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【いま始めたいこと】「こんな時代だから」とあきらめる人がいる

Akiomi Kurodaさん撮影

「こんな時代だから」と始める人がいる。


1日中。

スマホ(プライベート)やパソコン(仕事)を見つめて、人生が過ぎていく。

私は、ひとつの自然なのに。


土が、柔らかくなってくる。

藪の、あちこちが、モコモコと、少しづつ、動き始める。

季節の、いい匂いがしてくる。

竹に旬と書いて、筍だったんだって、思い出した日。

筍の旬は、まことに短い。

短いからこそ。

そこには、土の命の瑞々しさが、大事に、大事に、包まれているような気がする。

眼差しの中に。

お茶碗の中に。

グラスの中に。

季節は、一瞬、立ち止まり。

そして、また、鮮やかに、移ろう。

「ひるめしにくひし筍ふたきれがうまかつたなと夜半おもひいづ」
(今井聡『茶色い瞳』より)

「無人野菜売場に小さき筍が男雛女雛のごとくに置かる」
(今井千草『パルメザンチーズ』より)


失敗したら、失敗したときに、考えればいい。

誰にも、似ていない人生は、大変だ。

まわりは、いつでも、口を挟みたがる。

「こうあるべき」から、逸脱した瞬間に。

ナイフのような鋭さで。

言葉が。

視線が。

一斉に、攻めてくる。

でも。

それに、屈していたら。

新しいものは、生まれにくくなる。

予定調和と正論が、今日を、息苦しくする。

正解が、一つしかない世の中は、退屈だ。

新しい「私」を、始めるのは、いつだって、私しかいない。


手がける、すべてのものに。

数えきれないほどの「NO」が。

ひとつの「YES」の前にある。

シンプルにする?

完璧にする?

一からやり直す?

正解は、ない。

「私」が、あるだけなのだから。



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