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なぜ、枚方のコワーキングHOOP!がアンダーグラフのLiveを主催することになったのか。

暗闇とサッカーとジョージア。

あれは、高校3年生。

実家の近所にあった「ふれあい公園」。
夜8時。同じサッカー部の仲間とボールを蹴っていた。

誰かが盛大に蹴り上げ、ボールは人のいない暗闇の方へ。
僕は「あほかー」と口ずさみながら
ボールが消えた暗闇の方へ走った。

闇の先に笑い声が聴こえる。

見たことのない制服と私服の3人組
地面に座り、まるで酒盛りのように
ジュースを飲みながら盛り上がっていた。

ボールが転がっていき、一人が立ち上がった。

ほい」とこっちへボールを蹴り返してくれた。

僕の足元にボールが来たのと同じタイミングで
一緒にサッカーしようや」と声をかけてきた。

ええよー。こっちおいでや」と僕は答えた。

おそらく2時間くらいか。

汗まみれになりながら、ボールを一緒に蹴りあった。

クタクタになり、ジョージアのカフェオレで乾杯。

バンドをやっていると語った彼がまさか、
世の中に広く知られることになるとか考える余地がないほど、今のことだけ考えていた時代だった。

猛スピードで世の中に飛び込んできた「ツバサ」

10年ほどか、そんな記憶が薄れかけていた頃、「ツバサ」という曲が登場した。

躍動感ある演奏、キレのある歌詞、繊細さと猛々しさを併せ持つサウンドは、当時の音楽シーンにおいて最も影響力があった曲の一つだった。

MVに長澤まさみさんが出演していたことも話題になった。

歌っているのが、ふれあい公園で一緒に汗を流し、ジョージアのカフェオレを飲んだ「真戸原直人」だと知ったのはほどなくしてから。

翌年には「君の声」「パラダイム」、アルバムもリリースし順風満帆に見えた。しかし、次第に見る機会も減り、アンダーグラフを聴くことがなくなっていった。

おっくんが繋いでくれた縁

2023年。HOOP!株主である塩熊商店のおっくん(高校の同級生であり今も一緒に戦っている同志)が、アンダーグラフの真戸原、中原くん、谷口さんを連れて、HOOP!に来てくれた。

約30年前、暗闇の先にいた3人の光景が脳裏に浮かぶ。
当時の3人とは異なるけども、懐かしさも相まって再びアンダーグラフを聴きたくなった

それから1ヶ月も経たないうちに、おっくんが「アンダーグラフがビルボードライブでLiveやるけどチケットどう?」と声をかけてくれて妻と観に行くことに。

音楽は偉大である。

久しぶりのビルボードライブ。以前行ったのは、まだブルーノートだった頃か。

なんと最前列。開演していないのに、汗が出てくるほど興奮した。

一曲目から、ウォーミングアップとは程遠いほどのフルスロットルのパフォーマンスだった。リハーサルでむちゃくちゃ準備に時間をかけたんだろう。プロを感じる始まり方だった。

この夜を一言で言うならば、「音楽は偉大である」ということ。

まるで演者の一人になったかのような没入感。
一音一音に色がついた演奏。

これがプロフェッショナルか。まるで呼吸するかのように奏でられる音楽。20年間、酸いも甘いも経験してきた積み重ねであり、音楽で食ってきた人たちの偉大さが感じられた。

アンダーグラフは、枚方の宝だと思った。
これを枚方で聴きたい、枚方の人たちに聴かせたい。

2024年10月25日(金)19:00

あの夜の感動を再び。

幸いにも今年2024年はアンダーグラフのデビュー20周年である。
それを枚方で祝いたいと思い、枚方で記念Liveを開催することにした。

開催日時は、2024年10月25日(金)19:00。
会場は、枚方市立総合文化芸術センター

ふれあい公園で汗だくになってボールを蹴り、ジョージアのカフェオレを飲んで騒いだあの日から30年。

まさか自分が会社員として働きながら、
コワーキングスペースを運営しているなんて。
しかもLiveを主催するなんて。
夢にも思わなかった。

人生はエンターテインメントだ!

これから協賛いただくスポンサーを探したり、Liveの告知をしたり、やることは山積しているが当日を想像すると力が湧いてくる。

「ツバサ広げて 秋風越えて 夢を手にして 会えたなら共に笑おう」

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