数千錠の薬が、体を襲う。(高校時代の話② - 不登校)

高校2年生になったばかりの4月の終わり。
その日もいつも通り、数十錠の薬が回った頭で真夜中までかかって課題を片付け、ベッドに横になりました。

朝まであと数時間しかありませんでした。
吐き気がいつもより酷いような気がしたが、まあ、うとうとできればそれで良かった。
また朝になったら学校への道中で薬を飲むのだから。
そう思って目を閉じました。


母親がわたしの名を呼んでいる声で気がつきました。
辺りは明るく、もう朝です。
ああ、また朝か。そう思っていつも通り身体を起こそうとしたら、

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