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【普段歩いている道をよく見渡せば】ほんの少し優しい風景に出会えるかもしれない

富久浩二さん撮影(ほんの少し優しい風景1)

いつも通る道。

見慣れた風景。

そんな道を歩くとき。

辺りを見渡して。

眺めてみる。


富久浩二さん撮影(ほんの少し優しい風景2)


なんてことは、あまり無く。

スタスタと、通りすぎて、行ってしまう日々。


富久浩二さん撮影(ほんの少し優しい風景3)


どこに。

何があるか。

だいたい見なくても。

記憶に残っている。

そんな。

当たり前の風景達。


富久浩二さん撮影(ほんの少し優しい風景4)


でも、本当に、

「当たり前の風景」

しか、其処には、無いのだろうか?


富久浩二さん撮影(ほんの少し優しい風景5)


ふと足を止めて。

辺りを見渡して。

目を凝らしてみると・・・


富久浩二さん撮影(ほんの少し優しい風景6)


目の前の、

風景

光景

情景

状景

叙景

を、

見て

感じて

みることで、発見できること。

ほんの少しの優しい気持ち。

もしかしたら、そんな風景に、出会えるかもしれないよね。


富久浩二さん撮影(ほんの少し優しい風景7)


きのこ帝国「クロノスタシス」


「猫をわが全存在でつつみ抱くともだちになつてくれたら魚をあげる」
(睦月都「ゆふやみと強盗」(角川「短歌」2017年12月号)より)

「捨て猫の瞳の底に銀の砂 四月の雨はふいに降りやむ」
(山崎郁子『麒麟の休日』より)

「今宵ひそと月と野良猫が登場すわが人生の野外舞台に」
(築地正子『みどりなりけり』より)

「割れ落ちたフロントガラスの隙間から流れ出てゆくほそながき猫」
(佐佐木定綱『月を食う』より)

「王国の猫が抜け出すたそがれや書かざれしかば生まれざるもの」
(寺山修司『月蝕書簡』より)

「ねむりゐるからだのうへに猫が来てひとつながりの闇となりたる」
(小島ゆかり『さくら』より)

「満月がぐぐつと空より迫りきて猫の目らんらん輝きはじむ」
(鈴木良明『光陰』より)

「野良猫が顔を洗ふを見てあればふいと素知らぬかほに立ち去る」
(馬場あき子「歌壇」2021年7月号より)

「わたしにもやさしい背中があったよね ランプのような猫の背をみる」
(大森千里『光るグリッド』より)

「カラメルをとろり煮る午後猫が鳴く昨日はどこにもありませんよう」
(吉田優子『ヨコハマ・横浜』より)

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