手がパリーグに移籍した今年、宮﨑選手とともに今年も首位打者争いを繰り広げるか。


5位 森下翔太 wOBA.378

打率.259 試合25 打席100 打数85 得点11 安打22 二塁打5 三塁打0 本塁打5 塁打42 打点16 三振16 四球13 死球2 犠打0 犠飛0 盗塁0 盗塁成功率-% 併殺打3 長打率.494 出塁率.370 BR3.6 HR/FB14.7% PA/K6.00

ここまで22安打16打点と圧倒的な勝負強さを見せている。さらに、長打力を示すIsoPや長打率はリーグトップを記録している。開幕当初は少し苦しんでいたが、本塁打を順調に積み重ねており、打率も少しずつ上がってきている。昨シーズン優勝の大きなピースとなった森下は今年、どのような成績を残すのだろうか。


6位 岡本和真 wOBA.376

打率.290 試合25 打席105 打数93 得点11 安打27 二塁打7 三塁打0 本塁打4 塁打46 打点14 三振21 四球11 死球1 犠打0 犠飛0 盗塁0 盗塁成功率-% 併殺打2 長打率.495 出塁率.371 BR3.2 HR/FB7.9% PA/K4.81

6年連続30本を達成している岡本は今年も順調に長打を積み重ねている。二塁打数はリーグトップ、本塁打数も4位タイと非常に良い成績を残している。そのため、得点を生み出す能力であるBsRではリーグ2位を記録している。今年も30本を期待したい。


7位 野間俊祥 wOBA.371

打率..310 試合18 打席75 打数71 得点7 安打22 二塁打7 三塁打2 本塁打0 塁打33 打点7 三振6 四球4 死球0 犠打0 犠飛0 盗塁3 盗塁成功率66.7% 併殺打1 長打率.465 出塁率.347 BR2.5 HR/FB0.0% PA/K11.67

ハイアベレージを残しつつ、本塁打こそ出ていないものの、長打を量産している。三振数も少なく、コンタクト率も高いのではないだろうか。盗塁も3つ決めており、トップは4盗塁なため、数字だけで見ると2位タイにいる状態である。広島打線の起爆剤になってくれるだろう。


8位 近本光司 wOBA.357

打率..276 試合25 打席113 打数98 得点13 安打27 二塁打2 三塁打2 本塁打3 塁打42 打点10 三振17 四球14 死球0 犠打0 犠飛1 盗塁4 盗塁成功率66.7% 併殺打1 長打率.429 出塁率.363 BR1.0 HR/FB5.4% PA/K6.75

昨シーズン優勝の立役者となった虎のリードオフマンは今年も健在、今年は長打率も非常に高く、単打であっても足を使い得点圏に到達する力を持つ。ここまで完成されたリードオフマンはそうそういないであろう。走力を示す数値であるSpdはリーグトップである。今年も優勝の立役者となるか。


9位 牧秀悟 wOBA.348

打率..308 試合23 打席97 打数91 得点12 安打24 二塁打3 三塁打0 本塁打2 塁打38 打点9 三振5 四球5 死球0 犠打0 犠飛1 盗塁4 盗塁成功率100.0% 併殺打1 長打率.418 出塁率.409 BR1.3 HR/FB5.3% PA/K6.75

ルーキーイヤーから驚異的なペースで記録を残し続ける浜の4番は今年も好調である。序盤は打率のわりに打点が少なく、4番としては少し物足りない数字になっていたが少しずつ結果が出始めている。今年は盗塁も良いペースで積み重ねている。昨シーズンは.打率293、29本の本塁打で盗塁数も現在1位。久しぶりのトリプルスリーが誕生する日は近いかもしれない。



以上がwOBAベスト9である。ちなみに20位までの順位は

10位 細川(中)
11位 長岡(ヤ)
12位 中野(阪)
13位 関根(D)
14位 中田(中)
15位 度会(D)
16位 塩見(ヤ)
17位 坂本(巨)
18位 丸(巨)
19位 佐野(D)
20位 三好(中)


昨年のベスト9は

1位 岡本(巨)
2位 宮﨑(D)
3位 大山(阪)
4位 坂本(巨)
5位 村上(ヤ)
6位 佐藤(阪)
7位 サンタナ(ヤ)
8位 牧(D)
9位 近本(阪)

であった。打率、本塁打が多い打者が多くランクインしていることがわかる。現在のランキングと昨シーズンのランキングと同じようなメンバーが並んでいる。新たな打者がたくさんランキングに入ってくることを願いつつ、今年の強打者たちが活躍することを願っている。

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