偏差値75の進学校へ(高校受験の話)

手首は傷だらけだった。
今誰かに抱きしめられたら、泣き崩れて二度と立てなくなるだろうなと思ってた。

でも、もう引き下がれなかった。

中学受験に落ちた償いをしなければいけなかった。
県で1番の公立高校に合格したら、母親はわたしを許してくれる。

だから、死ぬ気で勉強した。
実際、落ちたら死のうと思ってた。

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