クラフトビールの製造業の概況(平成29年度調査分)をざくっとまとめ

24年のビール出荷額は1兆1,800億円うちクラフトビールの市場規模は128億円程度であると推測され、シェアは1%程度にすぎないことがわかる。

平均営業利益額は750万円になっており、近時、利益幅も拡大。
クラフトビール製造事業が営業黒字50万円未満もしくは営業赤字であると回答した業者は合計で44.9%存在しており、半分しか儲かっていない。

売上総利益率が高いものの、販売費・一般管理費率が47.7%と高いため、売上高営業利益率は低水準にとどまっている。

市場規模を2倍(2%)にするには、どうするか?
販売費・一般管理費率を下げるには、どうするか?

アメリカでは、ビール市場全体に占めるクラフトビールの割合が、生産量では12.7%、売上高では23%にまで上昇

日本の「クラフトビール」実態がわからない事情

ビールの多様化が止まらない!

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賞味期限の短いものが多く管理がむずかしいことや生産量の少なさから、大手メーカーのビールと比べ、販売チャネルが細く、酒類小売店に並ぶケースは少ない。ホームページ等を通じた情報発信も重要になってくる。

●2006年4月に酒税法が改正され、ビール製造免許取得に必要な年間最低製造数量基準が2,000㎘から60㎘へと大幅に引き下げられた。大手メーカー5社以外のビール醸造業者が誕生し、6カ所が開業した。10年度には250カ所を超えるという急成長を遂げ、開業ブームは一気に沈下して撤退する業者が相次ぎ、業者数は減少の一途をたどっている。

●ビール・発泡酒の製造業者数 は275 者、ビール事業のみを行っている者は74者(29.5%) 、発泡酒事業のみを行っている者は95者(37.8%)、ビール事業と発泡酒事業を兼業している者は82者(32.7%)

●販売形態別では、レストラン併設の形態が102者(40.6%)、事業割合別では、ビール・発泡酒事業割合10%未満の者が79者(31.5%)、製成数量規模別では100klに満たない者が201者(80.1%)

ビール・発泡酒事業の売上高は、1者当たり90.2百万円
営業利益の額は、1者当たり10百万円

ビール事業と発泡酒事業を兼業している者は、ビール事業のみ又は発泡酒事業のみを行っている者と比べて1者当たりの売上高、営業利益が高い

容器別の販売状況をみると、缶製品が全体の38.8%と最も大きい割合を占めている

上面発酵タイプを製造するケースが多く、「ヴァイツェン」「スタウト」「アルト」などフルーティーな香味に特徴がある。

季節変動を考慮したうえでの見込生産

◆全国地ビール醸造者協議会
〒163-0425 東京都新宿区西新宿2-1-1(新宿三井ビルディング25F㈱JTB コーポレートセールスプロモーション事業部内)
電話 03-5909-8929
◆日本地ビール協会
〒662-0099 兵庫県西宮市剣谷町7-7
電話 0798-70-7171

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