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ベイスターズ2024の課題は走塁・遊撃手


お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

石井琢朗チーフ打撃コーチが語るベイスターズ2023課題

石井コーチが動画配信「名球会チャンネル」で語った2023ベイスターズの課題は「走塁・遊撃手」でした。首位打者、打点王、最多安打のタイトルホルダーをラインアップしている打線が機能しないのはまずは「走塁」とのことでした。得点力につながる盗塁数は12球団最少の「33」。石井コーチは「僕は就任当時からずっと足りないと思っていた。ファンのみなさんからしたら“毎年じゃん”ってなると思う」と機動力を課題にしました。走塁面ではいろいろな試みをしているベイスターズですが、石井コーチは「走塁だけは教え事じゃない。センス、後は意識の高さ」とし、候補がいても機能していなかった結果がDeNAの現状と指摘しています。走塁面で期待している選手として、関根、林、梶原の名前をあげていました。また遊撃手を固定できなかったことも「現状ではデータによって対戦相手投手との相性で起用している。ある程度相性が悪くても起用し続けられる遊撃手が出てきてほしい。」とのことでした。

走塁改革なるか?

ベイスターズの走塁面については、そもそも走れる選手を獲得していないことが大きいです。データを重視していたラミレス監督時代は、走れる選手がいなかったことから、そもそも積極的な走塁を作戦に取り入れていませんでした。三浦監督になり、1つ2つ先の塁を狙うという意識づけをしてきましたが、アマチュア時代足を売りにしてきた選手が他球団に比べて少ないことがチーム全体の走塁改革ができていない大きな原因となっています。DeNAになってからのドラフト戦略に於いて、野手の上位指名は走攻守三拍子揃った選手を、下位指名では打撃に特徴がある選手をという指名が続きました。しかしながら、上位指名の三拍子揃った選手の中でレギュラーになったのは2014年ドラフト3位の倉本、2020年ドラフト2位の牧ぐらいです。牧も倉本も走塁面では特徴が出せる選手ではなかったので、走塁でのチームへの貢献度は低いです。イースタンリーグ盗塁王の村川は育成選手ではありますが、支配下選手が落ち着いたところで、盗塁専用選手として支配下登録、一軍抜擢するなど、走塁に特徴がある選手を重点起用して、チームに喝を入れる必要がありそうです。

遊撃手は思い切って森、林の競争へ

遊撃手として2017年全試合フルイニング出場した倉本ですが、FAで阪神から大和が移籍してくるとあっさりレギュラーから陥落して2022年オフに戦力外になっています。遊撃手については石井琢朗引退後、石川→梶谷→山崎→倉本→大和といった変遷があり、2023年は京田、大和、林の争いになりました。2024年には37歳になる大和が遊撃手のレギュラーを務めるのは厳しいものがあります。実績からすると2024年30歳になる京田に遊撃手のレギュラーポジションを与えたいところですが、打撃、走塁面ではかなりパフォーマンスが落ちている印象です。守備面でもルーキー時代の堅実さが薄れているのは否めません。粘り強い打撃がある林、山田久志も認める強肩と守備範囲の広さが自慢の森といった25歳前の選手に思い切ってレギュラーをシフトすることで、ベイスターズのセンターラインは安定するような気がします。

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