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PKで逆転。〜福の神との邂逅〜


アドベントカレンダーを知らぬ僕

愛すべきグランドスラムで、アドベントカレンダーなんちゃらかんちゃらと亮さんのツイートを見てがっついたところ、どうやら2023年残り1ヶ月間を1日1人が担当し、ブログ的なものを投稿するイベントだと知りました。

なんか面白そう・・・!末席ながら参加させていただくことになりました。

申し遅れました、私、世界屈指の街である枚方市でCommunity&Coworking HOOP!(フウプ)を運営しております中岡ごうと申します。

枚方市を世界に誇る街にするべく、2023年7月1日、枚方コワーキングHOOP!を立ち上げました。

RYO-ZAN-PAKとの出会い


あれは確か、2019年。会社の同僚の北原さんから

僕の家の近所におもろい場所ありますよ

と教えてもらい、早速行ってみることに。

だいたい僕は、思い立ったらすぐやる人間です。成功もあれば、失敗もたくさんあります。

友人に「ごうくん、面白い人がたくさん集まるから行ってみいひん?」と誘われ、二つ返事で行ったら、ネットワーク商材や宗教の集いなんかも過去に何度もありました。京橋の集会の会場で「これ宗教やん」とちょい大きめの声で言ったら教団の人に追いかけ回されたこともあります。それでも懲りずに僕は行くのです。

なぜなら、自分の直感を何より信じているから。「おもろそう」って感じたら行くのです。

そして今回、その直感は当たることになります。

普通に行けば5分、迷えば20分

方向音痴の僕は案の定、福島駅から迷うことになります。20分後、ようやくたどり着いたビル。荷物の搬入出とかやってる倉庫などでみかけるスライド式ドアがありました。こんなとこにコワーキングがあるんかなあ

恐る恐る、物流倉庫のアルバイト面接に来た人みたいにスライドを開けます。

階段があり、登り口前に「RYO-ZAN-PAK」と記載が。梁山泊?パチンコ集団?イケイケ?まさか、ゴト師に誘われるのではないか?そんな疑念すら抱きました。

コワーキングに対する悪しき先入観


そもそも僕はコワーキングに対して、

IT長者か、ITかぶれ、スターバックス崩れの人が行くところやろ」、と邪念を含みつつ見ていました。

そんな邪念をまといながら、一段一段階段を上がり、ドアをオープン。

開けてすぐのこと。邪な気持ちを吹き飛ばすような福の神みたいな人と目が合いました。

そう、亮さんです。

福の神との邂逅


ご利益を期待しつつ、声をかけました。

(僕)「正田さんって方はいらっしゃいますか?」

(福)「わざわざ来てもらって申し訳ないんですが、岡山に行ってまして不在なんです」

目当ての正田さんはいらっしゃらなかったのですが、北原さんから紹介してもらったことを伝えると、亮さんはとても喜んでくれました。

亮さんいわく、コワーキングはITかぶれやスターバックス崩れのものではないこと、めちゃくちゃおもろい場所であり、刺激的な機会がどんどん生まれること、これからチャレンジしていきたいことなど、熱度高く話してくれました。

とりあえず、なんなりと使ってください。

福の神の啓示をいただいてからは、うちの会社のリモートワークが本格的に始まったことも相まって、ちょいちょい利用させていただくようになりました。

通い出してからというもの、RYO-ZAN-PAKでネズミ算的にクレージーだけど温かくて面白い刺激的な方々と出会うようになります。

・普通の顔しながら社長やってはるけど実は中身がクレイジーな石澤さん
・岡山ですげえパフェの店を始める正田さん
・現代の松尾芭蕉みたいなドイホクトさん
・破天荒と繊細さを併せ持つキリンジの天川さん
・大阪市長になってほしいNo.1のりゅうさん
・知と情熱を持ち聖徳太子みたいな松本淳さん

そして、コワーキングをまだ見ぬ境地へ連れて行こうと目論んでいる亮さん。

ほかにも面白い人たちとたくさん出会い、僕はRYO-ZAN-PAKと生涯の仲間を得ることになりました。そして「こんな場所を枚方でつくってみたい」と思うようになり、枚方でHOOP!を立ち上げることになりました。

12月/青山節美さん講演(枚方市・枚方市立事業支援センターひらっく共催)

が、すんげえ大変なコワーキング運営

僕は、パーソルキャリアという会社の会社員でもあります。パーソルキャリアは副業に寛容であり、どうせなら起業しちゃおうと一念発起し、2023年7月1日にHOOP!を立ち上げました。

サラリーマンの僕が何をしてきたか簡単に言うと、キャリアアドバイザーや転職サイトdodaのライター・ディレクター、現在はダイレクトソーシング事業におけるクライアントサクセス部門のマネジメントをお任せいただいています。その話をもっと聞きたい方がいらっしゃいましたら、糸電話ででも構いませんので、ご一報ください。

さて、ようやく本題です。前振りが長すぎましたね。今回のアドベントカレンダーでは、立ち上げて半年目前という節目ということもあり

・これからコワーキングを立ち上げたい
・コワーキングに興味がある
・コワーキングはIT長者やスタバ崩れの人が使う場所と思ってる

そんな方々へ実際どうなのかをサッカーワールドカップの予選第一戦に例えて、お話ししたいと思います。さて、中岡Japanは初戦を勝利で飾ることができるのでしょうか。


①休みが無くなる


日中は会社員として仕事をしているため、コワーキングの仕事をするのは早朝か勤務終了後、土日祝になります。6/11のプレオープン以降、毎月3〜6回ほどイベントを開催しているため、その準備や運営にて当然のことながら時間は取られます。妻が共同経営者として協力してくれてるからなんとかやっていけていますが(一緒にやってくれる仲間を大募集中です)、一人だったら・・・と考えると震えます。

なんとかなるやろと安易な気持ちで始めましたが、実際やってみるととんでもなく時間もメンタルもお金も削られます。

まだまだ知名度がないので、「一人でも多くの方々に知ってもらいたい!」と焦るがあまり、自分たちの工数や収支を度外視して週末ごとにイベントを開催。集客や運営でへとへとになり、「なんのこっちゃかわからん!」と思うこともあります。今年の反省を踏まえて、来年はもう少しイベントは抑えてコワーキングとしての質を高めたいと考えています。

ということで先制点を奪われました。0-1。


②お金のことをめっちゃ考える


枚方市のためにと思いつつ、面白さを重視するがあまり採算度外視でやり続けると、コワーキングは終わります。

実際、まだまだ知名度が低く、ニーズをキャッチアップしきれていないこともあり、お客さんが一日ゼロなんて日もあります。月額会員さんもまだまだ少なく、収支については日々、考えちゃいます。

ですが、収支のことばかり考えて、僕たちが本来やりたかったことができないのは違うので、とにかく今は粛々とやるべきことをやろう、いつかHOOP!を良いって言ってくれる人が増えていくと信じて突き進むのみです。

立ち上がりで2失点。0-2。


③この町は素晴らしい


HOOP!は枚方市の三矢町というところにあります。旧東海道の歴史街道沿い、石畳や日本家屋など雰囲気のある通りに面した場所でやらせてもらってます。そして、町の景観が良いだけじゃなく、この町の人たちが本当に素晴らしく、HOOP!がどうのこうのじゃなくて、この町を盛り上げたい!と思える場所なのです。

一番の理解者でありビルオーナーでもある塩熊商店のおっくんや呼人堂の田中さん、北村みそ本家の北村さん、宮川さん、茨木さんといった、長年、この町を支えてらっしゃる方々が素敵すぎるのです。

また、毎月第二日曜日に開催している「枚方宿くらわんか五六市」で出会った曽我さんや真砂さん、ひらつーの方々との出会いもかけがえのない体験でした。

完全なる主観で恐縮ですが、歴史ある町で新参者を排除することは珍しくありません。ましてや、何処の馬の骨かわからない僕や食べれるか食べれないかわからないような得体が知れない「コワーキング」なんて、もってのほかです。

しかしこの町の方々は、こんな僕やHOOP!を受け入れ、応援してくださっています。町の仕事をお任せくださったり、本当に懐が深く、勇気づけられています。変化や新しいことに寛容であることは、何よりの武器だと僕は思っています。

すぐに1点返しました。1-2。


④マネーの虎


2023年3月。高校のサッカー部の大先輩であり、枚方でTH土地開発という不動産会社を経営されている通称「ジュニアさん」とメシを食いにいきました。

きっかけはフェイスブック。僕が「コワーキング立ち上げたい」「枚方を世界に誇る街にしたい」と投稿したところ、「おもしろそうなことを考えてるやん」とメシにお誘いいただきました。

枚方市駅の居酒屋にて、「コワーキングを立ち上げようと考えた経緯」や、「外国人が枚方を訪れ、思い出をつくれるような場所をつくりたい」こと、僕のポンコツ時代やポンコツから抜け出し自己変革した体験のことなどお話ししたところ、「よし、俺が支援するわ」とマネーの虎さながらに言ってくださり、立ち上げから現在に至るまで相当な支援をいただいています。しかも、ジュニアさんの会社で一緒に働いている、同じく先輩のアツヒロさんやナオコさん、大工の田中さんも立ち上げ当初から一緒に汗をかいてくださっています。

もはやHOOP!の横に、
TH土地開発 presents」と記載しなければいけないほどです。

しかしそれをジュニアさんに言ったところで「そんなもん期待してないわ」と返されることでしょう。なのでいつか「あのHOOP!は俺らがスポンサーなんやぞ」と胸を張っていろんなところで言ってもらえるよう頑張らねばと勝手ながら思っています。

同点に追いつきました。2-2。

⑤「世界を変えられる」という実感


借金したり、自分や家族の時間を注ぎ込んだり、ややこしいことに巻き込まれたりと「経営」というのはなかなかシビレますね。「果たしてこのままやっていけるのか」とか、「このままいけば資金が尽きてまう〜!ひ〜!」など、常に不安やさまざまなリスクを抱えています。

しかし、リスクを負ってでもやりたいことが僕たちにはあります。

HOOP!からビジネスや社会価値を生み出していきたいのです。三矢町近隣に住む方々が「HOOP!にくれば何か面白いことがある」と思ってもらいたいのです。HOOP!に来た外国人の方々が母国に帰国して寝床についたときに「そういえば、枚方はどうしてるんやろか・・・」と想像してもらいたいのです!

それは全て、自分達の手で叶えられる。そう、世界を変えられるのです。

だから、リスクへのプレッシャーなんて跡形もなくかき消されます。とても刺激的で感動的なことなんです。

僕が爺さんになった未来。今の子供達が大人になり、枚方市が熱狂できる街でありたい!枚方市に住むが安心安全に暮らせるようにしていたい!そんな未来が実現していることを想像すると、鳥肌が直立不動です。

少しずつですが、HOOP!としてできることや、支持してくださる方々も増えてきて時間が経つごとに力が増している気がしています。HOOP!を立ち上げたことで、ちょっとずつだけど世界を変えているという実感を得ることができているのです。

ロスタイムにPK獲得し逆転。3-2で試合終了。

一戦目はかろうじて勝利しました。


でも、来年の第二戦に向けてしっかり準備せねばなりません。参考として2024年にやりたいことを記載しておきますので、興味ある方がいらっしゃいましたら、僕にテレパシーを送ってください。

・朝活読書会(50分読書、5分読んだところを語る)
・ラジオ体操
・人材採用の駆け込み寺
・マンスリータニモク(他人に目標を設定してもらうワークショップ)
・保護猫読み聞かせ会
・まいにちワークショップ(毎日、何かのワークショップを開催)
・こどもマルシェ

またGRANDSLAMで会いましょう。

関西大学でのプレゼン

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