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チリも積もれば|4/6 対巨人 2回戦を振り返る

ご覧いただきありがとうございます。
久々に試合開始から見れました。

試合振り返り

1回

お互いに初対戦となるケイ、グリフィンの投げ合いで始まったこの試合。
先頭の度会は上手く流すヒット性の当たりもレフト長野のスライディングキャッチに阻まれます。
2番オースティンは詰まったセカンドゴロ。
さらに佐野は泳いだレフトフライと三者凡退。
佐野は運の無さだった部分が段々と内容もあまり良くないように変わってしまっているのではと心配していました。

その裏のケイ。
先頭の浅野は初球を詰まらせてセカンドゴロ。
しかし続く門脇、丸に対して四球と球がうわずってまだまとまっていない印象。
さらに岡本にセンター前で一点を失います。
この球はカットボールをインコースに狙うも真ん中に抜けてしまった球でした。
ただ、続く坂本にはインコースをしっかり投げ切りセカンドゴロ、同じく長野は三振とすぐに修正ができた印象です。
四球からというのが悪い印象になりがちですが、自分の武器を出せていたのでこの時点では全く心配していませんでした。

2回

先頭の牧は引っ掛けたサードゴロ。
昨年の春もこのように引っ掛けが多かった印象なので、右中間へのヒットが増えてくることで復調してくると思います。
続く宮﨑は右中間へのフライ、関根はセカンドゴロと、ここも三者凡退で抑えられます。

その裏のケイ、先頭の大城は三塁線を破るヒット。
良い感じで追い込んだ後でしたが、ここは上手く打たれました。
続く吉川はレフトフライ、グリフィン送りバントで二死2塁。
浅野はピッチャーゴロと、やはり詰まらせてチェンジ。
右打者を詰まらせる武器はここでも出せている印象です。

3回

先頭の山本はショートゴロ、石上はファーストゴロ、ケイは見逃し三振とここも三者凡退。
しかし、石上が昨日の休みで変化したのか詰まり気味だった最近とは違って引っ掛けてのファーストゴロ、さらにしっかり強く振りきってのものだったので今後期待できそうだなと思っています。

この回のケイは危なげなく三者凡退。
ゾーン勝負出来ており立ち直った印象です。

4回

先頭の度会は打ち損じたピッチャーゴロ。
続くオースティンの当たりはサードゴロも坂本の悪送球で出塁。
さらに佐野、牧、宮﨑の3連打で2点を取って逆転します。
関根、山本は凡退したものの、すぐにひっくり返す事ができました。
特に佐野、牧はいい当たりではなくとも引きつけて逆方向へ、宮﨑は際どい球を2球見逃してカウントを作ってのタイムリーと内容の良かったイニングのように思えました。

その裏、先頭の坂本はセンター前ヒット。
ミスした後にすぐ回ってくるあたり、もってる選手だなと思います。
続く長野はフルカウントからショートの横を抜くヒット。
山場になりそうなイニングだと思いましたが、大城がバントの構えをしています。
なんやかんやカウントが進んだのでヒッティングに切り替えてショートゴロ。
一死1,3塁に場面が変わります。
吉川のボテボテのあたりはホーム送球もセーフとなりフィルダースチョイス。
同点となります。
この打球ではファーストへの送球という判断が正しかったかと思いますが、中間守備ということもありこのような守備になったかと思います。
続く代打萩尾は初球をヒット、さらに浅野も初球を犠牲フライにします。
まず浅野の犠牲フライは強い当たりでしたが佐野がジャンピングキャッチで救ってくれました。
またこの時点でケイに対して初球から仕掛けてくるところが目立ち、失投を捉え、決まった球も飛んだコースが運悪くというパターンになってきていました。
結果的に後続は絶ったものの、今後もゾーン勝負を続けていく上でこういった相手の作戦への対応はしていく必要がありそうです。

5回

この回から井上が登板。
先頭の石上の打球は右中間へ、浅野が飛び込んで弾く間に進塁し二塁打となります。
さらに次打者は代打の松尾。
ここは三振に取られます。
しかし度会はショートへのゴロで全力疾走の結果悪送球で出塁。
一死1,3塁でオースティンを迎えます。
結果はフルカウントから四球。
続く佐野はライトの前ギリギリに落ちる同点タイムリー。
これまで下振れてた部分がありましたが、そこで何かを余計に変えてしまわずに結果を出してくれたので非常にほっとしました。

次の牧がショートフライに倒れたところで投手が松井に変わります。
相手のバントや継投については横浜とは違う文化を感じました。
結果宮﨑は押し出しフォアボールで勝ち越し。
続く関根にも押し出しフォアボールとかなりラッキーな展開になりました。
この辺りは相手のベンチワークでアタフタを感じます。
山本はフルカウントから三振と、真っ直ぐだけを張っていたであろう場面で悔しそうでしたが、結果この回再度逆転に成功します。

その裏は上茶谷が登板。
前々回にカットを打たれたことからか、真っ直ぐを中心に組み立て、坂本には四球を出しますがしっかり抑えます。
この辺の修正が早いからこそシーズン通して計算できる投手だなと思います。

6回

この回は堀田が登板。
先頭の石上は三振と、少し後手に回った打席だったかもしれません。
続く上茶谷はファールを敵ベンチに打ち込むなどもしつつ見逃し三振。
謝罪が早かったのが印象的でした。
度会も見逃し三振と、このイニングは堀田が先手を取る形で有利に進められてしまいました。

その裏は上茶谷が続投。
先頭の大城に対しても前のイニングと同じようにストレートから入ってカットを使ってファーストゴロという形。
反対に次の吉川はスライダーから入って真っ直ぐ二つで見逃し三振。
さらに佐々木も三球三振。
いずれも真っ直ぐが軸で球種の順番を入れ替えただけ。さらにどれでもゾーン勝負出来た理想的なピッチングでした。
山本のリードも良かったと思います。

7回

堀田が続投。
先頭のオースティンは泳がされてセンターフライ。
今さらではありますが、追い込まれるまでは自分のスイングをしつつ、追い込まれてからはコンタクトしてくるあたりが優秀なバッターたる所以だと思います。
続く佐野は高めの球をセンター前ヒット。
2本出た事で楽になったか、オープン戦で出ていたような理想的なヒットが出たと思います。
これを機に復調すると思います。

牧は泳がされてショートゴロ。
時折良いポイントで打てるものの、まだ判断が早く前で捉えてしまうところが見られます。
徐々に上がってくるとは思っているので心配はしていません。

続く宮﨑は右中間へタイムリーツーベース。
非常に大きい一点が入ったと思います。
今日の展開的にはリリーフをどう運用していくかが難しく、この時点で上茶谷が3イニング目へ行きそうでした。
その点を考えるとリードを1点でも広げておくことはかなりのアドバンテージになりそうです。

その裏も上茶谷が続投。
浅野のセンターフライはライトの守備範囲でしたが、桑原が奪い取るような形に。
声を出して怪我しなければなんでも良いですし、この回から守備についたということもあって打球処理がすぐ出来て良かったと思います。

さらに後続も抑えて上茶谷はここも三者凡退。
完璧なロングリリーフの仕事でした。

8回

負けじと堀田も続投。
先頭の山本は良い角度でしたがあまり飛ばずにレフトフライ。
続く石上は良い当たりのセンターフライ。
さらに代打梶原も初球から捉えますがセンターフライと三者凡退。
ただ内容自体は悪くないものだったと思います。

その裏はウェンデルケンが登板。
先頭の岡本には、追い込んでから浮いたチェンジアップをレフトへの二塁打とされます。
しかし続く坂本はサードゴロ。
宮﨑の打球への飛び出しも良かったです。
さらに代打泉口はライトフライ。
大城はショートライナーでこの回を終えます。
少しウェンデルケンのチェンジアップが浮いている部分は若干の懸念ですが、真っ直ぐとカーブもあるので上手く修正していって欲しいです。

9回

この回は船迫が登板。
先頭の度会はレフトフライと、高めの変化球を打ち損じた形。
続くオースティンは捉えた当たりのレフトライナー。
桑原は打ち損じたピッチャーゴロで三者凡退。

その裏は森原が登板、サードに柴田、ファーストに京田となります。
先頭の吉川はセンター前ヒット。
続く佐々木はライト前ヒットとコースヒットながら連打を喰らいます。
浅野はライトフライで、一死1,3塁という状況になり門脇はセンター前タイムリー。
点差はありますが苦しい展開になってきます。
ここまではある程度ボールゾーンに投げ切ってはいるもののうまく打たれている印象でした。
続く丸の打球は非常に難しい当たりになりますが牧が身体で止めて2塁封殺。
二死1,3塁で岡本を迎えます。
インコースを攻めきって最後はキャッチャーファウルフライを山本がファインプレー。
なんとか勝利しました。

総括

上茶谷が流れを引き戻して、攻撃では全員でしっかり攻めることのできた試合でした。

先発のケイですが、初回こそ四球からの失点ですが、それ以降はどちらかというとゾーンにまとめた投球でした。
立ち直ってからはインコースで押し切る場面も多々見られ悪くないピッチングだったと思います。
ただ最後に打たれてしまった部分に関しては、相手が早いカウントからアプローチをかけてくる、そこを高確率で捉えられたという点に尽きると思うので、次回登板ではその辺への対応が必要になりそうです。

一方でその後を繋いだ上茶谷はストレートを軸に全ての球種をカウント球、勝負球に出来ていた印象です。
ロングリリーフとして3イニング完璧に抑えて理想的な投球だったと思います。
カープ戦ではカットを打たれていましたがその辺の修正は終えていそうです。

攻撃では佐野が不運から抜け出して、結果がついてくるようになりました。
アプローチ自体は悪くなく、焦ってそこが悪くなる事もなかったので心配いらないとばかりにここからどんどん上がっていくと思います。

また牧に関しては、まだ打つ打たないの判断が少し早いような気がします。
そのため引っ掛けたら泳いでしまう場面が多々見られ、時折出るライト方向へのヒットから徐々に取り戻せそうだとは思っていますが、あと一週間くらいはかかるかもなとも思います。
ヒット自体は出ていますし、スーパー牧になるまでがあともう少しくらいという考えです。

石上も良いアプローチに見えました。
ここ最近は詰まることや少しスイングに弱さを感じましたが、今日は強く振って引っ張る当たりが見られ、良いリフレッシュを得たんじゃないかなと感じました。
ただカウント不利にされるとどうしても難しくはなるので、どれだけ早いカウントで捉えきれるかには注目したいです。

リリーフをしっかり運用しながら要所で仕事をして勝利した良い試合だった思います。
あまりゲーム差などを意識する時期ではないですし、それぞれがやる事を遂行している今の調子をとにかく続けていって欲しいと思います。

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